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46話試練・中章1
「....」
「はぁ...はぁ...」
どうやっても距離を詰めてくるため、接近戦を強いられていた
「ペルセポネさん。なんでこっちは喋らないんですか?」
「オーガ達の知能はほぼほぼ無いに等しく、何も考えていないですがクミルは一応人なので感情があります。しかしその子はそこまでは再現できないので何も喋らないのです」
「なるほど...ね!」
クミルの向かってくる拳を紙一重のタイミングで避ける
「....」
「何か喋ってくれたほうが楽なんだけどな...」
「...魔力解放」
「はぁ...それじゃないんだよな。疾風怒濤!」
クミルの攻撃の速度は更に増していき、避けるのがさらに苦難になっていく
「これじゃあ...そうか...あれか!」
クミルが拳を握りしめ、殴りかかってくる
「はぁぁぁ!」
拳の下にダガーの柄を当てて思い切り振り上げる。そして振り上げられてまだ体制の整ってないクミルの拳を切るが、まだ浅く全く効いていなかった
「これを続けるしか無いな...」




