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phantomgirlとの出会い

始めての小説投稿になります。

自分が思いついた事を素直に書きあげただけなので文章表現がおかしな所があると思います。


仕事の休みに創作したりするので、執筆スピードがどれほどになるか分かりませんが。多くの人に

目を通してもらい感想が聞けたらありがたいです。



ピピ、ピピ、ピピピー

スマホから聞こえてくる耳障りな電子音

ベッドで寝ていた男がスマホに手を伸ばし、操作する

「もう、朝か」

カーテンの隙間から照らされる太陽の光に眩しそうに

目をショボショボさせた。

「昨夜、大雨降ってたのにもう止んだのか」

男はそう言って呟きゆっくりとベッドから起き上がった。

「さて、これからどうしようかな」と考えながら、

キッチンのある部屋へ行こうと足を踏み出した。

足取りがふらふらする、昨日飲みすぎたかなと、普段は滅多に飲まないお酒に悪態をついて、頭痛と喉の渇きを癒すため寝室のドアを開けた。


ドアを開けると、廊下には焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーの匂いが広がっていた。空腹であった男の鼻は刺激された。昨夜はお酒しか飲んでなく何も食べていなかったため余計に刺激されたのだ。

匂いの元であろうキッチンへ向かおうとしたところで

男は重大な事に気がついた。

「あ、そういえば俺一人しか住んでいなかったよな

この部屋…じゃあ誰だろう」

男は考えた。この後の答えを色々と、


一つ目の答え…泥棒、ドアあけたらいきなりご対面、盗みに朝早く部屋に進入したのはいいけどお腹空いたし。朝食まだすませてなかったから丁度良いかなと。

…でも顏見られたからには死んでもらうしかないな

グサ。

はい人生終了。みたいな。

嫌、そんな事あるかぁ。だいたい盗みに入ってお腹空いたから食事作って食べてました、ってそんな泥棒いるか。却下こんな答えは間違いだ。そうだ思い出した。このマンションの不動産屋が言ってたな。防犯警備が厳重なんで泥棒対策も万全です。そこそこ。

ん、そこそこ、そういえば最後にこんな言葉をつけたような気がするが…まあ、でもこの答えは間違いだと思いたい。自分の為にも。


では気を取り直して次の答えを考えてみよう。


二つ目の答え…知人、友人、親。

これも無いな。自慢じゃ無いけどそれ程仲がいいといえるほどの知人や友人はいない。

…寂しくなんか無いもんね。一人って案外気が楽だし。

嫌、そもそも人の部屋に勝手に忍び込んで飯作ってる知り合いがいたら逆に怖いし、それストーカーだし。

と、変に自分を勇気づけて。その答えをバツにする。

まあ、それと両親も亡くなってていないしな。

「うーん、そうすると一体誰だろう」

もう一つ一応あるんだが、


三つ目、隣の住民のおばちゃん

却下、あるわけ無い。だいたい俺昨日ここに引越ししてきたばかりで荷物を運んでるときにたまたま顏があった隣のおばちゃんが、ドア開けたら

「おはよう。昨日は眠れた」なんて言いながら笑顔で

いいよってきたら。それはそれで俺の人生終わったようなもんだ、何。この部屋隣の部屋に行ける隠し扉でもあるの、それだったら隣の人は可愛いく美人の若い

女の子が良かったんだけどといらぬ妄想をしていたが

しばらく考えてから諦めたかように一息ついて、キッチンへのドアノブに手をかけた。


「さて、行くか」


意を決してドアを開けると、そこには…包丁を片手にもった美少女がいた。

俺は少し安堵の表情を浮かべた。良かった、泥棒やおばちゃんじゃなくて……

と言うか、この子一体誰なんだ?

サラダを作ってくれているのだろう。包丁で上手にカットされたトマトをレタスの上に乗せている。

男はその作業をしばらくの間眺めていた。今、自分の

目の前で起こっている光景をみて頭の中の処理が追いついて無いのもあるが、何よりも

「かわいい」

の一言であり。完全に見惚れていた。

身長150センチほどでスレンダーな体型、でるところはそれなり育ち引っ込むところは引っ込んでいる。

そして何より特徴的なのは肩にかかるかかからないぐらいの長さの髪の毛サラッとした美しい黒髪と、ぱっちりとした可愛い目、少し気が強そうにも見えるけどはっきりとした口元。どの部位を見ても一級品だ。

そして、制服を着ている。うん。文句のつけようがない。でもこの子の制服どこの高校だったかな、と考えてると、

「先生、おはようございます。昨夜はよく眠れました。」

と、これまた満面の笑みで彼女が話しかけてきたのでつい、

「普段飲まないお酒飲んだせいか。よく眠れたよ」

とごく普通に返事を返してしまった。

そうすると彼女がまた口を開いた。

「そうですね。普段飲まないから、昨日は激しかったですよね、私もまさか昌幸先生があそこまで壊れるなんて思わなかったから…びっくりしちゃいました。」

と、彼女は少し頬を赤らめ照れくさそうに俺の方を向いた。彼女の可憐で凛とした可愛さに見惚れていた俺はふっと我に返った。

え、…まった、今の彼女の話は、、

何故、彼女は俺の名前を知っている。学校の先生だということも?

そして、なんですか彼女の照れよう。なに、彼女の言葉の意味、激しかった…何が?壊れちゃいそう…誰が

いや違うきっと何かの間違いだ。そもそもこの子の名前すら俺は知らないし。そう色々考えてると彼女から


「でも、咲夜もこれから頑張ります。マサ先生がこれから二人で頑張ろうって言ってくれたから…一生憑いてきます。」


絶望的な言葉だった。いや待て、昨日の夜何があった

本当に全然思い出せない。と言うかそもそもこんな美少女がルックスも普通で何もかもが普通なこの俺に、

ありえない。絶対。

だけど、この状況は非常にまずい。誰かにでも見られたりしたら…

ちらっと夕方のテレビニュースが頭をよぎる

「二五歳の男性教諭、教え子の生徒と…」

教え子かどうかは知らんが、俺の社会的立場が終わる

そんなことを考えながら一人で焦っていると、


『ピンポーン』

全くタイミングのいい具合で玄関のチャイムがなった。もう誰ですか何でこんなタイミングがいいのと思ったがそんな事はどうでもいい。俺はとりあえず彼女に声をかけてた。

「えっと、紗夜さんて言ったかな名前」

「はい。」

「絶対、顏は出さないで欲しいんだけど。いい」

「分かりました。……でも、」

と、紗夜は少しイタズラっぽく微笑んで

「私、他の人には見えませんから大丈夫ですよ。」

と話した。昌幸は今言った言葉の意味が分からずもう一度紗夜に聞き直した。

「え、他の人には見えないって」

そうすると彼女は笑顔で「そういうことです」と俺にもう一度伝えたあと、紗夜はさっきまでとは違った笑顔と声で話した。


「私、立花紗夜、十六才は死亡してます。厳密に言うと誰かに殺されて死にました。だから他の人には見えません」


キッチンには玄関のチャイムだけが鳴り響いていた。



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