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絶望の日々
私は、誰からも望まれていなかった。
母親は病気で亡くなり、父親は愛人をつくって出て行ったきり。
引き取ってくれた親戚の人たちは、まだ学生でお金のかかる私をどこか冷めた目で見ていた。
学校では、クラスメイトや先生たちからは「孤児」と呼ばれた。
いつも屋上へ連れて行かれては、罵声と暴力の嵐。
みんな、ストレス発散のために私を殴り、酷い言葉を浴びせてきた。
親もいない。助けてくれる人もいない。私は奴らにとって、都合のいいサンドバックだったのである。
私を守ってくれる人は誰もいなかったのである。