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DRAGON・DESPAIR  作者: どらごん
竜の子編
1/34

忌マワシキ詩

夜 眠る夢


夢 紅い目の


囁くのは遠い昔の記憶


別つ記憶は血潮の中


黒い竜は言う 夜は眠ることはないと




朝 堕ちる竜


白 眠る器


呟くのは遥か昔の声で


穿つ心は天より遠く


竜の子は言う 朝が来ることはないと




鐘が鳴りやむことはない 空が紅く染まるまでは


竜の子が×××と交わる 黒い竜が吠える


紅い空から竜がくる







「忘れてはいけない、忘れては」

「言葉が失われている」

「知っているのは彼女だけだ」

「彼女は何処に?」

「あの場所に」

「そんな、まさかそんなこと・・・」

「行こう、早くしないと世界が滅びることになる」

青年はそう言った。



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