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ここはどこ?

あれ.....ここは......

マイはその場に倒れており、目を開けると重たい体をゆっくり起こしながら、辺りを見渡した。


「一体どこなんだろ........ここ.......」

確か私が触った壁が回転して気づいたらここに......。

廊下に比べるとこの部屋は断然明るく、部屋の内装もはっきり認識できる程度には明るかった。


「二人を早く見つけないと」

私はさらに奥に進んでいく。壁にかけられたどこかの風景を描いた絵画や整然と並べられた陶器のようなものがこの

部屋を彩っている。


ギィィィ

奥にある扉を開けるとそこにはポツンと孤立したようにピアノがあり、壁には先ほどの絵画とは異なり人物の絵画が無造作に飾られていた。

この部屋には扉がなく、おそらく先ほどの部屋とこの部屋で完結されている構造だった。

必ずどこかに出口があるはず。探さないと。

私はこの不気味で奇妙な部屋を散策し始めた。

もしかしたらさっきの廊下のようにからくりがあるかもしれない。そのような考えが私の頭をよぎった。

一つ、一つ壁を押していくが廊下のような反応は一切なかった。そもそもここは幽霊城のどの部分にあたるんだろう

そのような考えがよぎりながら壁などを押し、探索を続けていった。


ポロン......


「.....??......」

すると、どこからか何かの音色のようなものが聞こえた。

方向的にはピアノの方......

けれども、ピアノには誰もいない......


「聞き違いかな.......」

私はそう思い、再び部屋の探索を再開しようとした。


「フフフフフ.........」

その時、突然私の後ろから嘲笑うかのような声が聞こえ

私はもう一度ピアノのある方向に顔を向けた。


「........また.....いない........」


「フフフ.....そちらではありませんよ」

その声は今度は私が元々向いていた方向から聞こえ、

再び目線をそちらに戻した。


「フフフ......ようこそ。我らの城館へ!」

魔女のような紫がかった帽子、ホテルにいた仮面の男と似たような骸骨の仮面を被り、肩から上半身にかけて黒いマントで覆われた人物が、大きな茶色い机の上から悠々とこちらを見おろすようにし、手を胸に当てながら、

少しばかりお辞儀をして見せていた........







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