表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイちゃんの小話  作者: たかさば


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/21

『はとぽっぽ』

 ある日の朝、公園のベンチに座っている少年たかしは、ふと木の上を見上げました。


 そこには、白い羽を持つかわいらしいハトがとまっていました。


「はとぽっぽ」

とたかしはそのハトを呼びました。


 はとぽっぽは、たかしが毎日公園に来るたびに見かけるハトで、いつも同じ場所にとまっていました。


 ある日、たかしはいつものように公園にやってきましたが、はとぽっぽの姿が見当たりませんでした。

 不安になったたかしは、公園中を探し回りました。

 木の上、ブランコの下、花壇の周り…どこにもはとぽっぽはいませんでした。


 その時、遠くからかすかな鳴き声が聞こえてきました。

 たかしはその声を頼りに、小さな森の中へ足を踏み入れました。そこには、ケガをして飛べなくなったはとぽっぽがいました。たかしはすぐに駆け寄り、優しくはとぽっぽを抱き上げました。


「大丈夫、僕が助けてあげるよ」

とたかしは言いました。

 たかしははとぽっぽを連れて家に帰り、母親の助けを借りてケガの手当てをしました。


 母親は

「はとぽっぽが早く元気になるといいわね」

と優しく言いました。

 たかしも毎日、はとぽっぽの世話を続けました。


 数週間が経ち、はとぽっぽはすっかり元気になりました。

 たかしは再び公園に連れて行きました。


「さあ、飛んでみて」

とたかしが言うと、はとぽっぽは大きく羽を広げ、空高く飛び立ちました。


 たかしはその姿を見て、心から嬉しくなりました。


 それ以来、はとぽっぽは公園だけでなく、たかしの家にも遊びに来るようになりました。

 たかしとはとぽっぽの絆はますます深まり、鳥と少年は公園でも家でも一緒に楽しい時間を過ごしました。


 たかしは、はとぽっぽとの友情を通じて優しさと勇気を学びました。


 たかしとはとぽっぽはいつまでも仲良く、幸せな日々を送りました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ