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今日に午前は無かった

 変な形の雲が月に掛かっていると、地震雲かな、なんて思って、少し電信柱や硝子から離れて歩く。

 1時間のドライブの末に辿り着いた食堂は、初めて食べたけど、どうしてか、懐かしい味がした。


 初めて通る訳ではないのに、恐怖を感じた、冷たい都会の街並みは、夜闇が怖いのではなくて、その明かりが怖い。

 規則的に並んだ明かりの先へと延びていく不安は、どうしても、この指先から離れていかない。


 白と黒で組み込まれた、殺風景にも程がある個室には、たった1台のグランドピアノに、僕と同じ背丈の蓄音機があった。

 1、2、3、4

 小さく口ずさむと、ピアノを弾けない僕の代わりに、その古びた蓄音機が動き始める。

 ノイズだらけの、古いジャズが流れ始めた。


 鈴虫かなにかの声が、窓越しに聞こえてくる。しかしどうも、電灯や水道管の雑音に揉み消され、無音とは言い難いこの部屋の中へは、ほんの少しだけしか届いてきてはいないようだ。

 しかし、まぁ、寝るのには丁度いい。

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