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膝枕
白壁は僕との距離を測っていない。
迫り来る気もすれば、遠ざかる気もする。
承認欲求と焦燥の道の上で、
雁字搦めの僕は、
誰かに見つけてもらおうと、
必死で足掻いています。
柔らかな香りが愛しい。
ただ撫でてほしいだけです。
明日の不安は、露とならず、
いつまでも、心の窓に掛かったまま、
霧の日々を内側から眺める、
そんな日々です。
溶ける大地に足を踏み入れた気分。
とても大切なものが壊れた気分。
唐突な怒りの通知も、
自分を追い抜いていく彼らも、
きっと経験した痛みだろうと思います。
だからこそ、叱咤ではなくて、
手を差し伸べてほしいのです。
手を差し伸べてほしいのです。