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Magica jiàn  作者: きな
2/22

脱走、及び脱獄

古い記憶




???「・・・やめてください!時矢は私の娘なんです!魔人なんかではありません!!」

???「お父さんもご存知でしょう?魔人はハウスに閉じ込めなければならないのです。規則ですから」

???「まだ生まれたばかりなのに・・・!母さんも何か言ってくれよ!?」

母さんと呼ばれた女「・・・うちの息子が・・・魔人・・・?」

???「・・・ッ!貴方がなんと言おうと、時矢は絶対に渡しませんよ!」

???「ならば・・・仕方が無いですね・・・」

???「何を・・・よせ!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


パルス「大脱走の始まりだーー!」

トキ「・・・」

カノン「・・・ん?トキ君どした?」

トキ「・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ」

カノン「ならいいけど」

トキ「早めに動こう。いつ警備員に出くわすか分からない。」

パルス「よし!ならば早速レッツゴー!」

ルリシア「いぇーい!」


全員で走り出す。パルス以外全員足音を消している。


パルス「・・・みんなそれどうやって音消してるの?」

カノン「なんか出来た!」

トキ「訓練サボってるパルスが悪い」

ルリシア「わかんない!」

パルス「ぐぬぬ・・・なんで私だけ・・・」

トキ「だから訓練サボってるからだって・・・」

パルス「カノンもサボってるじゃん!」

カノン「えへへ」

トキ「カノンは・・・言いたくないけど、魔人としては既にかなり強いからな・・・正直訓練しなくてもいいというか・・・」

パルス「はぁ!?なんそれ!ずる!」

カノン「えへへへ・・・」

ルリシア「カノンおにーちゃん!溶けてる!」

カノン「おっとうっかり」

トキ&パルス「溶けるってなに!?」

ルリシア「だれだって溶けるでしょ・・・ん!みんな止まって!」

カノン「おっととととと・・・」

パルス「どした?」

ルリシア「曲がりかどの先にけーびいんさんがいる!多分ふたり・・・」

トキ「ルリシアは魔人の気配を感じ取るのが得意だからな。連れてきて良かった」

カノン「どうする?強行突破する?」

パルス「いいんじゃない?多分勝てるし」

トキ「やけに自信あるな・・・」

カノン「んじゃ片方は僕がやるよ。残りは3人でお願い~」

トキ「腕の見せ所だな」

パルス「こういうの久々かも・・・」

ルリシア「がんばれみんな・・・!」

トキ「ただ・・・"アイツ"にだけはバレないようにしろよ?」

カノン「・・・任せて。んじゃ、行くよ!」


カノンの声を合図に全員が警備員に向かって走り出した。


警備員A「ん!?アイツら脱出するつもりか!?どうする!?」

警備員B「あの方からの命令によれば、心臓は残しておけとのことだ」

警備員A「なら殺す気でいくぞ!」


警備員A(相手はガキ1人か・・・警備員を舐めすぎだな・・・)

警備員A「蒼劍、抜刀!」

カノン「赤劍、抜刀」



ガキィィィン!!!!

2人の腕から出た剣のようなものがぶつかり合う。


警備員A「こいつの劍、重いッ・・・!」

カノン「これでも伊達に魔人やってないからね?」


キィィィィン!!!

カノンが劍を振り上げて膠着状態から脱出する。

そして再び振り下ろした。


カノン「よっ!」


ズシャッ!!!


警備員A「グッ・・・!」


警備員の肩から腰にかけて、カノンの刃が切り裂いた。


ドサッ・・・


カノン(心臓潰してないし、直に復活するだろうけど・・・まぁいいや。向こうは大丈夫かな?)




一方その頃・・・



警備員B「蒼劍、抜刀!」

トキ「オラァ!!!」


警備員の劍とトキの拳がぶつかる。トキの手は少し切れ、血が滲んでいた。


トキ「ぃ・・・てて・・・」

警備員B「劍に拳で挑むのは愚策じゃないかい!?」

トキ「安心しな・・・!拳だけじゃねぇからよ!」

パルス「赤銃、装填・・・発射!」


その瞬間、トキの後方から銃弾のような物が飛んだ。


警備員B「グァッ・・・!!!」

警備員(しまった・・・!敵は3人いる・・・!そして前の拳野郎のせいで後ろの銃女に近付けねぇ・・・!)

トキ「サンキューパルス!オォラァ!!!!」


ドゴッッ!!!


体制を崩した警備員Bの腹にトキの拳がめり込む。


警備員B(ダメだ・・・!なんとかAを呼び戻さないと・・・あれ?Aの気配がない・・・!)

    (ならば1人でもやるしかねぇ・・・!まずは前のガキを殺す!)

警備員B「食らいやがれ!」

トキ(マズい・・・!斬られる!)

カノン「前のガキを殺すより、後ろのガキを殺すのが先がいいと思うよ?」

警備員B(こいつッ・・・!!!いつから俺の背後に・・・!)

カノン「赤劍、円斬!!」


ズシャァッ!!!


警備員B「グァァッ・・・!!!クソッ・・・こんな・・・ガキ・・・に・・・」


ドサッ


カノン「あっけないね~」

トキ「良いとこだけ持っていきやがって・・・」

カノン「見せ場はしっかり持って行かないとね!」

パルス「ちょっと!私も貢献したんだけど!?」

トキ「安心しろ。パルスの狙撃はナイスだったぞ」

パルス「・・・いきなり素直に褒めないでよ・・・気持ち悪いな・・・」

トキ「お前やっぱ無能だわ…」

カノン「まぁまぁ・・・今回は全員活躍し・・・た・・・?」


カノンの目がルリシアに向く。

次いでトキとパルスもルリシアの方を向いた。


ルリシア「あっ・・・わぁ・・・」

カノン「ルリシアくんは敵をいち早く見つけてくれたから!大丈夫だよ!」

パルス「活躍出来てたよ!安心して!?」

ルリシア「うぅ・・・」

トキ「全員がMVPってことでいいだろ。先に進むぞ」

カノン「オッケー!」


再び走り出す。


パルス「・・・確かこの先が正面玄関だよね?」

トキ「だな。正面の扉開くか?」

カノン「多分開かないよねー・・・どうする?壊す?壊すか!」

パルス「賛成!」

トキ「取りあえずまずは玄関を目指すぞ。」

ルリシア「・・・!だれかくる!」

トキ「余り時間が無いな。速攻で行くぞ。パルス、頼んだ」

パルス「あいよ!」

警備員C「脱走者発見!直ちに捕縛します!」


警備員が言葉を発した瞬間、パルスは既に装填を終えていた。


パルス「赤銃・・・発射!」


赤き銃弾は警備員の頭にヒットした。


警備員C「ウッ・・・!!目がッ・・・!!!」

トキ「くたばりやがれぇ!!」


次の瞬間、トキの拳は警備員の胸に当たり、そのまま風穴を空けた。


警備員C「何が・・・起こって・・・!?」

ルリシア「プロトコル・翠槍!」


そして、ルリシアの手から放たれた槍が警備員に触れた瞬間、槍は砕け散りその破片が警備員を切り裂いた。

警備員は既に粉々になっていた。


カノン「・・・久々に観たけど・・・やっぱルリシアくんのそれえげつないね・・・心臓もろとも破壊しちゃったよ・・・」


ルリシアが頬を赤らめる。


トキ「お前もルリシアくらい訓練すればもっと役に立つと思うんだがな」

カノン「・・・それ僕に言ってる?」

トキ「さぁな」

カノン「まぁ僕の座右の銘は『怠惰が正義』だからね、しゃーない」

パルス「終わってるよ本当に・・・」

トキ「早く行くぞ。直に警備員が集まってくるだろうかな」

カノン「あいよ~」


正面玄関に向かって走り出す一行。

しかし、背後に迫りよる悍ましい気配に気付く余地など、彼らには無かった・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


トキ「ようやく着いたな」

ルリシア「つかれたぁ・・・」

パルス「この・・・建物・・・無駄に・・・広いから・・・」

カノン「パルスは息切れし過ぎでしょ」

パルス「はぁ・・・はぁ・・・」

トキ「ルリシア、これこじ開けれるか?お前ならいけると思うんだが・・・」

ルリシア「トキお兄ちゃんがやってよー」

トキ「拳で金属のドア殴るのって地味に結構痛いんだぞ?」

ルリシア「はえー」

トキ「そういうわけで・・・」





???「おやおや・・・騒がしいと思って来てみれば・・・あなた達でしたか・・・」





カノン達の背後に突如として、紫髪の青年が現れた。

カノン「!?」

トキ(クッソ・・・!マズいことになった・・・!)

パルス(全く気配がしなかった・・・!)

ルリシア(やばい・・・)

???「5年ぶりですかね・・・あなた達が脱走を試みたのは・・・」

カノン「まさか管理人さんが直接僕らに会いに来るとは・・・」

???「私の事を覚えて頂けていたとは・・・」

ヴォイド「この『ヴォイド』、管理人の名に恥じぬ働きをさせてもらいますよ?」

トキ「カノン・・・どうするよ、これ・・・」





続く

きなです。作り置きです。

後書きということで、魔人についてちょっと小話でも。

カノンが『赤劍』という物を腕から出しています。これは魔人の能力のうち、最もスタンダードなものの1つで、そこからパルスの『赤銃』なんかに発展していく訳です。

トキは少し特別で、魔力が形として存在していないんですよね。まぁ今後明らかになっていくので。今はあまり語らないようにしておきます。

ルリシアも特別で、この子は自分で新しい魔人の能力を解放したんですよね。

普通、魔人の能力は劍に始まり、そこから形を変えて様々な能力となります。

しかしルリシアは0から自分の技を作り上げた訳です。

これがどれだけ凄いことなのかは、読み進めると分かると思います。

それではこの辺りで。また次回。


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