表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ゾンビ日記】  作者: 濃紺色。
ゾンビ日記
9/125

2013年 1月9日

最悪だ。今日も僕はコンビニにいる事になった。その事が最悪なんじゃない。何が最悪かを2度と同じ事をしないように、忘れないように、この日記に書き記しておこうと思う。僕は午前8時、起きてから1時間休憩し、外に出ようと思った時、それは起こった。ドアの前に立った時、外で誰かが通った。男性だった。その時、身体の中から、謎の「欲求」が湧いた。「奴を仲間にしたい」という。よくよく見ると、その男性は人間だった。それが分かると同時に、その「欲求」は耐え切れないものとなった。そこで目の前は真っ暗になり、何も分からなくなった。

気づけば僕はコンビニの外にいて何か、生温かい物を噛んでいた。誰かの右肩を噛んでいたのだ。僕は驚いて口から右肩を出すと、その「誰か」は僕に寄り掛かって来た。僕はそれを突き飛ばした。「誰か」は仰向けに倒れた。その顔を見て、僕は驚愕した。先程コンビニの前を通っていた男性だった。その時、僕は悟った。僕は無意識のうちにゾンビという化け物と化し、人間を襲ってしまったのだと。僕を襲ったゾンビも同じだったのだろうか? 多分そうだろう。

その後、僕はその男性が僕のようにゾンビとなって2度と目覚めぬよう、コンビニにあったライターと近くにあったガソリンスタンドのガソリンでその男性に点火して、跡形もなく焼き払った。そして、僕は今、人間の男性を殺してしまった罪悪感、ゾンビとなってしまった僕に対しての自己嫌悪を抱きながら、コンビニの中でこの日記を書いている。


特別編 二宮アタルの日記

【俺はもう、生きていける気がしない。あー、もう、最悪だ。親も兄貴もゾンビになって、俺は犬のブラウンしか仲間がいないと思った矢先、ブラウンまでいなくなった。きっと、怖くて逃げ出したんだろう。最悪だろ。マジで。】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ