台湾人がなろうに投稿するようになるまで色々
なろうで小説を連載するようになってから数か月、この間は何人の友人に小説を書いてることを話したことがある。そうすると、彼らは決まって、どうして日本語で、日本のサイトに投稿しているの?と訊く。
……もっともな質問だ。
日本語や日本のサイトを貶めるつもりなど微塵もないが、やはり私は台湾人であり、語学力的に言えば、日本語より何十年も使って来た中国語――補足するが、台湾では書面に使う言語は中国語である――のほうが遥かに上手いのだ。小説を書くのは好き、元々いくつのショートを書いてたことがある、中国語で書けば、もっと上手く書きたいことを表現できるのではないだろうか、と思ったこともある。しかし私は日本語で書くことを決めた、すくなくとも今書いてるものに限っては、日本語以外はありえないと思っている。
それは何故か?
少し話逸れるが、私が初めて日本語に触れたの切っ掛けは、一つのギャルゲーであった。タイトルはあえて言わないでおこう。まず絵が素晴らしかった、心を打つ気持ちだった。そして漢字を見て、言葉の意味をパズルを解くように段々と分かってきた過程が面白かった。知らないところは辞書を調べたり、日本語に詳しい友人に聞いてみたり、私の日本語力がどんどん上がっていく、そして知らないうちに――と言っても十年以上は経ったが――日本語で文章を書けるようになった。まだまだ拙くて、とても自由とは言えないだけれども。
この間に、ギャルゲーだけじゃなく一般小説、ラノベ、そしてなろうの作品もたくさん読み漁って、私は一つのことが分かった。やはり私は、人々に娯楽をもたらす小説が好きだということを。きっとなろうの読者達にもこういうことがあるのではないでしょうか、物語の主人公と哀楽を共にし、その生い立ちに怒りや喜びに感じることが。文字だけで人の感情は牽引され、一喜一憂する、私はそのことが大好きだ、興味が尽きない。
その中に、一番好きのは伝奇ものとファンタジーだ。今もランキングに座している《無職転生》、山場が尽きない《黒の魔王》、日本語が美しい《灰色の少女と黒い女》、日々の笑い《あねおれ》、その他などなど、どれも感動させる作品でした。やはり一つの世界を構築する感じがたまらない、TRPG好きにとっては自分で世界観を考えるのも、人の世界観を考察するのも楽しいことである。そして読んでる内に、私は思った。いつか彼らのようなものを書きたい、小説好きの私が彼らから得たものを、日本人に伝えたいっと。
さて、話を戻るが、そんな気持ちを込めているのが、今書いてる小説だ。だからこれだけは、たとえ拙くても、グーグル先生に頼りながら書けなきゃいけなくても、日本語で書いてなろうに投稿しなければいけないのだ。
最初の頃は本当に色々不慣れで辛かった。友人に誤字誤用法を指摘して貰ったり、標点の使い方を調べたり、敬語と女性語に四苦八苦したり、読むのと書くのとはまったく別なことを知らされた。しかし慣れということは恐ろしい、今では相変わらず下手だが、辛うじて読める文章を書くことができるようになった(正しい日本語とは言ってない)。
これからもどんどん進化してゆくと思ってる。そしてまだまだ書きたいこと、伝えきれないが一杯あります。もし良かったら、これからも付き合ってください。
では、キリタニでした。