婚約破棄を言い渡されましたの。
思いつきで書いたものです。盛大なざまぁは2話になりますが、ここも頑張ったのでよろしくお願いします!
「お前は未来の国母に相応しくない!!」
天井に煌めくシャンデリア。
華やかに着飾った人々。
優雅で美しい音楽。
あぁ、全てが心地良い…今夜は素晴らしい夜になるわ…
そう、思っていたのに。
ホール中に響き渡る大きな大きな声。
何なんですか本当に。よりによってわたくしの楽しい誕生日パーティーで喚くなんて。礼儀のれの字も知らないのね。
今わたくしの目の前でとんだ戯言を叫んだのはこの国の王太子であるレオンバート様――わたくし、リエラ・ムーン侯爵令嬢の婚約者様ですわ。ちなみに彼、左腕にはふわふわ金髪に茶色い瞳の男爵令嬢、シェリル・パーンス様を従えておりますの。
「お前との婚約を破棄し、シェリルと新たに婚約をする!
お前が私の婚約者という立場を乱用していたのも、これで終わりだ!数々のシェリルへの非礼を詫び、ここから出て行け!」
はぁ…。どこまで馬鹿なのでしょうかねこの人。私のパーティーなのよ?どこに出ていけって言うのよ、おかしいわよ本当。大体非礼だなんて覚えがないわ。詫びるなら貴女でしょうシェリルさん。いつも自分から川に飛び込んだり紅茶を頭から被ったりして、その度に飛んでくる水滴がどれだけドレスを汚したことか。その賠償金も貰おうかしら。
「失礼ですが殿下、非礼というのは?」
「白を切るのか貴様っ!シェリルを川へ落としたり紅茶を被せたりしていじめていただろうっ!!」
シェリルさんは目に涙を溜めて、、いや、あれも演技なのだろうけれど、怯えたフリをしながら殿下に擦り寄っていますわ。
あ〜なるほど。わたくし理解しましたわ。あれね、あれだわ絶対。ほら、小説とかでよくある婚約破棄。今わたくしの心の声が聞こえてる皆様もご理解いただけますわよね?
「いじめなどするはずが――」
「まだ分からぬかっ!シェリルがそうだと言っているのだ!間違いなどないわっっ!!」
――イラッ
「へぇそうですかそうでいらっしゃいますか」
「なんだっ!その態度はっ!!」
「分かりましたわ。婚約破棄を受け入れます。ですが身に覚えのないことに関しては詫びる必要性を感じられません」
「何だと貴様っ!お前など端から愛してなど無かったのだ!顔と頭がちょっといいだけではないか!それなのに偉ぶりおって、身も心も醜いお前などいらぬわ!さっさと消え失せろっ!!」
ブツッ―――
顔と頭がちょっといいだけ?身も心も醜い?消え失せろ?
人を人とも思っていないようねこのポンコツ。そろそろ分からせてやった方がいいかしら。ええそうねきっとそうだわ。
「殿下」
「今度は何だ?もう口も利きたくな__」
「一度その幼稚で煩い口を閉じて頂けます?」
にっこり笑ってわたくしは殿下を見つめましたわ。
さぁざまぁしにいきましょうか。




