表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話

目が覚めると知らない場所にいた。森の中の大きく開けた場所のようだ。

全くここがどこかわからない。最後に覚えているのは、友人に誘われ始めようと思っていたサバイバルゲームのために「ドラグノフ」というトイガンをかってはしゃぎながら変えているところまでだ。家に帰りついたかはわからない。今わかることは今にも襲ってきそうなオオカミに似た生物に囲まれ命の危機に瀕していることと、上下のジャージに素手と某青いスライムにすら苦戦すること間違いなしであることのみ自分の装備がのことだけだ。

とりあえず上のジャージを脱ぎ左腕に巻きつけ腕の防御力をあげる。

その生物を睨みつけてみる。それと同時にその生物は強く地面を蹴りこちらへ向かって跳躍し噛み付いてきた。とっさにジャージをまいた左腕で防御する。


ポキャッ!


防御した腕が面白い音を立てて折れた。かなり痛い。

折れた腕ごとそいつを思い切り地面へたたきつけ、何度もけりを入れる。

やっと離してもらった左腕はその生物の唾液と自分の血でぐちゃぐちゃになっていた。ちぎれなかっただけましだが右腕はもう使い物にならない。

腕ってどこかで折れても治るものなんだろう。さすがに血ぐれちゃったらもう無理かな?

そんなことを考えてるうちにその生物は立ち上がった。

殺す気で20発は蹴ったはずなのに元気なようだ。

目は血走り、口元には俺の血がべっとりとついていた。


左腕から血が一滴落ちる。


その瞬間、その生物が一瞬で高く跳躍する。

目でそいつを追い残った右腕を振りぬく。完璧なタイミングで放たれたこぶしはしかし相手に当たることはなかった。

気づいたら目の前には空があった。貧血で倒れたのだ。理由は明白である。左腕からの出血のせいだ。

奴は俺の首元へ向け大きく口を開いている。腕は動かすことが出来ず指をぴくぴくさせることしかできない。

死んだ。と思ったした瞬間。一発の銃声がして奴の頭がザクロの様にはじけた。

貧血で薄くなっていた意識が一気に覚醒した。

銃声のした方向を首だけでみるとそこにはかわいいワンピースを着た同い年ぐらいの女性がライフルをもって立っていた。銃口に魔方陣のようなものが見えた気がしたが多分気のせいだろう。魔法なんてあるわけないしよく見たら俺が買ったドラグノフだもの。

女性がゆっくりと歩み寄ってくる。近くで見ると美しい顔立ちをしており左目にはに服装に合わない眼帯をしている。

すぐ近くまで来て、彼女が何かを口にしようとした途端とたん強い風がふきワンピースの裾がめくれる。

「白...。」

次の瞬間、頭に強烈な一撃をくらい意識を刈り取られた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ