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第4話 『因習村』

(刷り込みはどうなってる?)


<深く刷り込むと違和感が出るので旅人と言う事にしました>


シロは人の記憶に刷り込みを行う事が出来る

それによってまずは取っ掛りを作る訳だね


「お待ちしておりました旅人様…こんな何も無い村ですが良かったらゆっくりなさってください」


人の良さそうな顔をした村長のような男がそう言い声をかけてくる


「何分初めて来たもので…良ければこの村を案内して頂けませんか?」


そう言って村長に声をかける


(何かロール居る?)


<快く受け入れてくれましたね>


村長に案内され村に入る

見かけは本当にただの村のように思える

景色が綺麗で畑とかがあって川があり井戸があり…昔に戻ったみたいだな

そんな昔に生きてないけど




「あちらが川になっておりまして、清く澄んだ水なので良ければ後でゆっくり見ていってください。あちらにはこの村唯一の食堂があります」


そう村長に案内されながら違和感がないか周囲に目を懲らす


(目星振りたいんだけど良い?)


<どうぞ>


目星80>19

(成功)


<ええーパパはこの村には人がとても少なく男の人が見当たらないことに気が付きます>


「村長、一つ聞きたいことがあるんですが良いですか?」

「おやどうなされましたかな」

「男の人が見当たらないんですけど何処か行かれてはるんですか?」

「男衆は狩りに出ているんですよ。私は何分歳なもので…」

「成程狩りですか…」

「夜にする歓迎会では戻ってくるので少々お待ちください」

「分かりました」


(この辺に狩りに適した動物居るか分かる?)


<生物学か地質学で情報を出せます>


(無理そうだな)


どっちも初期値だし成功値1やわ





「では私はこれで…また夜及びに参ります」

「ありがとうございました村長さん」


村を回り終わったので村長さんの案内が終わる

取り敢えず食堂にでも行って情報集めていこう




「こんにちはー今やってますか?」

「いらっしゃいませ!お席へどうぞ!」


食堂に入ると同い年のように見える女性が席に促してくれる


どうやら他に客も居ないようだしこの人から話を聞いてみよう


「すいません聞きたいことあるんですけど良いですか?」

「聞きたいこと…ですか?いいですよ!」

「僕色んな村回ってその村に根付く信仰や習慣について聞くのが好きなんですがこの村には何かそう言うものはありませんか?」


(どうこれ)


<交渉技能のどれか振ってください>


信用45>42


(良し成功)


<では教えてくれるでしょう>


「この村には…そうですねぇ、習慣と呼べばいいのかは分かりませんが男の人は12から狩りに行くんですよね」

「12からってのは早いですね…」

「日中はずっと狩りで夜は家みたいな感じで自由がないんですよね…もうしばらく会ってない人も居るし…」

「そんなに狩りして獲物居なくなったりとかしないんですか?」

「村長に聞いても大丈夫だとしか言わなくて…」

「成程…ありがとうございます。注文いいですかね」

「あっはい!どうぞ!」


メニューにあった焼きおにぎりを待ちながら思考をまとめる


夜に何かされるかもしれないが今のところは異常なんて見当たらないように思える


強いて言うならさっき聞いた習慣…12から狩りに行かされ会うことも無くなっていくとか言うあれか…


偏見だけど村って生贄とか捧げてそうだしそう言う用途かな…いや流石に偏見で語るのは駄目か





配膳されてきた焼きおにぎりを食べてから店を出る


もっと情報がないと中々厳しいなこれは


うーん…


「すいません村長さん…聞きたいことあるんですが良いですか?」

「おやどうなされたのですか旅人さん」



(なぁシロ)


<どしたの>


(村長に支配の呪文を使います)


<村長のPOWは11です。成功値は90ですどうぞ>


90>88


(凄い危なかったけど何とか成功)


<MPとSAN値を1ずつ減らしておいてください>


MP19→18

SAN値95→94


<村長の支配に成功しました>


「質問するから答えてくれ」

「分かりました…」

「この村には因習のようなものはあるか?」

「男を…狩りに行かせるという名目で…子供を…生贄に…」

「やっぱそう言う感じかよ…何に対する生贄なんだ?」

「化け物に対する…捧げ物…それが無くなれば…女が食われる…男は身代わり…」

「あー特徴からするとグールかな今回のバグ…どれぐらい前からその化け物は居るんだ?」

「2年程…前…」

「じゃあそれ以前に狩りの習慣はあったのか?」

「昔から続く習慣…理由は…分かりません」

「その化け物は何処に?」

「山の奥に…今も子供を捧げられているはずです…」

「その化け物は子供を求めているのか?」

「捧げられる大人は…捧げたので…残るは子供…労働力がある人は捧げる役割…」

「もういい寝てろ。終わらせてくる」


支配によって操った村長を眠らせ山奥に向かう

その道中で酷く悲しげなシロの声が響いた


<2年前から何て…バグがこんなにも現実に侵食を…>


(自我得たん最近なんだし気にする必要ないだろ…お前は悪くねぇよ)


<でも…バグのせいで生きれた筈の人が…>


(お前がバグを生み出した訳でもないなら悪いのは全部推定グールなんだから…まぁこう言ってもお前は悩むだろうが)


<そう…ですね…>


(これはお前が自分の心に決着をつけるしかねぇ問題だからなぁ)


<………>


(まぁバグ治しながら自分の心と向き合ったらいいよ)


<そうですね…>


山の奥に近づいていくほどに鼻を突くような匂いが漂ってくる


<聞き耳を振ってください>


聞き耳80>74


<その匂いが血の匂いだと分かります>


なら結構近いな、匂い源に向かいます




山の奥についた時、この世の地獄のような光景を見た

不愉快な異形の化け物が子供をいたぶって笑っていて、労働力であろう男性たちは唇を噛んで怒りを抑えている


<ゴムのような弾力の皮膚を持ち、二足歩行だが前屈み、足はヒヅメ状に割れ犬に似た顔、鉤爪を備えた不愉快な化け物。グールを目撃しました。SAN値チェック1d3/1d8です>


94>69

1d3=3

94→91


(成功)


<グールは五体居ますがどうやら子供をいたぶるのに夢中でこちらに気付いていないようです>


(不意打ちキックしたい)


<気付かれず近付けたでしょう>


(キック振ります)


キック80>11

1d6+4d6=13


<対象はどうしますか>


(取り敢えず近くのやつで)


<グールbを倒しました>


(これなら行けそうだな)


あぁ…でもなんで人を傷つける奴って…


──やめてよ!痛いよ!

──痛いよ〜w

──wwwwww

──ほらさっきの威勢はどうしたんだよwww

──おら何へばってんだ!立てや!

──おいおいこいつ泣いてるぞwww

──泣いただけで辞める訳ないだろw


──誰か…助けて…痛い……

──wwwwwwww


笑ってんだろうなぁ…

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