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始まり

現在8月27日19時


「ああああああああああああ」

「お兄ちゃん落ち着いて」

「もう20時か?」

「そんなにはやく1時間経たないよ」


待ちきれず落ち着きを失っている俺を何回も宥める雪、絶対大和も落ち着いてないだろうな。


「お兄ちゃん5分前だよ。自分の部屋に行くね」


俺も自分の部屋にVRヘッドギアを装着してベットに横になる。ヘッドギアを起動させ【アヴァロン】の画面に開くとカウントダウンされている。


10...9...8...7...6...5...4...3...2...1...0

画面が切り替わる。

一瞬暗転した後、視界が広がり目の前に光景が流れおとぎ話の様に声が発せられる。


神々に愛され地 アヴァロン

全ての者に安らぎを与え、長きに渡り平和が訪れていました


そう...あの日までは.....


今から1000年前、地響きと共に突如現れた、無数のモンスター達、空には覆い尽くすほどのドラゴン達が私達の国を人々を恐怖に陥れこの地を侵略してきました


私達はこの地を必死守るため戦いました

それは、敗北と分かっていながらも...


私達の王は言いました

この戦いには勝てない事をだが何時しか力を溜めもう一度私達が平和を手に入れる時が来ると...

それがどんなに時がかかったとしても


私は待ち続けます何時までも


【アヴァロン】


『ようこそアヴァロンへ。』

先程とは風景が変わり機械的な音声を元に進行されていく。

キャラクター作成では、リアルの容姿を元に作られていく、ゲームの名前に差し掛かった所で目の前にキーボードが出される。


「Haruto」


自分の名前を隠す必要もないので同じ名前を打ち込んで行く。さすがに初日で被る事はなく、Harutoの名前で登録出来た。


『今から職業選択に入ります。目の前に出された水晶に手を置いて頂ければ、AIが貴方を読み取って行きます』


先程同じ様に水晶が現れる。その水晶に手を添える数秒した後に水晶から光が発しられ画面が切り替わり選択可能な職業一覧のスクリーンが表示される。


その一覧には前の説明であったカテゴリー分けがされてなく、ほとんどの職業がある。全てを確認した事でおかしい点が3つある、1つはタンクの一覧とアタッカーの一覧に剣士がある事。2つにはレアと職業がないにしても、近接・遠隔職業が分け隔て無く可能になっている。3つに一番最後にカテゴリー分けもされてない職業???が存在する。


「剣士はタンクとアタッカーに分かれるのか?」


疑問を口した事でAIが説明をしてくれる


『タンク型の剣士では盾が装備出来ますが、アタッカー型では装備が出来ません。その代わりアタッカー型では両手剣が装備可能です。』


質問可能なのか...

って事はタンク 片手剣・盾、アタッカー 片手剣・両手剣なのかアタッカー型の剣士は身軽差を考えたらVRMMOでは魅力的だな。

2つ目は聞かなくていいな、可能な職業が多いのなら別に悪くない。

それよりも3つ目だ。


「この???とは何でしょうか?」

『・・・・』

「この???とは何でしょうか?」

『・・・・』


何回やり取りを繰り返しても説明がない。ここは避けるべきか、だが、レアだったらどうする...もしそうだとしたら...

ゲーマーにとって1%でも可能性があるのならば、逃げるわけには行かない。

思いきって【???】を選ぶ。

次の瞬間俺の体と共に空間が光に包まれていく。

目を開ける、そこは先程いた場所なにも変わってはいない、いや変わっている。

選択肢から【???】が抜けている。


(ただのバグだったのか...期待させやがって...)


大人しくアタッカーの剣士を選ぶ。他にも弓士や槍など色々な選択肢があるが、どのゲームでも俺は剣を好んで使っているので今更変えるつもりはあまりない。

全ての設定を終えると共に新しい世界の光景が開かれていく。


周りは沢山の人で溢れかえっている。中には拳を握ったりしてVRの感覚を感じる人、空の太陽に手をかざす人、感動で涙する人まで、どれだけこの日を待ち望んでいたか俺もその1人だ....絶え間なく続く歓声に包まれていた。


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