194話四体の守護者四人の戦士・ルクス編その三
「形状変化!」
魔力を使いながら、ダガーの刀身を伸ばす。ダガーに使っていた分の魔力を疾風怒濤に使いながら、守護者との距離を一気に詰めていく。守護者は近づけまいとレーザーを撃ってくるが、撃つまでの準備が遅いし、打つ前の予備動作が分かりやすいため、交わすのは簡単になっていた
「シェードインカーネイト・メイクピラー!」
地面から闇の魔力を使って、守護者の胸元の宝石にめがけて一本の柱を生やす
「シェードインカーネイト・派生・拘束!」
魔力で作った柱は先端が枝分かれしていき、守護者の腕と足を縛り上げた。守護者は必死に抵抗するが、魔法が使えないのなら、魔力での拘束を外すことはまず出来ないだろう。守護者の身動きが取れなくなったのを確認してから、一気にスピードを上げて距離を詰め、守護者の胸元の宝石の部分まで登っていく
「はぁぁ!」
ダガーを宝石に思い切り刺す。宝石は意外と大きく、二十センチまで刀身を伸ばしたダガーがすべて宝石に埋まるほどだった
「汝らの力をここに認めよう...次なる試練に進むがいい」
これほど大きいなら、傷つけずに取り外すことができればかなりの値で売れるんじゃないんだろうか...ダガーで割ってしまったことに後悔しながら、魔力の柱を消して守護者が完全に動かないことを確認しながら、魔力で作ったダガーも消し、ミツキたちと合流する




