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美人悪役令嬢は生きる為に悪役をあえて貫く  作者: イブ
1章 一人ぼっちから始まる悪役令嬢
14/80

14話

次で物語が動くと思います!

今回はマリーといちゃいちゃ回です!

目を覚ますと隣にマリーが居た。

……これはいわゆる朝チュンって奴なのか?

しかし、昨日私は何をしたんだ?思い出せない。

いや、凄い良い思いをしたのだと本能《男》が言っているが心当たりがありませぬ。

ふらふらと考えていたらマリーが起きた。



「ふぁ〜、おはようございますクレア様」



そして、ナチュラルに唇にちゅっと当ててきた。

……本当にどうしたんだこれは!?

落ち着けマイサン!

いや、違う!落ち着けるものは前世に全て置いてきた。

落ち着くのは自分だ!

愛しのマリーちゃんがキスした。それが事実だ。

なら私がいう事は一つだ。



「おはようマリー、末長く幸せにしてあげるわ」



マリーはキョトンとした。

おかしい、この反応はなんか違う気がする。少し探る。



「昨日はありがとうね。嬉しかったよ」



私の中では二人で大人の階段登れて嬉しかったよ覚えてないけどと言う意味だ。



「いえ、クレア様が私のちゅうで元気が出るならと思いです。それにクレア様、昨日は帰ってきてすぐに寝るんですもん。私がベッドまで運んだのですが私も疲れて寝ちゃいました」


……うん、知ってた。

どうせ、こんな落ちだろうと思ってたさ。

そう言えば元気出させるためのキスだったのか。

うん、それも知っていたよ。

まだ10歳だもんね。家族にあげるキスと違いはないと思うと落ち込む。

1人で舞い上がって初のキスも忘れてしまう情けない自分だ。しかし、2回目も頂いたのだ!コレから回数を増やせば良いんだよきっと!

まだ10歳だ、キスの意味やコレから自分好みのマリーちゃんに仕上げればいい。育成平民マリーちゃんだね!



目が覚めて、マリーと共に朝ごはんを作る。本日はパン食です。パンに卵にエメンタールと言うチーズを合わせたクロックマダムと言う前世のサンドだ。

この世界普通に前世と変わらない食べ物ばかりなんだよね。チーズも種類が豊富でまさかエメンタールやチェダー、コンテと様々なチーズが朝のうちにセレクトされていて感動した。ゲームと同じ部分が多いのは助かる。前世と変わらずである喜び、訳のわからないお肉を食べるより断然嬉しい。

マリーは私の作る物にいつも感動してくれるから沢山種類を作ってしまう。



「本日もクレア様のお料理は美味しいです!」



「ありがとう、ただ本格的なお料理は私は出来ないけどね」



……フレンチとか作る機会は余りないのだ。

フランス料理も知っているだけで作れない。ソースが重要らしいがそれだけの情報で何を作れるのだろう?

前世の彼ももう少し勉強していてくれたらマリーをもっと喜ばせれたのに。もっと男を見せろ前世よ!


御飯を食べ終わり、本日は休日だ。

そろそろ、やる事が余り無くなってきた。

その代わり、やってくれる人が増え、私はただ情報が集まるのを待つだけだ。

シッカー伯爵は勿論だがギルドはどうしよう。

ギルドを潰すってなると困る。ならやはり今回の騒動の特定人物を狙い撃ち、そして上層部を脅して欲しい物をてに入れる。

ならギルドが制裁に入らないうちに証拠などが欲しいところだ。



「クレア様、本日はずっといてくださるのですよね?」



本日はマリーといちゃいちゃする予定です!



「今日はお休みです。多少、書物を取りに行くかもしれませんがね」



私はマリーに微笑む。



「クレア様はいつも難しい本を読まれてますが何を読まれているのですか?」



「様々なモノを読んでますのでその返答には困りますね。まぁ、歴史書がメインですが魔術や魔法についての歴史書ばかり読んでますね。後は他国の情勢、領地の本も少々読みました。今呼んでいますのは文官の者達の記録紙です」



マリーは困惑したようでう〜んって唸っている。



「クレア様が凄いとだけ分かりました」



その返答は分かってない証拠です。



しばらくして第2王子へ贈る手紙を書く事にした。

書いているとマリーが興味を示した。



「お手紙ですか?どの方にです?」



「えぇ、婚約者である第2王子へ少々」



そう答えるとマリーがびっくりする。



「えぇー!クレア様は王様と結婚するんですか!?」



「いえ、まだ分かりませんの。ただ、私はキープされているだけですの。それに私も一応王族の親戚に当たるので王族の端くれでしてよ」



ちょっと悪戯っぽく言う。

マリーも伝わったのか。



「ははー、流石クレア様でございますー」



のってくれた。



「妾はご立腹じゃ、マリーには罰を与えよう」



「ははー、何卒お手柔らかにお願いしますー」



「そうじゃの、王子への手紙も書き終えたし妾は今から本を読む。其方の膝を所望する」



膝枕を強請る。

マリーは手で膝をパンパンとして誘ってくる。



「では失礼する」



自分で言っときながらマリーの匂いがする。

安心できるね。


まったりとした時間が過ぎる。いつの間にか寝ていたらしく起きたらマリーに頭を撫でられていた。


こう言うまったりな心地よい時間を手に入れる為にも頑張ろうと自然に思えた。

マリーは私の目覚めに気づきニコッとする。



「お目覚めですねクレア様。私、クレア様の事知っているようで知らなかったのですね。本日は沢山のクレア様を知りました。嬉しいです」



……おう、恥ずかしいです。



「そうね、隠している訳じゃないから聞かれたら話せるわよ」



「でしたら私にお姉ちゃんが居るのはクレア様ご存知ですよね?私はクレア様の家族を知りません。聞いていいですか?」



家族か。家族だが何とも言えないな。



「そうですね。お父様と弟が居ます」



「弟さんが居たのですか!?」



「……えぇ、居ますわね。年は7歳になりますの」



この弟は原作通りなら余り関わりたくないのが本音だ。



「私も弟や妹が欲しかったです」



マリーは良いなぁって羨ましそうにする。欲しいならあげるよ?

いや、やっぱりマリーにはあげれない!

マリーに何するか分からない!



「そうね〜、弟の事はまた今度教えてあげますわ」



「はい、でもクレア様はお綺麗なのでお母様もきっと綺麗な方でしょうね?」



「お母様は4年前に亡くなりましたわ」



マリーはしまったと言う顔をする。



「気にしないで下さいな。人はいずれ死にます。私のお母様はそれが早かっただけです」



クレア嬢が我儘が多くなったのもいつも一緒にいて甘えていたお母様が居なくなってからだ。今客観的に思い出すと我儘はクレア嬢にお母様が居なくなってからのとっての唯一の甘えだったのかもしれない。



「お母様はもう居ませんが今はマリーが居ますわ。だから、マリー、貴方は私を置いて先に行かないで下さいね?」



マリーに私は微笑む。少し弱気の微笑みだったかもしれない。



「私はクレア様とずっと一緒ですよ」


マリーの笑顔を見るとやはり私は嬉しくなるのだった。

お読み戴いきありがとうございます!

次は21時です!

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