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憧憬の先万光年から
あくじき。
あしひかれた夜。
浮かぶ文字も少ないまま、
そこに見えるは、
蒼氓。
蒼氓。
さんがもどる。
ぐるぐるまわる。
それはやがて天までととぎ、
僕の目をまわす。
揺れる揺れる。
葦のように揺れる。
ごろごろなる。
まるでいしのような音。
なぶられたあとはなし。
ねぶられたあともなし。
ああ、内側なる大世界。
三千世界。
第六、この腹の中は、
鯛の骨が深く、深く、突き刺さっている。
かなしいかな、この文は、
ぜろのように雄々しく飛び、
ありのようにふみにじられる。