261話更に一つ増えた
「お疲れ様です。無事に全ての試練達成ですね」
「一つ目の目的はとりあえず達成か...二つ目にやんなきゃいけないこともこっちに迫ってきてるみたいだがな」
変わったことはあるが、今からの戦闘に関係あるものはない。グリムスを凍らせながらダメージを与え、時止を使おうとした瞬間に...
「もう一回再挑戦と行こうか...」
負けないように...自分を守りながら、仲間を守る。その圧倒的な強さ...覆してやる!
「このオーラ...懐かしいですね。待ちに待っていましたよ」
「二年...長かった...今度こそ」
「リーナ...待ってろよ」
「さっきのマリョクハ貴様らか...ふん、所詮は人間。タイシタモノデハナイナ」
「よく言うぜ。二年前は、クラミスさんに負けそうになって逃げ出し、今回はこんな小細工を用意してるくせにな。物質変化!」
糸に変形させたオリハルコンを、森に潜むリーナさんに巻きつける。ジタバタと暴れるが、どんな力でも切れないことはもう分かっている
「キサマ...ただの勘で当てたわけではないな?奴らにも、お前は殺せとイワレタガ...ナルホド、そういう事か」
「暗殺命令...この前の暗殺者はお前らの差し金か?」
「あぁあの使えぬコマたちか。キタイなど最初からしていなかったが...」
「やっぱりか...」
さっきの事で明らかになった。グリムスに俺に対する暗殺命令を出しているのは、おそらくクミルたちだろう
クミルたちが暗殺者を使うだなんて回りくどいことはしないだろうと思っていたが、グリムスが命令を受けて暗殺者を手配したとなれば納得がいく
「伝言聞いても、来るだなんて...とことん舐めた真似してくれるな」
「キサマは...村に居た小僧か。それにそっちは、あの時のコムスメか。懐かしくオモシロイ面々ではないか。復讐にでも来たか?」
「まぁな。借りは三つに増えてるもんでな...早めに返してもらうぜ」




