1番消えてほしい物
ちょっとだけ、グロテスクな場面がありますので、苦手な人は逃げてください。
これは、ある夏のことだった。
オレは部屋で勉強という、この世で一番消えてほしい物をやっていた。
さっさとすませて、ベッドの中にもぐりこむ。そして電気を消して、ねむりについた。
『プーーーーーーーーーン』
「・・・・んっ・・?」
なんの音だ?オレはまだねぼけていたから、気のせいかと思っていた。しかし、
『プーーーーーーーーーン』
「・・・・・」
それは、聞いたことのある音・・・なんだっけ・・あぁ、そうだ、蚊の鳴き声・・
なんだ蚊か、そっかそっか・・って、なんだじゃねーよオレ!!
今の自分へのツッコミで、ねぼけが一気にフっとんだ。いままでに、オレの部屋に蚊なんて入ったこと なかったぞ!?しかも、めっさうっとうしいんですケド!?
あまりにも蚊のキモイ音がつづいたので、オレは、再び電気をつけ、戦闘態勢にはいる。
その時、蚊はいなかった。どこかに隠れたのだ。おびき寄せて蚊を殺る。
てか、今何時だ?時計を見たら、夜中の4時をさしていた。
しかも、今日は唯一の休日である。
あのヤロオォォォ・・・
と、思っていたら、蚊が姿を現した。
思いっきりたたこうと思ったが、同居しているやつが居たので、たたくことができなかった。
結局、蚊を殺すことができなかったオレは、諦めて再びねむりについた。
朝7時、オレは起床し、居間にいった。
そこには、オレと同居している紅空がいた。
『おはよー歌音』
紅空は笑顔でオレにあいさつしてきた。
「あぁーーーーくーーーうぅーーー」
オレは涙目で紅空に助けを求めた。
『!!?ど・・・どした!?』
「実は・・・」
オレは夜中の出来事について、紅空に話した。
『そっかー、そーゆーコトがあったのかー大変だったねー』
そう言って紅空は、よしよしとオレの頭をなでる。オレは、
「紅空だったら、どーする?」と聞いた。
『ぼくだったら、部屋中にアース〇ェットかけまくるなー。そしたら部屋から出て行くんじゃない?』
その手があったか!オレは早速、アース〇ェットを自分の部屋にかけまくった。
これでよし!居間に戻ろうとしたら、廊下にあの時の蚊がいた。
オレは、アース〇ェットを蚊にかけまくった。床に落ちても、かけつづけた。手にのっけて、生死を確認。まだ生きてるので、解剖をした。解剖と言っても、足を一本一本ちぎっていくだけだが・・
『かーーおん!なーーにしてーーーんのーー?』
紅空が陽気な声で聞いてくる。
「えへっ☆えへへへへっ・・・・☆」
オレは、ヘンな笑い方をしていた。
あの日から、オレのこの世で1番消えてほしい物は、勉強から、蚊へ変わってしまった。
どーも歌音でっす!このお話は、半分本当です。
自分が体験しました。ホント蚊消えてほしいですよね。
今思いましたが、自分って、蚊についてしか書いてませんネ・・・
間違っているトコロがあったら、教えてください。