17話
今回は魔族についてですね!
世界観も安定してきたのですが多少矛盾も出てくるかもです!
何時でも感想戴いても大丈夫です。
答えれるかは分かりませんが、、、
では楽しんで頂ければ幸いです。
魔族、、、
前世の知識では昔は魔族と聞けば人を貶めたり敵対したりと物語に出てくる魔族の印象は悪者だったり悪いイメージが多い。しかし、最近では魔族も様々になり逆に良い者として出てくる。さて、前世の彼の記憶では原作で魔族の名が出てくるのだが国に被害が出ているストーリーがあるのだからこの世界の魔族は悪者だと認識してしまうのだがRPGの方がもっと魔族が出ているので少し世界観を思い出してみよう。
まず、この国の北と東は海に面している。そして西は辺境であり、人が踏み入れるのに困難である。その隣の領地は私のいるレイナス領である。
海を渡って北の方には大陸がある。魔族領だ。
魔国と呼ばれ、私の国では魔族は悪者と認識している。
何故認識されているのかは数百年前に戦争をしたからだ。
魔国での食料不足、北では作物が育たず寒さでダメになったのが発端だった。
助けを求めてきた魔国へ我が国は支援を少ししたが向こうの強硬派のモノにより戦争をふっかけられ、戦火となった。それをきっかけに魔国の最先端の魔道具を手に入れ、この大陸で他国より抜き出したのである。
失ったモノより得たモノのが多いが向こうからの戦争だ。
王族は魔国との交流を途絶え、支援は無くなった。
それから300年経った今でもその全てを伝えている。
何せ、こちらは本当に何も悪い事はしてない。
だから、魔族には余り良いイメージを持っている者は少ない。
コレからがRPGでの知識だ。魔族は戦争で間違いだと気付き、我が国に謝罪と首謀者の首と王族を差し出した。
我が国は差し出された王族を使者として追い返して今後、関わりを無くす事とこの事をちゃんと次世代に伝えるとの事を条件に終わった。
魔族は戦争後はこの北の大陸を離れずっと上に進み、温暖な地域を見つけ、そこで自分達の過ちと我が国との約束をちゃんと次世代へ繋いでる。
魔族は我が国へもう一度友好を悲願に健気に生きている。
その友好クエストもある。
そのカギがラクシエルなのだった。
ラクシエルは魔族でありながらギルドマスターまで上り詰め不正を嫌い正しいモノを良しとする委員長気質である。
真面目なのに身体がふしだらで一躍、男性ユーザーを増やした実力を持つ。
だが、公式から陵辱魔族ラクシエルなんてものは出なかった。
……まぁ、陵辱シリーズなんてないんだけどね。
東にも島国があって、イギリスの様な場所を想像すると理解が早いはず。似ているから。多分、開発者がモデルにしたのだと思う。
その場所には獣人族がいる。
そこも話すと長くなるので辞めておく。ちなみに辺境の人が踏み入れられない先はエルフが居るのでいつかは会いに行きたいです。
さて、これらの知識でラクシエルを陥落出来るか否か。
否だろう。
ラクシエルには妹がいる。
その妹はあと6年の間でとある冒険者達と辺境の先に進んでいる。
ラクシエルの妹は昔の魔族が犯した罪を償いたいと考えいた。それで30年前に魔国から出て、こちらの大陸へ渡り、様々な事をしていたらしい。その辺りの説明は無かったので分からない。
妹を心配したラクシエルは此方で活動して行くうちにギルドマスターになった。
なら妹をダシにすればいい。
「まぁ、そんなに身構えなくても良いのよ?私以外知らないのだから。あら、私ったらうっかりね、カイン達にも知ってしまいましたね!」
「身構えてなど居ない。私を魔族に仕立てて、その様に陥れようとしているのだな!貴方は私をどうする気だ」
……何をどうするって?望んだら何でもしても良いのですか?
「魔族かどうかはなんてすぐに分かるわ。それとカイン達も身構えない。魔族とはマナの扱いに長けた種族で魔法を得意とするのよ。先の戦争では好戦的な一族オーガ種やオーク種を始めとした亜人種が一方的に仕掛けてきただけで他の種族は関与してないの。それにココにいるラクシエルもそうだけど南の土地ガーランドへ移動してからは魔族はこの件を種族として戒めて再度この国との関係を修復を願っているのよ」
「なっ!?そこまで情報が漏れているのか!?その情報は何処から手に入れたのか?」
私の言葉に狼狽する。まだまだ始まったばかりですよ。
「あらボロが出てますよ?だから初めに言ったではありませんか。私しか知らないと。この国はちゃんと貴方達魔族と関わりを無くしてますから王族でさえ、この情報は知らないでしょう」
「ならどうして貴方は知っている」
ここで更に追い討ちをかける。これに食いつかないはずがない。自分が必死に欲しがっていた情報だ。その為にギルドマスターまで上り詰めたはずだから。
「ナナフィールド・シュバルツ。貴方の妹さんの行方も私は知ってますわ。あら、全ての情報を集めている貴方でも知らない情報ですよね?他の国でも情報無かったのでしょう?」
「何故妹の事まで!?貴方は何処でその様な情報を手に入れた!何を知っている?」
ほら、案の定ラクシエルは食いつき余裕を無くす。これで私が話の主導権を握った様なものだ。思わずクスッと笑いが漏れる。
「何でもは知らないわ。私の知っている事しか知らないの」
ラクシエルは私を睨みつける。
「貴方は何者だ?」
ラクシエルは私を見定める様に言う。だから、はっきり答えてあげる。
「ただの悪役令嬢ですの」
私はにっこりと笑う。
「悪役ね……それで本当に妹の情報を教えてくれるのか?」
「あら、意外と私の話を疑わないのですね。まぁ、いいですわ。返答次第ですね。私のモノになれば情報を渡しても良いですわ。だって私の情報だから私のモノに渡しても問題ないですの」
ラクシエルは考える。
「ナナの存在自体知っているのなら疑いようがないだろう。それでギルドマスターとしては貴方には屈しない。だが、魔族のラクシエルとして貴方に従おう。ただ、ギルドマスターの件と関わりが出てくる内容には拒否権を戴く」
「構いませんの。カイン達もこの事は秘密でお願いしますね」
それを聞いたカインは確認をする様に聞く。
「魔族をほって置いて良いのですか?クレア様の言い分は分かりましたが魔族がやった事は許されないはずです」
「ならここでラクシエルを殺す?良いですよ。その対価はこの国の崩壊と平民の奴隷化の未来ですけど。ちなみに私は殺されますわね」
私の言葉に皆がびっくりする。
「どう言う意味ですか?」
ローズが狼狽しながら聞いてきた。
「第2王子のやり方を抑えれず、平民は貴族の奴隷化としてこの国は5年も経たずに魔物に支配されて文字通り破滅する。ラクシエルはそれを阻止できる存在ですよ。どの組織も第2王子の前では無力だけどラクシエルは違うわね。権力もあるし、ラクシエルがいる未来に第2王子は居ない。ラクシエルが居ない未来はこの国も何もないわ」
ラクシエルは私の言葉を聞いて考える。
「貴方は未来が見えるのか?」
「さぁ、未来なんて不確定なモノが見えるのかと聞かれたら否ですわ。見える訳ありません。しかし、貴方のこれからの未来を知っているかと言われたら否定はしませんわ。ですが知っていても未来は変わる、いや、変えるので貴方の質問にはこう答えます。見えませんわ」
カイン達も私の話の重要性を理解したようだ。
「皆様も少しは柔軟性を持って下さいませ。ラクシエルと言う個の存在を見なさい。貴方達の嫌いな貴族と同じ考えを今しているのよ。私の言っている事はわかりますよね?」
カイン達はハッとする。
「そうよね。私達も少し反省しなきゃ」
サリーが申し訳なさそうに言う。これで話は終わったかな?
「話は戻るわね。貴方の妹さんは無事よ。そして、遠い未来貴方は妹さんと再会出来るわ。ただ、それまで待っていなさい。彼女の偉業を達成するまで」
「……ナナは何をしているんだ?しかし、待つのは慣れている。30年近く待ったんだ。また会えるなら気長に待つさ」
ラクシエルの言葉にユグルが反応した。
「はぁ!?30年だと!俺よりすんごい若そうに見えて俺より年上かよ!」
護衛なのに喋るバカをほっといて話を続ける。
「では、話は纏まったわね。今後、何かしらのお願いするからその時は宜しく頼みます。それと今回のギルドの件は任せてください。それと呪文を覚えたいので訓練場を借りますね。ですが、私の一芝居に付き合ってくれませんか?」
私の言葉にラクシエルは眉を潜める。
「一芝居?」
「はい、でもその前に初めてのお願いしても良いですか?」
私は今凄い良い笑みをしていると思う。何をお願いされるのかとラクシエルは顔を強張る。
「……何をだ?」
私は待ちに待ったこのチャンスを十分に生かしたいのだ。
「抱っこ。抱っこして下さい」
私の言葉に皆が唖然としたのが分かる。だが、ここは譲れないのだ。
「抱っことはアレか?抱きしめる。私は長身だが貴方も十分にに高い。抱っこは無理はないか?」
はい!抱き締めて欲しいです!
「そうですの!その抱っこですの!そのまま座ってていいので私を受け入れてください。私はまだ10歳ですのでいいじゃありませんか」
「10歳!?もっと上かと思っていた。でも何故その様な事を?貴族って余り触れ合うのはしないのでは無かったか?」
「お母様には抱っこして貰ってましたので構いませんの」
嘘です。ラクシエルの胸に飛び込みたいのでとっさに出てきた言葉です。
「なら母上にして貰えばいいのではないか?それにこの国では私は平民で魔族であるのだぞ?」
「お母様は4年前に亡くなりましたので無理です。平民とか魔族は関係ないですわ。私はラクシエルに抱っこしてほしいですの」
ここは譲れない。生ラクシエルとの初対面なのだ。画面ではなく立体のラクシエルが目の前にいるのだから味わうのが男の性ってヤツだ。
「すまない。そういう事か。なら抱き締めてやるから来なさい」
ラクシエルは何か納得したような気まずそうな表情をしている。なんでだろう?
しかし、抱っこの許可が得たよ!いやっふぅー!
私はラクシエルの膝に乗っかり身体を密着させ、目の前の山に埋もれる。
……今私は良い顔をしている!
ぎゅーと私は抱きつくとラクシエルぎゅっと受け止めてくれて頭を撫でられる。
……あぁ、気持ち良い。
思わずニヤニヤが止まらない。
「なんだろう。なんだか変な気分だな」
私も変な気分です。
ラクシエルの表情は見てないがなんか母性を感じる。
コレが大人の女性か!
憧れていた生ラクシエルに抱き締められている。最高だ!
満足してホクホク顔の私が離れるとラクシエルはあっと小声を洩らす。
少し名残惜しそうにしているのは気のせいかな?
私自身が名残惜しいからそう思っているなたかもしれない。
「ありがとうございます。満足しました。ですがまた抱っこしてくれますか?」
「あぁ、抱っこで良いなら幾らでもしてやろう」
ラクシエルが初めて笑顔で答えてくれた。
「人前では恥ずかしいのでいつか私のお家に招待します。来て下さいね」
「分かった。ちゃんと仕事を終わらしてから行く」
これでラクシエルと2人でお家でいちゃいちゃ出来る!
……2人?
……マリーの事は忘れてませんよ、ええ。
まさか、目の前にあのラクシエルがいると思って舞い上がってマリーの姉の前で堂々と浮気なんてしてませんよ?
これはれっきとしたスキンシップです。
ギギギと後ろを振り返り、ローズをみつめる。
「ローズ、私は自分に正直なだけでマリーも大切にしますよ!」
「え?はい、そうですね?」
何で疑問系なんだろう。
やはり、姉の前でラクシエルとのいちゃいちゃプレイは失敗した。ココで非公認のお付き合いから姉公認になりたい。
「私はマリーもラクシエルも大切にします!」
大事なので浮気ではなく、2人纏めて愛す事をローズに伝える。
「クレア様は家族が欲しいのですね。今回ので分かってますよ。私は理解してますので」
なんか噛み合っている様で噛み合ってない気がするがまぁ良いや。
「では、お芝居をするのでこちらに来て下さい」
ラクシエルを囲んで私は悪巧みを説明した。
ラクシエルさんはお母さんみたいな雰囲気になったらなぁって思ったり思わなかったりです。
次は炎ので魔導書です。
初めは誰かの視点でのスタートにするので宜しくお願いします!
沢山のブックマークと評価ありがとうございます!
では明日のら21時は必ずで時間が空いてましたらちょくちょく投稿する可能性あります。
ではまたです!




