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ifの世界から来ましたが  作者: 篠宮花袋
七巡目の世界・解放
150/400

145話意志の強さが勝負の強さ

耳鳴りがする...視界がぼやける...耐えられないけど...倒れるならせめて爆風が消えて勝敗がはっきりしてから...風が徐々に巻き上がった土煙を運んでいき、クラミスさんの姿が見えてくる。その姿は、倒れること無くしっかりと武器を構えた状態だった。阿修羅ちゃんもダメージはなかったようで、傷一つ無かった。クラミスさんも、マナ切れして固有スキルすら発動させられていない僕を見つけられたようで、レイピアを構え全速力でこちらに向かってくる。残り少ない意識の中で、ダガーを握りクラミスさんを見失わないようにする。あと数十メートル...三...二...一!しかし、ダガーは空を切った。意識がなくなっていき、体制が斜めになりそのまま地面に倒れ込んでしまった。そして、正面に倒れ込む衝撃を感じながら意識は完全に途切れた


「勝者、クラミスさん」

「ふぅ。なかなかに苦戦しましたね」

「リンデも頑張ったのですよ。彼の者に掛かりし負荷を取り除きたまえ。グラビディード!」

リンデの体が中に浮かんでいく。ミルンが自分の背の届く高さまで上げたところで、背伸びをしながらリンでの頭を撫でる。すると、驚くべきことにリンデが目を開く

「すみません...クラミスさん...生意気なこと言って...チャンスをくれてありがとうございました」

「いいんですよ。今はしっかりと休みなさい」

「はい...それじゃあお言葉に甘えて」

もう一度、目を閉じるとリンデは眠りについてしまった

「お前、本気でやったらリンデに勝てたと思うか?」

「引き分けが一番確率が高いな...だけど」

「だけど?」

「俺と一対一で戦おうとしてたときなら、武器を持ってても俺が勝ってた。なんて言えばいいかわからないんだが...意志の強さが違かったんだよな」

「意志の強さか...確かにあるかもな。今のお前みたいに」

「俺はいつでも強いんだよバカ。ほら、早くしないと置いていかれるぞ」

「分かってるよ」

先に行ってしまったミルン達の後を、リンデを起こさないように極力、音を小さくして駆け足で追いかけていく

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