26話
弟回です。
もう少し短かったのですが弟君が出番が欲しいっていうのでしてね、ハイ、長くなりまして弟の話で終わっちゃいました。
話が進まぬ(´・ω・`)
ここで前世の記憶から弟ハルトの事を整理してみよう。
確か妹の話だとこの弟君は中々に厄介だったはずだ。
それに原作でもクレア嬢は跡取りである弟をよく思っていなかったはずだが弟ハルトは超シスコンであり、そんな事は御構い無しにクレア嬢を慕っていて主人公を散々悩ます役を演じたはずだ。
それとは別にこの弟ハルトには主人公に唆されて姉を奴隷エンドなどがある。
……いや、今考えると主人公って悪役より悪役じゃねぇ?
確かにクレアに散々やられたのだが没落させられたり死んだり飼いならされたり最終的には主人公に仕返されている。倍返しだ。
主人公コワイ関わらないでおこう。
話は戻して、確か弟の設定は犬の様に懐つき、ずっとお姉ちゃん離れの出来ない困った弟設定だよね。つまり、粘着質でずっとつきまとう身内のストーカーか。……うわぁ、キツイなぁ。
その情報が弟ハルトへの距離感がある理由だ。
「お姉様はやっぱりお姉様です!」
……尊敬の眼差しでハルトが見てくるのが分かる。
見られていたのかしら?
「ハルト、お部屋に居なさいと言われませんでしたか?」
そういうとハルトはいきなりショゲる。
「……はい、ゴメンなさい。でも、僕が見ていないと使用人達がお姉様に何するか分からないではないですか」
ハルトとは前世の記憶が蘇ってからまだ数回しか会ってないし、蘇る前はクレア嬢は当たりが強く、嫌っていたのでハルトにこんな好感度が高くなる事をしてないのに何故これ程まで懐くのか理解が出来ない。
「そうですか。私の事を心配して頂きありがとうございます。その心配は杞憂でしてよ。これからお父様が帰ってくるまで私が選んだ信用ある使用人をハルトにつけるのでその使用人を使いなさい」
「……使用人を信用?お姉様は何を言っているのですか?」
ハルトの雰囲気が変わったのが分かった。
「あの者達はお母様を貶め、ひどい事をした。僕が幼いから理解出来ないと思ったのでしょう。ですが、記憶として残ってます。今の僕なら理解出来ます。ですが、理解した所で僕には何も出来ない無力です」
悲痛な顔に歪めハルトはまだ伝えたい事を私に言う。
「あの者達は支える身でありながらお姉様を陰で蔑め、そして、いつかひどい事をします。そんなの許さない。お母様と約束したのです。お姉様を守るって死ぬ前、お母様とです」
……こんなの原作でも聞いた事ない。
ハルトは何かを考え話を続ける。
「僕はまだ7歳です。お父様やお姉様みたいな大人ではないですし、子供だって分かってます。言われても分からない事の方が多いです。でも、子供だからって知らない訳ではありません。それに僕にはまだお姉様を守れる力がないのは分かってます。だから、僕はお姉様と一緒に居たいのです」
ハルトから何かしらの信念を感じさせる言葉だった。
流石の私も困惑してしまう。
クレア嬢はハルトを嫌っていて関わらなかったのでコミュニケーションを今まで取った事が無かったし、前世の知識がある。そして、ハルト自身にも私へのフラグがある。だから、記憶が蘇ってからは避けていた。
「そうですよね。私も使用人達は信用してません。ですがちゃんと私が見て、接して、良かった方をハルトに付けるのです。だから、安心なさい。私と一緒に居たい理由は分かりましたわ。いつも守ってくれて居たのね。気付いてあげられなくてゴメンなさいね。私も私の事で手一杯だったの」
使用人は無罪の者とメリルをハルトの支えにしたら安心だ。それにしても返答に困った。ただ、理由なしで懐いていただけでは無かったのね。
「そうではないのです。僕が遣っていたあの使用人達は特にお姉様にもひどい事をするかもしれない使用人達です。お父様からあの者達へ選んだのも使用人の中でも身分が高いとかではなくお姉様にひどい事をしそうな者達です。そんな使用人を囲っていたらお姉様が避けるのは当然です。僕が居たら危なくないって思ったからです。でも一緒に居たかったのは僕の我儘です」
クレア嬢の7歳の時はお母様が居なくなって悲しくて辛くてお父様も家に帰ってくる事も少なくなって何も分からず何も知らない。自分を持てず、自分を持たず、ただ、我儘で感情を表現し構って構ってと子供染みた真似をし、やりたい放題だった。
だが、ハルトは違う。この子はすでに自分の中でやる事を見定めしっかりしている。
そして、既に危険分子を見定める力もある。
もう、前世の記憶なんて関係ない。
それは何もしなかった未来でこの先、ハルトを私好みに育て上げれば良いのだ。
「ハルトありがとうね。姉としてハルトが弟で良かったです」
頭を撫でてあげると気持ち良さそうに顔が緩む。犬みたいだ。
手を離すとあっと呟き名残惜しそうだ。
「ではお部屋に戻りなさい」
ハルトは、はいと嬉しそうに戻っていく。
「お嬢様、たまには屋敷で食事を取るのも良いのではありませんか?」
スッとメリルが現れる。
「……そう、ですね。たまには家族と食事を取るのも考えるわ」
こんな形で弟と仲が良くなるとは思っていなかった。
それに原作ではクレア嬢が悪いしか説明されておらず、何が悪いのか何がいけないのか曖昧なのだ。
主人公は善、クレア嬢は悪とその定義だけである。
なら今回のハルトの様に幼少期の約束、姉を守るから慕うへ変わり、その気持ちが壊れて原作へと変わったのではないのかと思う。そしたら、確かにクレア嬢は我儘だらけで悪なのかも知れない。
なら私はその未来を変えるだけだ。
「さて、私は私のやりたい事をやるだけですわ」
言い聞かせる様に私は呟いた。
クレアさんはゲーム脳ではない様です。
原作などの知識はあくまで予備知識で自分の想定されるひどい未来を回避する為の手段ですね!
弟も姉として救いたいと思っているのかは今後の本人達次第ですね!
ここで一応クレア嬢の恋愛要素が含まれてくる可能性が出てきました。
……10歳で( ゜д゜) 、ペッ!
そう言えば10歳の頃の私はポケモン金銀にハマっていたな。小学生だもん。恋愛?10歳でそんな要素ありません!!
別にクレア嬢に嫉妬なんかしてないんだからね、
はい、私のどうでも良い話は置いときましょう。
お読み頂きありがとうございます!




