ゾンビとねました
俺はゾンビとねました・・・
それは、ある朝のこと
「おきなさい周!」
「う~ん、もうちょっと~」
いつものような朝である。起こされる俺に起こす真理姉さん。俺はいつも起きるのが誰よりも遅いためこうやって起こしてもらっている。
「もう、いいわよ」
「う~ん、むにゃむにゃ」
どうやら嘘寝していたら諦めたようだ。だが、その後も姉さんが出て行かないようだ。不思議に思った俺は寝返りを打ち、薄めで見ようとすると・・・
チュッ・・・。っとキスされ、姉さんが俺のベッドに入ってくる!俺は何故か下半身は元気になって、心臓の動き方も尋常じゃなかった。姉さんは完全に布団に入ってきた
「ねえ、周。ここ、元気よ?」スリスリ
下半身の勲章を優しくさすってくる姉さん。ビクビク動く俺の勲章。すると、姉さんの目がカッっと開きこう言った
「起きてるんでしょ?周」
こ、わい・・・。あまりに怖すぎるため恐る恐る目を開くと、そこにはみんなが居て満面の笑みをしていた。さらに、こう言ってくれた
「「「「誕生日おめでとう!」」」」
・・・えっ?ちょ、待って?今日何日?誰の誕生日?
「あなたよ周。あなたの誕生日」
また、心を・・・。はどうでもいいが、今日?と日付帳を見ると的確に当たっていた
「私が貴方の詳細を全て調べました。全てです」
全て?そんなに?
「はい。私を舐めないでください。貴方の出身地、誕生日は勿論、生まれた時間、人柄、人脈、家族、趣味、特徴、癖、童貞、全て調べました」
最後の、いらないよ。なんか、涙が・・・
「大丈夫だ周!俺はもう卒業している!」
重村、死ね!消えろ!霧散しろ!
「おい、全部読んでいるからな」
知るかぁぁぁ!!!アンタだけは、息が合うと思ってたのに!薄情者めぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
「知らねぇよ。歩いてたら女が寄ってきやがるんだ。そして、300は食った」
「姉さんのいて!ソイツ、殺せない!」
「やらなくていいわよ。逆にやられるわよ」
だって、だってぇぇぇぇ!この野郎っ、いつか見返してやる!
「HAHAHA!やってみたまえ!HAHAHAHA!」
「そんなことよりっ!今日は周の誕生日だよ!?何かしようよ!」
「そうねぇ、今日はこれぐらいしか考えてなかったからね」
朝の挨拶だけで済ますのかよアンタらはぁぁぁ!チクショォォォォォォ!!
「違うわよ。後は周のやりたいことをやらせようってみんなで言ってたの」
やりたいこと・・・。俺は、女の子全員を俺が抱いて、重村さんが部屋の隅で首輪をし、悔しそうにしているとこを思い浮かべた
「その考え、私はいいわよ」
「私もです」
「わたしもわたしもぉ!」
「俺は「黙れゲイ!」真理、までもが・・・」
HAHAHAHA!いい様だ!そのまま地面に這いつくばいやがれ、クソちょい悪色男!
「じゃ、すぐ脱ぐわね」
ってみんな脱ぎ始めてる!素晴らしい!みんなのキレイな体を人生で2回も見るとは・・・。もう、死んでもいい。嬉しい、嬉しすぎるよ!
「あら、ありがとう。頼んでくれたらいつでも脱ぐわよ」
真美ちゃんも由利ちゃんも深くうなずいてるよ!いつでも見たい!触りたい!舐めたい!
「何でもしていいわよ。周の誕生日なんだから」
「そうです。いいですよ」
「わ、わたし、自信ないけど、がんばる」
とか言いながら両腕に真理姉さんと真美ちゃん、足から這い上がるように由利ちゃんが!由利ちゃんに俺のアレが当たる
「あん、これ、硬い。それと太くて、暑い」
「うっ」
握り締められた。そして、みんなと・・・
ハッっと気づけば目の前にはみんなが居る。しかもニヤニヤしている。これは・・・?
「今のは魔術を応用した幻術。どう?楽しかった?」
・・・えっ?なんかこのごろこれしか言って無いような。じゃなくてっ!幻術ってっ、真理姉さんムチムチで、由利ちゃんはキツキツで、真美ちゃんはムニムニで気持ちよかったのに・・・。それよりも、どこから幻術なんだよぉぉぉぉぉ!?
「由利の『何かしようよ』くらいからね」
あぁ、んじゃ、重村さんの言ったことは本当かぁ・・・。死にたい。
「じゃ、朝ごはんにしましょ」
―――
それから何もなく夕暮れ時になってきた。時間で言うと7時。つまり、お風呂はもう入ったのだ。俺としては朝のご挨拶だけで十分だ。それ以上は何も言わない。部屋で寝転がり、天井を見ている。俺の部屋の天井はとても幻想的な絵柄で、ずっと見ていると吸い込まれそうだ
コンコン、と扉を叩く音がしたので「どうぞ」と答えた。入ってきたのはなんとっ!真美ちゃんだった
「あの、今日寝るときここで寝ていいですか?」
ヤベェ、この頃脳で理解できないことが多すぎる。
「えっと、何で?」
思わず言っちまった。疑問の塊をぶつけられたんだ。疑問を投げ返さないと。
「え、えっと、ですね。一度男の方と寝たかったのです」
そう、なのか・・・。重村さんと、と思ったがあの人は朝まで寝かせないだろうし、それに真美ちゃんが危ない。あの人ならやりかねない
「わかった。来てね」
「ありがとうございます!」パァァァ
なんというまぶしい笑顔なんだ。この笑顔を守りたい。真美ちゃんは一礼をして瞬間移動した。やっぱ楽だよな~。俺も使いたい・・・。ふぅ~少し待つのも暇だ・・・。そうだっ!
その頃、私こと広瀬真美は感動しています。
「やったぁ。嬉しいなぁ!」
私は一人になるとこんな感じにテンションが違う。みんなは賢そうで冷静であまり喋らないと思われているが・・・
「嬉しいなぁ~。そうだ!寝るときに周さんに何言ってから寝ようかな?えっとぉ『おやすみなさい。の前にキスを・・・』。キャァー。ロマンチックだけど何か足りない気がするっ!うぅぅん・・・。何がいいだろう。あえてそそる感じに。『私、ドキドキして寝れないので、抱いて?』。キャァァー!恥ずかしいけど最高!」
と、喋りだすと止まらない人間です。さぁ、今から寝るときの一言考えるぞぉ!
―――
夜だ・・・。後は待つだけか・・・。
夜ですか・・・。後は行くだけ・・・。
スタスタと歩く真美、緊張で鼓動が早くなる周。そして二人が見える時がきた。
ガチャッ・・・。と扉を開けると二人は目が合い、照れた
「真美ちゃん//////」
「今日はよろしくお願いします/////」
よろしくお願いしますって言われたら余計に緊張するよ。でも、平常心平常心・・・。
「じゃ、早速だけど寝よっか/////」
「はい/////」
俺は真美ちゃんを先導した。俺が布団に入ると後から入ってきた。俺はビビッて背中を向けた。すると
ギュッ・・・。抱きしめられた。そして
「あの、背中を向けないでください。私、悲しくて寝れません////」
ムニュっと背中に当たるものが!またもや下のジョニーが元気だぜ
「ゴメン、そっち向くね?」
真美ちゃんのほうを見た瞬間ドキッ、っときた。真美ちゃんがスッゴクカワイイ!口は少しキス顔の口になっていて、目は眉毛を少し吊り上げて何か欲しそうな顔をしている。さらには真美ちゃんが
「あの、寝れないので、だ、抱いて、ください」
ズギュゥゥゥゥン。心を打ち砕かれた音が俺の頭を通った。これは、どんな男でも落ちるな・・・。
「わかった」
それしか言えない俺のボキャブラリーに乾杯。ギュゥッ、っと抱きしめた
「んじゃ、おやすみ。真美ちゃん」
目を閉じ、寝ようとした。すると、唇に変わった感触が・・・。目を開けると真美ちゃんの顔がものすごく近かった。よく見ると、キスされている。
「おやすみなさいのキスです。じゃ、おやすみなさい////////」
「お、やすみ・・・」
言葉が出ないやわらかさだ。それから一睡も出来ずに次の朝日を見ることになった・・・。