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迫り来る影

「うわぁ〜。」


僕たちはそのホテルの扉を開け、中に入った。

正面には受付があり、床には赤いカーペットがしかれ

天井には大きなシャンデリラがあり、

旅行者用の様々な売店がそこかしこに展開していた。


「まずはチェックインしようか。」


マイはまっすぐ受付の方に行き、僕もそれについていった


「いらっしゃいませ。」


「すいません。2名で泊まりたいんですけど。」


「かしこまりました。少々お待ちください。」


受付をしていた女性は部屋の空き具合を調べ始めた。


「ただいま302号室のみが空いておりますがどういたしますか?」


「あ、じゃあそこでお願いします!」


「かしこまりました。こちらが302号室の鍵になります。

ごゆっくりどうぞ。」


マイが鍵を受け取り、僕たちは302号室へのエレベーターを探した。


エレベーターの前につき、ボタンを押して1階に降りてくるのを待っていた。

初めてのエレベーターに少しばかり緊張し、マイはそんな僕の様子に気付いたようだった。


「ミナトはエレベーター初めてな感じ?」


「うん。初めて。」

するとマイはそれに対して笑いながら答えた。


「実は私もあんまり乗ったことないんだよね〜。ほんとどういう構造でできてんだろ。」


そう談笑しているうちにエレベーターは到着し、僕たちは乗り込み、3階のボタンを押した。


初めて乗るエレベーターの不思議な感覚に囚われながら

3階につき、僕たちは302号室を目指した。


「おっ!ここだ。」

マイは先ほど受け取った鍵を使い、扉を開けた。

電気をつけると奥にはベッドが二つあり、ソファー、

窓にはカーテンがかけられ、扉のすぐ近くにはシャワー室のようなものもあった。


「はぁ〜!久々のふかふかベッド〜!」


「久々って言ってもまだ1日しかたってないけどね。」

ベッドに飛び込みながら、そう言うマイに僕はそうツッコミながら、僕自身もベッドに飛び込んでいた。

確かにすごいふかふかだ。


「とりあえず明日も聞き込み頑張らなきゃね〜。」

マイはそう言いながら、背伸びをしていた。

ここで僕は少し疑問に思ったことをぶつけてみた。


「ねえ。マイ。マイはお姉さんのことを警察とかには相談しなかったの?」

それを聞いたマイの表情は少しばかり曇っていた。


「うん。したよ。何十回も。だけど毎回後回しにされて

だから自分で探すことにしたの。」

僕の方を向きながらそう答えた。普段は笑顔を絶やさない彼女だが、おそらくここまでにたくさん辛いことを経験してきたのだろう。


「その....ごめん.....変なこと聞いて.....」

僕は嫌な過去を思い出させてしまったことに対して

申し訳ない気持ちになった。

しかし、マイは先ほどのことを忘れさせるような笑顔をこちらにむけてきた。


「大丈夫だよ!それよりさ!下でご飯食べに行かない?

私お腹減ったよ〜。」

確かに。僕も何か食べたい。


「うん。いこっか。」


「やった〜!いこー!」


そうして僕たちはホテル内のバイキングで食事をすませ、

泊まっている部屋へ戻っていた。


「はぁ〜おいしかった〜!」


「うん。確かにすごく美味しかった。」


「ミナトは部屋に戻ったら、どうする?私はシャワーだけ浴びようかなと思ってるけど。」


「うん。僕は今日は少し疲れたから先に寝ようかな。」


そう会話をしながら、部屋に戻り僕はすぐにベッドに飛び込み、そのまま眠ってしまっていた......







「ん.........」

僕は目を覚ました。辺りは真っ暗であまり見えない。


「あれ.......マイ?..........」

僕はマイを探したが、いない.........


「マイ?.......」

浴室の扉を開けたが、やはりいない.....

とてつもない不安が僕を襲った。


「ふふふ........悪いね.....坊や......」


「!!!」

その時、後ろから突如声が聞こえ、僕は振り返った。

そこには黒いマントを羽織り、牛のような仮面を被った人物がそこに立っていた........









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