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美人悪役令嬢は生きる為に悪役をあえて貫く  作者: イブ
2章 行動開始する悪役令嬢
31/80

31話 第1王子

今回はクレアさんが会いに行く相手の視点です。

「殿下、ご報告致します。クレア・レイナスより訪問及び面会の取り付けが御座いまして第2王子が了承致しました。そして、仮にも第2王子の婚約者なのでこの謁見は非公式との扱いになります」



……なんと面倒な。

今の私にはもう身動きも難しいのか?



「リヒャルトよ、既に決まっておるのか?それでいつ謁見なのか?」



「実は例の件の時です」



成る程、謀られたか。

父上が病に着く前に私に相続したいと宣言してから弟とは仲違いをした。

王とは神の使いだ。

この国を祀っている神を支え国を民を導く者だ。

民を守っているのだから貴族が特別なのは分かる。

しかし、権力に欲望に快楽に蝕まれ、負に飲み込まれたら人は人でなくなる。

数世代前の王は神より民の半数が欲に飲み込まれたなら守る事もないだろうと言われ貴族の在り方を考えなくてはならなくなった。

私の先代には神の言葉を理解し、貴族を抑え国の為に尽くした。

私も先代の様に平民も貴族も全て民であると考えている。

だが、弟は神を敬わず国は王の者だと考え、貴族は選ばれた民なのだから貴族の国を作ろうといつの間にか言い出す様になった。

私は危険性を感じ、弟に神の事を伝えたが見た事もない者を信じるのは愚者のやる事だと一蹴された。

弟は確かに王の器だ。私などが王にならない方が良い。

弟は既に宰相候補を用意し上手く使い、周りの貴族も上手く集め、派閥を作らせ功績を残した派閥には自分が王になった暁には報酬に見合った権利を与えると聞いている。そして、軍隊と言うのも作っている様だ。それに対抗するかの様に騎士達も弟に着く者が現れているらしい。

確かに民を守るだけしか考えていない私に誰が味方をするのか。

私は王に向いていないのであろう。

父上よりも政に向いている弟相手に私はこの国の崩壊を守る為にどれまでできるのか?

しかし、神の存在は既に伝説化し言い伝えになった今、信じる者はいなく、過去に王になる権利を求めた愚かな大勢の貴族は神に挑んだが葬られ、王族は神より存在の秘匿を命じられた。

大司教フルーメルや巫女は神を唯一知る者達だが沈黙だ。

公爵家は王位の相続などの権力争いに参加しない事を条件に王権同様に領地と権力を渡しているのだがルイ・レイナスは弟についた。

だが弟が王位についても公爵の傀儡になるか始末されるだろうと側近達の考えだ。

公爵も弟も読めない。

だが公爵がその気ならこの国は公国だな。なら私も争わなくて済む。

しかし、弟はやってはならない事をやってしまった。

民を相続争いの道具にした。

もはや、弟は後にも戻れぬだろう。

弟と共に国を滅ぼすか弟を救う為に弟と戦うかとなり私は戦う事にした。

しかし、自分が無知だと知ってしまった。

民を守る為に立ち上がったが民に私が疑われてしまった。そして、私についていた貴族も手の平を返す様に弟へついた。昔から私と共を誓ってくれた貴族しか残らず私は窮地に立たされた。

それを挽回する為のワライクバへの視察だ。

シッカーへ行くとも噂があるが嘘だと皆が判断した。

その矢先にクレア・レイナスだ。

噂通りの我儘で自分のやる事は絶対だと聞いている。

純潔派の貴族だから私とは気が合わないだろう。

なのに私に会いに来るとは完成に嫌がらせだ。

どれだけ私は無力になのだ?

それに私には戦う力も守る力も何もない。

そして、弟の用件を断る事さえ既に出来なくなっている。

父上もいなく私にはもう滅びゆく国を見届けるしかないなたか?



だが数日後、私に転機が訪れた。

仕事が思ったより終わる時間が安定してないので明日までは更新の時間が遅れるかもしれません。


いつもお読み頂きありがとうございます!

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