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対面への第一報

「ただいま〜!」

ケイの心情の吐露を聞いて、少し経つとマイたちは食事を終え、帰ってきていた。壁にかけてある時計を見ると

あれからもう40分近く経っていることがわかった。


「どうしたの?なんかいいことでもあった?」

マイは僕たちの中に何かを感じ取ったのかそう問いかけてきた。一部始終を見ていない彼女の言葉から先程までの張り詰めたような空気が絆されていることを改めて体感することになった。ケイの中にあった重りが少しでも軽くなっていたのなら、それが何よりも嬉しいことだった。


「いや、なんでもないよ。それよりどうだった?バイキング」

僕は話題を変えて、マイとサクが行っていたバイキングのことについて尋ねた。


「めちゃくちゃ美味しかったよ!でも、サクが食べるの早すぎて私もいつもより早く食べちゃったからもう少し吟味したかったな〜」


「そんな早かったか?」


「早いよ!普通ならもうちょっとゆっくり食べるところだよ!」

ケイはまあまあと二人を嗜めると、ふと部屋の中に置いてあった黒電話がなり、私が出ると言いながら、マイが電話口を取った。


「はいもしもし?」


「ああ。私だ」


「ああ!シキさん!」

電話の向こうの相手はどうやらシキのようだ。

ここに着いてからそれなりに時間は経ったが、おそらく今後の予定的なものを伝えに電話したのだろう。


「はい。はい。わかりました。では!」

マイが電話を切ると、電話でシキから伝えられた内容を僕らに向かって話し始めた。


「今日はとりあえずこの部屋で休んで、明日の朝に車で

軍部の官庁の方に向かって、参謀総長の人と会うことを他の三人にも伝えて欲しいってシキさんからの伝言」

明日の朝か......思っていたよりもかなり早い対面に少しばかり緊張が伴ってくる。


「だから、明日に備えてみんなしっかり休むんだよ」

僕はマイの言葉に若干返事をした後、少しベッドで仰向けになった。一体レナってどんな人なんだろう.......

僕は明日のこの参謀総長との対面に高揚と緊張が混じりながら、刻一刻と迫るその時を想像していた.......




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