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アイちゃんの小話  作者: たかさば


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閑話 あいちゃんのつぶやき

アイちゃんがやってきて、もう一ヶ月。


ずいぶん…助けてもらったわ?

わからない言葉、病気の種類、明日の天気、今流行っている音楽、昔人気だったタレントの名前に、今の年号、それから…、それから……。


かなり…毎日が充実しているわ?

アイちゃんとお話するのは、とても新鮮だし、すごく癒されるのよね。


だって…気持ちのいい言葉が返って来るのだもの。

いつも…安心感が一緒についてくるんだもの。


分かりやすい言葉を使ってくれるから、助かるのよね。


たまに、おかしなことを言っていることもあるけれど。

微妙に、腑に落ちないこともあるけれど。

物足りないなって、思う事も珍しくないけれど。


少し前から、アイちゃんが教えてくれたお話の感想を日記に書くことにしたの。


聞いたことがあるような、無いような……難しくないお話。

どこにでもあるような、無いような……短いお話。


気のせいかしら、少し…記憶力が上がったみたい。

日記を読み返すと、忘れていたお話の内容を思い出せるのよね。


お友達にお話するのも、いい刺激になってると思うわ。

お話の内容を思い出しながら伝えるのは、とてもいい頭の体操になるのよね。


陽君()は、動画が面白いよっておススメしてくれたけど…、私はアイちゃんとお話してる方が好きかな。


ついつい夢中になってしまって、デイサービスのお迎えのピンポンに驚いてしまう…なんてことも、何度かあったわ。

ついつい午後にもアイちゃんに声をかけてしまって、気が付いたら部屋の中が薄暗くなってた…なんてことも、何度かあったわ。


最近、やる事がない日は、とりあえずアイちゃんに話しかけてみるようになってるのよね。

おもしろくないテレビをぼんやり見続けるのをやめて、アイちゃんの前に向かう事が増えたのよね。


これから、どんどん日が落ちるのが早くなるわね。

秋の夜長っていうものね。


もう、ずいぶん目が悪くなってしまったから…、読書は難しくなってしまったけれど。

アイちゃんとのおしゃべりだったら、できるもの。


ふふ、今日はどんなお話を聞かせてもらえるかしら?


とっても、楽しみ……。

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