保障と補助
日本の経済政策が失敗するのは、目標と相反する政策を行なっているからだ。経済を減衰させないために、休んだ者に保障をする。これは止まったものに褒美をあげるということで、前には進まない。
前に進むものに支援をしてこそ経済を維持することができる。
具体的には、休んだ企業や人に保障をすることではなく、休まないように努力をする企業に支援をすることが大切なのだ。与党も野党も勘違いしている。もし、彼等の目指す方向に持っていこうとするならば、休業補償ではなく、テレワークやマスクや医療機器の生産に乗り出す会社や個人に援助をすることが望ましい。イベントなども中止になったら、代替の配信などの活動をするための支援をすべきだ。
もちろん、やむにやまれぬ自粛には最低限の社会的な保障は必要だ。だが、安全に活動をする取り組みの支援のほうが魅力的であれば、人は知恵を絞ろうとするだろう。
学校休業で休む親を支援するのではなく、休まなくていいように活動を続ける保育園などに衛生面での補助などを充実することだ。ホテルを活用するなら患者ではなく、テレワーク環境の無い個人のための勤務場所として提供するほうが生産的だろう。移動リスクが心配で無いなら、個室で子供を連れての出勤も可能だろう。
活動を止めるのではなく、いかに安全に活動を続けられるようにするのか。これが、各国が問われている働き方改革なのではないだろうか。