第四話:従兄妹(後編)
目を覚ますと、目の前に涼子の顔があった!?
「どっから来たの?」
「誕生日は?」
「血液型は?」
「ほんとにカグヤの親戚?」
とか、どうでもよさげな質問の後に、恐れていたことが起きてしまった。
「どこに住んでんの?」
逃げよう。
気付かれないよう懸命に教室のそとに逃げようとしたが、時すでに遅し。
「「「カグヤと!?」」」
言ってしまったようだ。おそるおそる振り向くと、すごい量の視線と殺気が……
その後、二人がかりで言い訳…もとい説明をし、全員が(形だけでも)納得したのは、四十分後の事だった。
さて、涼子がいても家事が楽になったとかそのくらいで、たいして生活に影響はない。
で、まあ、普段通りメシ(涼子が作った。悔しいが俺の数十倍うまい)を食って風呂入ってまあ寝ようかというとき。
涼子がいつのまにかいなくなっている事に気付いた。
でも俺もバカじゃないから、三秒で結論は出た。風呂にでも入ってるんだろう。
俺は結構、弁当とか自分で作らなきゃいけなかった関係で早寝早起きの健康的な生活を送っていたから、もう寝ることにした。
途中でトラ猫がふとんに潜り込んで来た。よくあることだ。
翌朝。
目を覚ますと、目の前に涼子の顔があった!?
しかも全裸。
とりあえずそっと逃げようとすると、どうやら起こしてしまったようで、むくっと起き上がった。
「おふぁよ〜。」
うわ超寝ぼけてる。そして、全裸なわけで、起き上がったら当然...
あわてて飛び退いて顔をそむけ…ようとした。誰が何と言おうと顔をそむけようとした。
しかし、ちょうど涼子が俺の肩に手を置き……
二人揃って転がり落ちた。
しかも俺が下だから逃げられない。いやでも涼子の体が目に入り、自然に体も反応する。
そして、そのタイミングでドアが開き、…親父が入って来た。
ちょっと固まって、ゆっくりとドアを閉めた。
…これ完全に誤解された。
「おい待て親父ー!!ちがうんだこれはー!!!」
おれの懸命な叫びに反応したように再びドアが細く開き…話に聞く0.05mmのラテックス(多分)がドアのすきまからいくつか入って来た。
「だから違うー!!!!!」
涼子は猫神の能力の一つとして、夜(八時半ぐらいから朝五時ぐらいまで)は猫の姿になるらしい。そして俺に対してはあまり警戒心も羞恥心もないらしい。困ったものだ。親父によると幼い頃結構仲良くて、一緒に風呂入ったり寝たり(普通の意味で)してたらしいから、それが原因だろう。しかし、その頃のことは覚えていたかったかもしれない。あ、俺にロリコン的趣味はない。
親父に説明していて学校に二人揃って遅刻し、クラスメートの大部分に質問攻めにされ、まさか本当のことを言うわけにいかない(また誤解されまくる)から言い訳にかなり苦労したことは言うまでもない。
あと、涼子の能力は涼子の母親(化け猫)から来たらしいから、今のところその能力を持つのは涼子だけだそうだ。