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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

きらめいて☆メリーゴーランド!

残念だよね〜。

自分じゃ見えないなんて。

こんなに綺麗なメリーゴーランドなのに。


ま、灯りになってる人には見えないよね。


「許して! 助けて! 死にたくない!」


あ〜、うん。

灯りになる人って、よく言うよね、その言葉。


他の人にも言ったけどさ、このメリーゴーランドは神様に献上されるから。


人の一生って最高にきらめくんだって。

今まで過ごした時間分、その人の幸福も不幸も燃やしてキラキラって。


だから、神様が人の一生で飾られたメリーゴーランドを他の神様にプレゼントするらしいよ。


「私はまだ16歳なんだから! まだ何もしてない! 一生過ごしてないでしょ!? ジジイとかババアとかにしてよ!」


うんうん。

それも皆よく言うやつだね。

確かに徘徊老人は長く輝くよ。


ふふっ、でもね、若い人はそのきらめきが強いの。

特に最近の若い子はね。

少子化だからなのか、たくさんの人からいーっぱい注がれて幸せなの。


愛。

皆から愛を注がれて幸せできらめいてるよ。


ううん、羨ましくなんかないんだからね。


私はね、流行りの児童虐待で死んじゃった。

けど、たまたま神様が気まぐれで救ってくれるって。

生き返らせて、愛を注いでくれる両親のもとに生まれてた事にしてくれるって。

お母さんが私を虐めた事はなかった事にしてくれるって。


だから、私はこの仕事が終わったらあなたみたいに愛を注がれるの。

私も今度こそお母さんに愛を受け取って貰える。


ふふっ、羨ましいでしょ?


ほら、見えるわ。

あなた児童虐待なんて酷い、無くなればいいのにね、ってお菓子食べながら言ってたでしょ。

ありがとう。

ね、一件無かった事になるから。


「帰して! 帰して! ママーパパー!」


ふふっ、裏野ドリームランドみたいな危ない所に行っちゃダメって言われてたのに。

あなたに愛を注いでくれてる色々な人が注意したのにね。

だめよ、肝試しなんて。


さ、そろそろ準備出来たわ。


あなたには、メリーゴーランドの高い所にある灯りになってもらう。

あなたの幸せが、きらめくわ。


「いやっ! いやー!!」


………本当、残念だよね〜。

灯りになってる人は、その綺麗なメリーゴーランド見れないものね。


ふふっ、

きらめいて☆メリーゴーランド!

3,000文字に達してない。

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