野生児と刀
雀「よし・・・!もう少しで登りきれる・・・!」
雀がリオの脳内に直接語り掛ける。
雀(リオ!聞こえるか?)
リオ(聞こえてるよ!!)
雀(そっちの状況は?)
リオ(男子達が魔力切れで倒れてる。それを見て困惑してる私とイノシシ。)
雀「あのバカ・・・」
パルス「どうかしました?」
雀「いや、なんでもない。一気に登るぞ!」
イノシシ「!?」
リオ「おぉっ!!!」
イノシシの背後から、雀達が現れる。
雀「やっと追い詰めたぞ・・・」
パルス「トキ兄達は何してるの・・・」
雀「あれは知らん。」
イノシシ「ウウウウ・・・」
イノシシがこちらを睨み付ける。
いざ目の前にするとかなり大きな姿をしており、威圧感さえ感じる。
雀「リオを離してもらうぞ・・・紅炎・・・!」
「ストーーーーーーーーップ!!!!!」
雀「!?」
ザクッ!!!!
突然、雀の足元に槍が突き刺さった。
飛んできた方向を見ると・・・ひとりの男児がイノシシの後ろに着地した。
雀「誰だ!?」
パルス「魔人・・・?」
???「あぶないところ・・・だった・・・ん?」
イノシシ「・・・」
???「せなかに乗せてるの・・・この人達のなかま・・・?降ろしてあげて・・・」
そういうと、イノシシは素直にリオを背中から降ろした。
リオ「助かった~!」
雀「おいそこの少年!」
???「なんだ・・・?」
雀「君は一体誰だ?」
???「おれ・・・この山のぬし・・・山守るためにいる・・・」
パルス「山の主・・・?」
雀「私達が山を荒らしまくったから来たってことか・・・」
パルス「どちらかといえばトキ兄のせいでしょ・・・」
???「山こわしたの・・・おまえ・・・?」
雀「まぁ・・・そうなるな・・・申し訳ない・・・」
???「大丈夫・・・いつかは直る・・・こっちも・・・ウリが迷惑かけてごめん」
ウリ「ウウゥ・・・」
雀「ウリって名前なのか」
???「おれとずっと一緒にいてくれる・・・最高の友達・・・」
パルス「なんだか微笑ましいね!」
???「おまえたちは・・・これからどこにいく?」
雀「どこっていうか・・・まぁどこか遠くに。」
パルス「ハウスから離れればどこでもいいかな」
???「なら・・・これあげる・・・」
そう言うと、少年は雀に何かを渡した。
それは、獣の骨で作られた物体だった。
雀「これは・・・?」
???「それ・・・骨笛・・・近くにキケンがあると音鳴る・・・」
パルス「なんか便利そう!」
雀「ありがとう少年!」
???「・・・」
雀「どうした?」
???「おれ・・・ファリス・・・名前で呼んでくれると・・・うれしい・・・」
雀「ファリスって名前だったのか!よし!これからはそう呼ぼう!」
突然、ファリスが遠くを指差した。
パルス「どこ指してるの?」
ファリス「向こうに・・・おれのふるさとの村ある・・・そこにまじんがいた・・・」
雀「魔人が!?」
パルス「どんな見た目してた!?」
ファリス「白い髪の毛で・・・刀持ってた・・・」
パルス「心当たりありますか?」
雀「あぁ・・・管理人だ・・・」
パルス「そんな・・・!」
ファリス「そこのむらびとはおれ以外全員しんだ・・・ひとりのこらず・・・」
雀「やっぱ化け物じゃねぇか・・・!」
パルス「そんな惨いことを・・・」
ファリス「多分だけど・・・もう少しでこっちまで来る・・・!だから・・・!」
その時だった。
ドゴオオオオォォォォンッッッ!!!!!!!!
下からとてつもない轟音が鳴り、動物の断末魔も聞こえ始めた。
そして、骨笛が音を立てている。
ファリス「まずい・・・!」
雀「クッソ・・・!おい男子!まだ魔力戻らないのか!?」
カノン「もうちょっとだけ待って・・・!」
雀「なるべく早くしろ!行くぞ!」
ファリス「おれも・・・!」
リオ「君人間でしょ!?」
ファリス「おれは・・・ニンゲン・・・」
雀「ファリス君は早く逃げてくれ!」
ファリス「・・・」
パルス「行くよ!」
リオ「オッケー!」
雀「頼んだ!」
ルリシア「まかせろ!」
山内部にて
???「もう朝か・・・ただアイツらは絶対ここに・・・」
リオ「蒼龍・貫流!!!」
???「!?」
バシャアアアァァァンッッッ!!!!!!
リオ「避けられたッ!」
パルス「赤銃・スナイパーライフル!!!!!」
続けてパルスが弾丸を放つ。
バァンッッ!!
しかしそれも軽々と避けられてしまった。
???「みっけ・・・」
雀「来るぞ!!」
魔人が鞘から刀を出した瞬間、
スパアアァァンッッッ!!!!!!!!
4人の身体が同時に真っ二つになった。
雀「え・・・?」
リオ(何が・・・)
???「封印斬・泣別・・・」
パルス「この魔人・・・ヤバい・・・!」
真っ二つになった4人の身体が地面に落ちる。
雀(再生が出来ない・・・!なぜ・・・!)
ルリシア(技すら出せてないのに・・・!)
???「あっけないな・・・まぁこんなものか・・・さて、残りは・・・」
「紫電刀・天!!!!」
???「来たね・・・」
ピシャアアアァァァンッッッ!!!!!!!!
パルス(ルカ君・・・!)
雀(やめろ!!!勝てる相手じゃない!!!!!)
ルカ「・・・」
???「へぇ・・・君も刀使いか・・・いいじゃん。私が鍛えてあげるよ・・・!」
ブオンッッッ!!!!!!
もの凄いスピードでルカとの距離を詰める。
???「封印斬・輪舞!!!」
ルカ「紫電刀・空!!!」
バキイイイィィンッッッ!!!!!!!!
ルカのカウンターが成功し、魔人に数倍のダメージを与えることに成功した。
???(カウンター!?)
魔人が吹き飛び、傷に手を当てる。
???「面白いね・・・でもそれじゃ・・・!?」
ルカ「紫電刀・舞!!!!」
バチイイイィィィンッッ!!!!
ギイイイィィンッッッ!!!!!!
ズシャアアアァァァッッッ!!!!!!!!
ピシャアアアァァァンッッ!!!!
ルカ(攻撃を続けろ・・・!反撃されたら・・・死ぬ!!!!)
「紫電刀・閃!!!!」
ジャキイイイィィィンッッッ!!!!!
数秒の間に5連撃を撃ち込む。
ルカ(まだまだ・・・!)
???「面白いけど・・・それだけだね」
ルカ「!?」
???「封印斬・天擂」
ズシャアアァァッッッ!!!!!!
ルカ「がっ・・・!」
ルカの首が切断され、地面に落ちた。
雀(ダメだ・・・勝てる気がしない・・・)
リオ「うっ・・・!」
雀(リオ・・・!?)
???「ん?」
リオ「蒼龍・大海嘯ッッッ!!!!!!!」
蒼龍「ウグオオオォォォォッッッ!!!!!!!!」
???「へぇ・・・?」
ドオオオオオオオォォォォォンッッッ!!!!!!!!
蒼龍の水流が辺りを包み込み、全てを押し流した。
最高威力の水圧により、辺りの地形が大きく削り取られる。
???(結構・・・強い・・・!)
リオ(このまま・・・一時的に山からコイツを押し出す・・・!!)
水流の威力がさらに上昇する。
???「マズい・・・身体が・・・!うおおっ!?」
魔人が水流に押し流され、遠くへ飛んでいく。
リオ「はぁ・・・はぁ・・・ゲホッゴホッ・・・」
雀「大丈夫か・・・!」
リオ「なんとか・・・」
カノン「大丈夫ー!?」
トキ「遅くなった!!!」
パルス(遅いって・・・!)
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カノン達の処置によって、雀達は一命を取り留めた。
カノン「管理人がここまで・・・」
トキ「結構マズいことになったな・・・」
パルス「あの管理人はどんな人なんですか?」
雀「アイツは・・・9人の中で3番目くらいに強かったはずだ・・・現役の頃でも歯が立たなかった・・・」
リオ「それ・・・ヤバくない?」
雀「あぁ・・・かなりな。」
ルカ「・・・同じ刀のはずなのに、威力も何もかもが違いすぎて何も出来ませんでした・・・」
カノン「相当な実力者なのは間違いないね・・・」
トキ「それで、どうするんだ?今ここにいても直に戻ってくるぞ?」
雀「下山して、ファリスの故郷に行ってみよう」
パルス「あの刀の人が全員殺したっていう村ですか?」
トキ「軽く聞いていたが・・・酷い話だよな・・・」
雀「あの辺りまで移動すれば、追跡も切れると思うのだが・・・」
リオ「まぁ断言は出来ないよね・・・」
カノン「また歩くかぁ・・・」
雀「そうだな・・・」
リオ「私の龍で皆乗せてくのはダメー?」
雀「それ前も聞いた気がするんだが?」
リオ「つまり?」
雀「ダメ」
リオ「ですよねー」
すると、ファリスとウリが降りてきた。
ファリス「大丈夫か!?」
雀「大丈夫だ。私達はこれで下山するよ。」
ファリス「え?・・・あっ・・・えっと・・・」
リオ「どうかした?」
ファリス「おれも・・・付いていっていいか・・・?」
カノン「ファリス君も来るのか!」
雀「本来ならOKしたいんだが・・・いつ管理人が来るか分からない以上、人間であるファリス君を連れまわすのは危険過ぎる・・・」
ファリス「・・・ウリに4人くらいなら乗せていけるけど・・・」
リオ&カノン&パルス「マジで!?」
雀「お前ら歩くのめんどくさいだけだろ!!!!」
リオ「そりゃそうでしょ」
カノン「うん。」
パルス「その通り」
ファリス「・・・!」
ファリスが目を輝かせて雀の方を見る。
あとカノン達も。
雀「いや・・・そんな目で見られても・・・えぇ?」
その後、押しに負けた雀によってファリスが仲間に加わり、徒歩でファリスの故郷をめざすこととなった。
ファリス「ウリ・・・落とさないでね・・・!」
ウリ(任せてくれ。と言わんばかりの顔)
パルス「じゃあ私乗るねー!」
カノン「一番前がいい!」
リオ「じゃあ私真ん中でー!」
パルス「後ろ行くねー!」
雀「正直ズルくない?」
ルカ「せめて僕らは歩きましょうよ・・・」
トキ「そうだな・・・俺達はアイツらとはちが・・・」
パルス「あと1人乗れるって!トキ兄来るー?
トキ「えぇ!?えっと・・・」
雀「トキ?」
ルカ「トキさん?」
パルス「私の前来てー!」
トキ「行ってくる!!!!」
雀&ルカ「クソ!!!!!!!」
ファリス「それじゃあ・・・出発・・・!」
「ウリに乗る人は・・・しっかりつかまって・・・!」
カノン「ツノ掴めばいいかな?おぉ!なんかかっこいい!」
リオ「カノン君の服握っとこー」
トキ「これどこ持てばいいんだ・・・?あのー・・・」
リオ「後ろから抱きついてもいいのよ?」
トキ「遠慮しときます。」
リオ「え?」
パルス「じゃあ私はそうしよーっと!」
トキ「うわぁ!おいやめろ抱き付くな!!!!」
雀「これってさ、私達ウリに付いていけるのかな?」
ルカ「僕はずっと技出しながら進みますよ」
雀「魔力切れはやめてよ・・・?」
こうして、一行は安全地帯を求めて走り出した。
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謎の場所
ヴォイド「・・・ザインの代わりに派遣したはいいのですが・・・果たして成果を出せるか・・・」
???「あの人だって、弱くはないのでしょう?」
???「余程油断せぬ限り・・・あやつは倒れん・・・」
???「私も行きたいんだけど・・・」
ヴォイド「貴女は最終手段ですよ。最初から動いては面白くない・・・」
???「姉さんが出たらすぐ終わっちゃうでしょ?」
???「最近は魔人狩りとか物騒なのもいるっぽいし・・・多分出番は増えるがな。」
???「/[!!!]==:::::==」
???「相変わらず何て言ってるか全然分かんないよ・・・アンタ・・・」
ヴォイド「最近は寒くなってきたね。だそうですよ」
???「なんで分かるんスか・・・」
ヴォイド「さて、きっと成果を上げてくれると信じましょう。今日のところは解散です」
続く
きなです。4500文字です。え?多くね?
色々詰め込み過ぎたね。




