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物語開始!変な男の魔王討伐物語!

俺は部活帰りに変な幼女に会った。別に幼女にジト目で見られる事もしてないし、普通に生きてきたつもりだ。そのつもり…何だけどなぁ…


「あの〜、何か用?」


「……」


俺は勇気を出して幼女に話しかけてみたが、幼女は俺を無視して、俺をジト目でずーっと見ながら手で二つの欠片をくっつけようとしている。何なの?何者なの?あの欠片何なの?俺の命なの?


「……!やっとはまった…!」


「は、はまった?その欠片って何なの?」


幼女はずっとくっつけようとしていた二つの欠片をくっつけた時、俺の顔を見ながら満面の笑顔で喜んでいた。守りたい、この笑顔。気持ちがよく分か…俺はロリコンじゃないぞ?オホン、とりあえず欠片の事を聞いてみた


「ああ、この欠片か、これは片方ずつ別の名前でな、こっちは『命の欠片』、こっちは『転生の欠片』というんだ」


「んで?その二つをくっつけると何が起こるの?」


「これとこれをくっつけるとな、『命の欠片』に名前を刻まれている者が転生するのだ!」


「へ〜、転生ねぇ〜、俺も出来るの?」


冗談半分で聞いてみた、この子が電波みたいな子にならないように今の内から現実を突き付けとかないと後々イジメの対象になるからな、かわいそうだからちゃんとした子にしないと(使命感)


「ああ、転生できるぞ!なんたって――」

















――お前が転生対象だからな
















最後に俺の意識が途絶えるとき、そんな声が聞こえたような気がした。




×××




チュチュチュン…チュチュチュン…


「ん……あれ?幼女は?欠片は?電波にならない様に更生させなきゃいけないのに…」


俺の意識が戻るときに小鳥のさえずりが聞こえた、高校生な上に部活帰りで八時あたりになってて暗い街の夜の景色とはかけ離れた、春の日差しに包まれているような、暖かな感じの草原が目に入ってきた


「しっかし、なんかアニメの声っぽいんだよな〜、俺○イルの八幡を少年時代まで戻したような声してんな、俺はもうちょいゲスボなんだけどなぁ…なんでか知らないけど、目線低いし。」


高一でそれなりにあった身長は中一くらいの身長まで縮み、ゲスボ過ぎて「その声がなければ好きだった」と言われたくらいの声がアニメキャラクターの如く良くなって…八幡だから良くないのか?分からん


「ん?あれ?『絶対読むべし!転生メモ①』?とりあえず読んどこう、読んで不幸なことはないはずだからな、うんうん」


俺が意識を取り戻して、休憩している場所の近くに『絶対読むべし!転生メモ①!』と表紙に書かれているメモ用紙があった。これ略称は転生必読メモでいいよね、①って書いてあるんだからまだありそうだし、略称は必要だな!うんうん。……うんうんにハマった訳じゃないよ?


「なになに、『今頃お前がこの手紙を見ているという事は、自分の転生した場所が草原だという事は理解しているだろう、本当は街の宿屋に転生させる予定だったのだが、あの『転生の欠片』の中に入っていた転生位置を指定する機械が故障してしまって草原になってしまった。本当にすまないと思っている。お詫びに、この世界で生き残りやすいように転生特典を幾つか与えた。次のページに続く▶』」


丁寧な女子特有の丸みを帯びた文字で書かれている手紙の一ページ目で俺はもう脳が追いつかなかった。俺が何でか転生させられて、何でかどっかの世界の草原で目が覚めて、何でかお詫びに特典を貰うことになっていた。ま、まあチートじゃないかも知れないし、そうしたら平和に暮らせるからいいし、特典だけ見て、その街って言う所に行こう


「『この世界はオンラインゲームの様に、自分の戦闘熟練度がレベル制になっており、様々な能力がステータスとなって数値化させられている。元いた世界でいうSAOみたいな感じだ、その作品の主人公の様なステータスの二倍にしてみたぞ。ステータスの見方は、ウィンドウをイメージしながら右手を前にかざせば、ウィンドウが出てくるから、そのウィンドウの欄のステータスをタッチして見れる。早速確認してみるといい。三ページ目に続く。』」


早速そのメモ用紙の通りにウィンドウをイメージしながら右手を前にかざしてみた。右手をかざした部分から本当に宙に浮くウィンドウが出てきた。


「すっごいな…本当にSAOみたいなウィンドウだ。よし、ステータス見てみるか。」


出てきたウィンドウの一番上に【STATUS】という欄があった。そこをタッチして早速見てみると、オンラインゲームと同じようなステータスの種類があった。


「[STR]から[INT]までだけど、ちゃんとオンラインゲームしてるって感じあるんだよな〜、…ん?[STR]と[AGI]の数値がおかしいぞ…?また故障か?取りあえず、転生必読メモもっかい見てみるか」


ステータスの種類がちゃんとあるのは良いのだが、ステータスの中でも[STR]と[AGI]、力と素早さを司る値がレベル1にしては異常値とも呼べるくらいまで上がっていた。その数値は[STR]が60,[AGI]が90という、もはやバグにしか見えない数値だった。


「えっと、三ページ…『今頃ステータスを見て、これは異常値で、間違えた数値を与えている。と勘違いしていそうだが、それはちゃんとしたお詫びだ。ちなみに、この世界での全ステータス最大値は500だ。HPやMPは35000まで鍛えられる、だから魔王のようなものまで行けば、「その程度のステータスなど、赤子同然だ!」という様な感じで見られる。特典は他にも防具と私の意識を半分預けてある従者がある。この世界では従者という形で動物を使役するのは当たり前の事になっている。なので案内役のような従者を付けることにした。四ページに続く。』」


なんか…なんかおかしいぞ…この世界の最大値が一番の異常な気がする。そんな現実は否定して特典を見よう!きっとそれが一番いいんだ!うんうん。


「『前のページでは伝えられなかったが、この世界は勇者と魔王の物語の様な世界でな、世界中の人々が魔王によって困っているから伝説の勇者のような人物を待っていたのだが、何年待っていてもそのような伝説の勇者などは存在しなかったから、我々の持てる力で魔王に対抗しよう、となっているのが現状だ。そして来年あたりには国と国で戦争が起きる、理由はどちらが魔王を倒して金を手に入れるか、というものだ。この世界の大王が「魔王を倒した者には、我々王族の持てる財産の八割を献上し、繁栄させることを誓おう」などと金で国の騎士達を統率する軍事大臣を釣ってな。それを巡ったイザコザで戦争が起きる。その戦争はやがてすべての国を巻き込み、多くの者が死ぬだろう。そしてこの物語はいわゆるバットエンドで終わる。お前には、この悪循環を止めるために、強くなってもらいこの戦争を止めて、魔王を討伐してもらいたい。私は、この世界でスペラールという国の女王という立場についている、その草原から一番近いのは、おそらくスペラールだろう、来る戦争に向けて一年間鍛えてやることもできるぞ。ちなみに、私の名前はアイリスというんだ、今度あったらお前の名前を聞かせてもらうぞ』…」



マジか…あの幼女が女王で、魔王と勇者みたいな物語で、あの幼女がチュートリアルの王みたいな感じのやつなのか。取りあえず、確認してなかった特典を見てみるか…えっと、ステータスから…装備で…


「うっわ…これぞ旅の服…ポンチョに袖とフードがついた感じの…しかも黒いし…んで、こっちが案内役のアイリスペットか、ちっこい青白狐だな…」


「お、やっと開放されたか、おい、旅の男。口を開けてないで何か喋ったらどうだ?おい」


こ、これ言えって言ってるよね?あの有名なアレ言えって言ってるよね?しかし、嫌われるかも…ええい!南無三!


「キ……」


「キ?」


「キェアアアア!シャベッタァァァァ!」


「………は?」


「ごめんなさい出来心でやったんですごめんなさい」


「はぁ……取りあえず、私の国に行くか、ほれ、案内するぞ」




皆さんどうでしたでしょうか?読みづらいなどの意見があったらぜひ作者にお申しください!ちなみに、旅の男の名前を書ききれませんでしたが、この後書きでステータスと一緒に紹介したいと思います!


【マルム・ディスペラティオ】


[HP]1000 初期値


[MP]1000 初期値


[STR]50 特典


[VIT]5 初期値


[DEX]5 初期値


[AGI]90 特典



【概要】


転生者 元々は普通の学生だったが、あの普通すぎる生活はどうやって出来るのか、とアイリスに興味を持たれてしまい、こいつを最大値のおかしい勇者の世界に突っ込んだら面白そうという、興味から転生させられた可哀想な奴。元々は学校でボッチ。部活はバスケ部で、普通に強かったのだが、地味すぎてまたまたボッチに、ボッチ神に好かれていると言っていいくらい清々しいボッチである。


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