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PLUG  作者: 揺星
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始まりと誓い

__運命は既に決まっていた__


如月剣(キサラギツルギ)旅をしていた。皆からはツルギと呼ばれている。まあ皆と言っても、残っているのは1人ぐらいだったがな。

その1人にして、絶世の美女、最強のマナの持ち主が、春間結奈(ハルマユナ)俺はユナと呼び、一緒に旅をしていた。ふらふらと街を歩き、その街の人の、悩みを力で解決する、武装団。俺たちはその最上位に位置する、「サイバー」の残党だ。他にも生き残ったメンバーはいるが、どこにいるかは知らない。日々お金に困っている俺は、武装団として、人々の助けをして、お金を頂いて生きていた。



さて、これを読んでいるのが、誰かわからない以上、この世界のことについて解説しておこうか。まずは、ユナが、沢山持っているマナ。これはこの世界における、特異能力のようなエンジンを発動できる上限だ。これは、明確に数値化されていて、基本が10とした場合、俺が11、ユナが25だ。そして、エンジンについても解説しておこう。


エンジン___能力の発動条件と、明確な、「何が起こり何が残るか」の結果を作り出す大元


っと、話が脱線したな。ここに書いてあるのは、そんな俺が、どんなことを成し遂げ、何を失って生きてきたかが綴られている冒険談のようなものである。






________________________


臨界城

________________________



いつものように、荒野を彷徨う俺とユナ。

だがいつもと違うことがひとつある。向かう場所に宛があるのだ。宛があるなら彷徨うとは言わないと言われたらそれまでなのだがな。


「ツルギー、あと30分以内に着けそうだよ〜」


「ありがと。そんじゃ、軽く飛ばすか、ユナ、右足と左足に「ブースト」を頼む。しっかり掴まってろよ」


「あいあい〜落としたら許さないからね〜」


その途端、両足に力が入る。これがユナのエンジン



________身体操作____________


印を結んだ相手、または自分の身体能力にマナの分だけポイントを振り分け、ポイントの分だけ身体能力能力が上がる


________________________



の効果である、改めて、とんでもない能力だ、風を切りながら走りながらそう思った



こうして5分も経たずに目的地に到着したのだが、依頼人の言う酒屋はどこへあるのだろうか、とその時


「きゃあああああ」


向こうで女の人の悲鳴、そのすぐ後に、鉄のような匂い、肉の弾ける音、人とは思えない生物の断末魔、それが何であるかはすぐ理解出来た。



さっきの女は死んでいる。そしてその女が誰であるかも理解出来た。



依頼人だ



関節は曲げられ、頭は半分無くなっていて、右足は潰れている、だが、奇跡的にも、腕は残っており、手紙を握りしめている手も無事である。


その手紙には女とは思えないような汚い字でこうかかれていた




臨界城にて人を殺すための子供が生まれている




「彼女の意思は俺が継ぐ」


「……ツルギ、ここは警察に任せて向かおうよ」


「行こう、……臨界城は俺とユナで滅ぼす」


俺は彼女にそう誓い、その場を後にした



「臨界城というのはここか、随分と古臭い城だな」


「あんま声出さないでよ〜。バレたら大変だよ」


今、俺たち2人は門番にバレないように城に入ろうとしている。

それにはワケがあり、門番の見た目が凄く厳ついのだ。黒い肌に、サングラス、190はある身長に筋肉質な腕と太もも、そして引き締まった腹。

こんなのと戦ったら人たまりもない。

そう判断した俺たちはバレないようにしているのだが…




「不法侵入とは…この私を侮辱しているのか。」


……バレてしまった。

大声でそう言う彼は腕に金色の波動を纏っている。


あっ死んだ、、どうせ死ぬなら戦って死のう。


「左足と右腕にブーストを頼む」


「ふぇ?」


「お前はここにいろ」


左足で地面を蹴り、彼に1発拳を与える。

男から距離を取り、今度は蹴り


「不意打ちとは、、つくづく弱者のしそうな事だな。だが嫌いではない、自分の力を理解した人間の戦い方だ、だが弱すぎる」


男の金色の波動は、腕から離れ、円になり俺の体を縛る


が、すぐ外れる。いや外された


「ユナ!四肢にブースト!15までマナを使ってくれ」


印を通じて、ユナに伝える


直後四肢全体の身体能力が上がるのを感じる。

今の俺のフルパワーだ。


「ほう…誰かがサポートしているのか?それでは貴様自身の能力ではないのか。信頼できる仲間というあたりか。面白い。城の中に案内してやる。他の奴らを蹴散らしたらまた私が相手をしてやる。その時には名前を教えろ」


そう言った彼は門を開け、城の中に入って行った


突然のことに酷く動揺している俺とユナ。


が、彼の言葉からは興奮の様子が伝わってきた。もしかしたら、、、、

なんてありもしないことを考えながら、警戒をマックスにしながら、城の中に入り込んだ。



これが戦いの幕開けとなったのだ


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