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近未来SF短編集 in United Corporation of JAPAN  作者: あのワタナベ
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資金集め2 調達屋の稼ぎ方


 コネのない調達屋がなんの役に立つんだ?


 買い取り屋がタバコの蒸気を吐き出しながら質問を投げる。独り言だったのかもしれないが。

 調達屋は気にせず答える。


「アドネットに情報を噛ませてこっちの紹介ってことにする。そして紹介料を懐に入れる。古い手だけどな。生きてる人間が持ってる端末にバラまけばそれなりに食っていくくらいのことはできるだろ。

 それにちょっとばかりうさんくさい商品を欲しがってる連中の情報も手に入る。紹介先をうちの顧客絡みにして客を引き込むさ。多少は後ろめたい用途でなにかが欲しい連中もいるだろ。そいつらの下請けでもやればいい」


 ちょっとした賭けだけれどな、そう言って調達屋が笑う。こいつはすぐに金になるたぐいのやり口じゃない。長期的展望ってやつにのっとった仕事だ。俺が小銭をでっち上げて、調達屋がしっかり稼ぐ。悪いコンビじゃなさそうだ。


 握った拳を調達屋に伸ばす。調達屋は不思議そうにその拳を眺める。


「拳を握ってぶつけろよ。クラシックな儀式ってやつだ」


 調達屋が不思議そうな顔で拳を伸ばしてくる。それに拳を打ち合わせて。


「なんの意味があるんだ?」


 と聞いてくる。


「握手と同じようなもんだ。起源なんて知らなくてもジェスチャーは伝わることもあるさ」


 とりあえずやっとけ、そう言って肩を叩く。

 

「様式美ってやつか?」


「似たようなもんだ。この国の様式は知らんけど……ステイツ準拠ならさほど間違ってねえだろ」


 コンテナ要塞の中。おっさん二人がタバコをふかしながら。モニターの光に青白く照らされて笑った。


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