#3 気持ちが先走りすぎる兄と天然系毒舌妹と寝ぼけると甘える系弟の世界は独特ではある
「ほぉちゃんお熱下がった?」
お盆にジュースと水、薬を乗せて階段を上がってきた四葉
そんな四葉にゆっくり抱きつく穂乃果
ちゃんと考える良い子である(昔は躊躇いなく飛びついていたし、それを見越した持ち方をしている四葉)
「!うん!」
前日まで高熱でダウンしていた穂乃果が心配で四葉は穂乃果の部屋で徹夜状態で部屋で穂乃果の面倒を見ながらゲームや仕事をしていた
それを怒った穂乃果が四葉をベッドに引きずり込むまでがいつものお約束である
そしてそれを見て弟が「感染るわッ」と怒られるまでがお約束である
「ほぉちゃんまた勝手にメッセ送ったろ、駄目だよー」
「でも皆よぅちゃんと会いたいってー」
「よぅちゃんは穂乃夏と千陽と父さん母さんが居ればいいんだよぉ~」
「えーっよぅちゃん行っておいでよぉぉぅ!」
お友達居ない歴年齢でしょぉっ、と言われ一ヶ月絶望顔で生活している四葉を両親と弟が必死で慰めていたのだが、それを穂乃果は知らない
子供の発言は結構容赦なく刺さるものである
しかも娘かわいいを素で行く四葉だったので余計に心が引き裂かれた気持ちを引きずっていた
「ほぉちゃん女の子だよー」
ベッド上でバタバタ暴れたり足を開いて大の字で駄々をこねる穂乃果に四葉は服や姿勢を正しながら穂乃果の横に寝そべって優しく頭を撫でてやる
それを以前見た穂乃果のクラスメイトの女子は“彼氏だったら抱きつきたくなるくらい甘い顔してる(妹相手に)”と言われる程甘ったるい顔をしているのだ
ちなみに弟が風邪を引いた時も甘やかすように同じことをしていた
そして弟は半ギレつつも、怒り疲れて無視するように受け入れる
ブラコンシスコン上等精神を素で行く四葉
「むー!わたしは楽しくしてほしいのー!」
「もー、足~」
穂乃果と千陽と一緒に居られるだけで幸せだから、と言いながら穂乃果を抱きしめる四葉
穂乃果は頬をぷく~っと膨らませながらその四葉の身体に抱きついて、幼い頃からの週間のせいか四葉の匂いと気配ですんなり寝落ちた
四葉は苦笑しながらしっかりベットに寝かせ、一緒に眠りについて、きっちり昼食前に起きる事となった…