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pray for friend  作者: キャラメル★いろ
プロローグ
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プロローグ

「う…うぅ…」


とある小学校の保健室。足に深い切り傷を負って泣きじゃくる私の傍らに、暗い面持ちでキミは佇んでいた。


「…ごめん。あたしのせいで…」


その子がようやく口を開き、こう言った。違うよ。全然、キミのせいなんかじゃないのに。


「……うぅ…」


泣きながらも首を横に振る。


足の傷がズキズキと痛む。でも私には、キミが自身のことを必要以上に責めていることの方が嫌だった。


私はなんとか声を絞り出した。


「…ちがうの……。きずが……痛いんじゃないの…。私…は……、私は……」


キミは少し驚いた顔をして、私に告げた。


それは先程のような謝罪や、自分自身を責める言葉ではなく、強い決意だった。



「これから先、どんな困難なことが待ち受けてたとしとも、あたしが護ってあげる。だからさ…」



キミは今までにない、本当に優しい顔で言った。


「だからさ、笑ってよ、ね?」

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