40話
投稿遅くなり申し訳ありません!
本当なら3日前に終わっていたはずですが予定より話が変わりまして、消えてから納得の行く文が出来ず、唸ってました。゜(´つω・`。)゜。
何とか完成したのですが、あれ?なんか最初考えていた話と違うってなりました。
でも、完成です♪
「ご報告です。ライナスの実家とのやり取りをひと通し終えました。沢山の証言も増えましたし彼等は有害です」
渡された手紙を読む。
私の暗殺など書かれていた。
「へ〜、どうしてこんなに腐っているのでしょうね。王族の盾でここまで増幅出来るなんて頭の中はお花畑でいっぱいなんでしょうね」
「そうだと思います。オダマキやロベリア、ダリア、イラクサ、メラジキ、アネモネ辺りが咲いているのですね」
……その花達はこちらの世界にもあるんだ。
そのラインアップってやっぱり花言葉だよね。クレア嬢は花とか興味なかったからこの世界のモノって知らないけど前世と変わらないかもしれない。
ならこれは伝わるかな?
「でしたら私もお花を贈ってさしあげようかしら。アザミやアリウム、オトギリソウ、ハナズオウ辺りを差し上げましょう」
「流石お嬢様です。良い花ばかりですね。なら私は紫のバーベナとオニユリ、スノードロップをお渡しお願いします」
やっぱりその花達を選ぶのはそう言う理由だろう。
何だが秘密の暗号で話しているみたいでちょっとドキドキする。
……内容が内容だけどね。
「本当に次は手紙の代わりに花達を贈ろうかしら」
それ位の嫌がらせは許してくれると思う。
「そしたらきっと第2王子からもムスカリとアネモネを下さるでしょうね」
何気にメリルはお茶目だった。
本日、お父様が帰ってくる。私はドキドキしてしまう。
お父様が留守にしている間に様々な事が起こった。
たった1ヶ月だったが私にとっては凄く長かった。
私はちゃんとお父様に立ち向かえるだろうか?
分からない。でもココでやらなきゃならない。
それとそろそろ攻略対象の事も考えなきゃならない。
前世の記憶が戻って1ヶ月も経たないうちに1人出くわすとは思ってもいなかった。
それに考えたらクレア嬢と攻略相手では恋愛は無く、寧ろ害しかないのでなるべく関わりたくないがこの国にいる以上、彼等は優秀な人材だ。だから必ず関わるだろう。
なら主人公ちゃんを陰からキューピッド役になれたら大丈夫ではないか?
彼等とは友人関係で主人公ちゃんのライバルではなく仲取り役だ。
既にアルノーのフラグは折った。それにこれから恩を押し売りしていくので私の頼みには断れないだろう。ならアルノーに主人公ちゃんが恋をしてもサポート出来る!それにアレだけ王族をコケにしたのだ。特殊な性癖じゃない限り私に嫌気がさすだろう。
それに私に負い目もあるはずだ。私でさえ気まずいのだから王にした恩と私への負い目で恋愛にはならないはずだ。
うん、アルノーとは問題なさそうだな。
次は侯爵家の養子だ。
彼は元々騎士だが悪徳騎士に襲撃を受け、家族も家督も全て失った。そして、守りたいモノの為に複数の属性持ちだったから侯爵家に引き取られたはずだ。
この男は熱い。アレは空想だから良いのだ。もし現実に居たら見ている分には楽しい。だが一緒に居たら鬱陶しいと思う。
私はどちらかと言うと大人しいのだ。
煩いのが隣に居る日常はちょっと申し訳ないが避けたい。
だが、彼と出会うなら学園生活だろう。まぁ、問題なさそうだね。
後学園へ入る5年後までに会いそうな攻略対象はまだまだ居るが此奴とだけは関わりたくない。
国の4柱と呼ばれる正統派の騎士の家系で原作でも最強に近いと言われた男だ。そして、幼き頃に沢山の悪徳騎士を処理した一族である彼は近衛騎士団に強さ実力なら入れるのだが性格難で仲間意識の強い集まりには向かない。王にはちゃんと礼儀を弁える事が出来る辺り礼儀作法は出来るが自分より弱い相手には態度が悪い。彼に会うのは正直嫌だ。簡単に言うと俺様系だ。
今までのクレア嬢ならばこの2人の押しの強さに勝るが今は自信がない。
クレア嬢とこの2人とは原作でも最大に仲が悪かったし、私でも相手にはしたくない。
第2王子の件が片付いたら関わる機会は無くなると思うが油断は禁物だ。
今後、学園に入るまでの予定だ。
入らない選択肢もあった。
だがまだ5年あるのだ。なら入る前提で動いていた方が良い。
それに私は既に私を選んだのだ。
離れに行った時、彼の記憶が蘇った。しかし、戻ったにも出来た。
そして、彼となり何もかもを捨てて逃げる事だって出来た。しかし、しなかった。
それにその様な記憶は知らないとクレア嬢のままも出来た。しかし、事実を受け止め、柔軟に受け入れた。
でも2つ共選んだらお父様やお母様の真実を知らずに死ねた。それは私にとって本当は優しい選択だったのかもしれない。
しかし、2つ共私は選ばなかった。
私は私である事を選んだ。
そして、戦うのも私が選んだ。立ち位置を立場を決めた。
だから、私はこの先、クレア・レイナスとして私は私を助ける。
そして、お父様を私は貴方を救います!例え、互いに傷つこうとも生きていたら癒せる。
これが正念場だ。
既に第2王子の件は片付いたも同然だ。私が居なくても問題ない。だが、むざむざやられたりしない。
私はお父様の帰りを待った。
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〜???〜
人とは醜いものだ。
自分の為に何だって出来る。自分自身にもだ。
そして、様々なモノを纏い取り繕い混沌としている。
だから、人とは醜くとも惹かれるものだ。
「私は何も悪くない!私は何も悪くない!何故、何故!彼奴等は私よりも好き勝手して許される!私が殺されるなら彼奴等も同罪だ!許さん、許さんぞ!全てだ!」
他者を妬み疎み恨む。
自身を守り可愛がる。
身勝手で我儘な感情。
またそれも人の魅力である。
この者にも想いやりや優しさもあるだろう。
しかし、ここまで堕ちては他の感情が勝り、人の身でありながら魔と何が違うのだろう。いや、違うな。いや、違わないな。さぁ、どっちだろうな?
この者は人で居たいのか?魔に成りたいのか?
いや、それも違うな。
ここまで堕ちた者は大体こうだ。
自分自身でありたい。
なら人の身でも魔の身でも何ら変わりはあるか?いや、無いな。
本来なら彼は他者を世界を自分自身さえも呪いただ死ぬだけの無力な者。それも一興。
さて、余談は置いておき本題に入ろう。
私は誰だ?何者だ?何であるべきか?
知ってる。知らない。分からない。
この話には意味があって意味がない。
いや、この話には意味が無くて意味がある。
分からなくていい。知らなくていい。この話の意味など私だけが知っていればよい。
分かってほしい。知ってほしい。この話を理解して他者にも知ってほしい。
ふふ、戯言だな。
私は結局、何者にさせられたただの立役者だ。
この世界で役割を渡され、ただ、役割を果たす。
決して表には出ず、何者かも分からないまま分からない。
そんな存在だ。
この話もまた戯言だ。
だが、これだけは言える。
私は確かに存在し、存在の意味をなす為にこの場にいる。
ここからは本題から命題だ。
私の存在などこの話には必要ないので置いておこう。
とある少女の話だ。
この少女は全てに愛されている。そう、全てだ。
祝福されている。
実に羨ましい、実に妬ましい。
だが、正なる者、悪なる者、聖なる者、魔なる者、善なる者、悪なる者と数えたらキリがない。
あらゆる全てに愛されているのは本当に良い事なのか?
1つの仮定の話だ。いや、実在の話だ。さぁ、どっちだろうな?
だが、そんなのはどちらでも構わない。
全てに愛され幸せだった。
全てに愛され不幸だった。
ある時は希望にある時は絶望に彼女は自分の運命を喜び、そして、恨んだ。
どの彼女だったかな?
こう言ったのだ。
『私はこんな結末は望まない!許さない!私は、私は幸せになりたい!いつもいつもこんな結末で終わるのなんて許さない!何でもいい!誰でも良い!私を助けて!私は全てに愛されているんでしょ!だから、私は私を助けて』
どう言う意図の言葉なのか意味なのかは彼女しか分からない理解出来ない。だが、しかと聞いた。
なら彼女を助けるのは道理だろう。
あぁ、助ける為に彼女には死を与えよう。
この彼女は私の祝福を受け死んだ。しかし、あの彼女は私の祝福を受け生きた。
それに私だけが彼女を愛しているのではない。
全てだ。
私が彼女を生きてほしいと願う時、彼女が死んでほしいと願う者がいる。
私が彼女に死んでほしいと願う時、彼女に生きてほしいと願う者がいる。
だから、私は彼女に混沌を与えよう。
そうする事によって、彼女は更に強くなり彼女の生きる道が開く。
私は彼女を生かす為に死なす。
私が手を出す事により、善なる者が彼女に手を貸すだろう。そうして、私と彼女は生きる為に殺し合う。
矛盾を成す事で世界は回る。
混沌とした世界で君が絶望し死ぬのを望んでいる。
混沌とした世界で君が希望を持ち生きているのを望んでいる。
理解されなくて良い。理解しなくて良い。これが私だ。
さぁ、始めようではないか。
まず手始めに彼を使おう。
私がこうして存在している理由は彼のおかげでもあろう。
なら感謝をしなければね。
彼には感謝を彼女には祝福を。
ただ、彼女には私の祝福はまだあげれない。
彼に託そう。それが良い。
きっと上手く彼女とヤれる。
『何を嘆く事がある。君が選び陥ったのだから悲しむ事はない』
「さっきからなんなんだ!ずっと私の頭の中から話しかけてくるな!悪魔か!悪魔なのか!くそ!私が何をしたって言うのだ!」
沢山の事をしたではないか。
その為に数え切れない程の死が溢れかえったのは言うまでもない。
『悪魔か。悪魔であったら良かったのだろうな。だが、私が何者かなどは今はどうでも良い。君は君で在りたいのだろう?なら私の名を呼べ。そしたら私の力の一部を貸そう。しかし、代償も付くかもしれないし、君が私の力を扱えたら代償はないかもしれない。たが、恐れる事はない。君は必ず私の名を呼ぶ。君が君である為にな。それまでは静かに待っていよう』
彼は私の名を呼んでくれるかな?
いや、必ず呼ぶだろう。
私はその為に存在しているのだからね。
あぁ、楽しみだ。愛おしい彼女がどう足掻き悲しみ絶望し混沌とする感情の中、立ち上がり乗り越え希望を見つけるだろうか?
さぁ、新しい章の幕開けだ。
次から新しい章です!
次は少しダークになるかもです!
ですが私は鬱展開は余り好きじゃないので日和る可能性大です!
暖かく見守ってください(笑)
次章は今回ので考えていた内容が変わったので投稿遅くなる可能性がありますが早めの投稿心がけます!
お読みいただきありがとうございます!
沢山のブックマークありがとうございます!
感謝です♪




