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第3話 技能と魔術と穴の空いた服

<現在の技能はこちらです>


【取得技能】

キック55 応急手当70 隠れる60

聞き耳60 忍び歩き50 図書館45

目星60 言いくるめ25 信用45

説得35 オカルト45 クトゥルフ神話10

コンピューター31


「昔の名残りめちゃくちゃあるなぁ…てかクトゥルフ神話10もあんの?」


<ある程度の情報があり、かつゾンビになったことでその値になっています>


「ふむ…どう割り振ったら良いの?」


そう言うと手元に半透明のウィンドウの様なものが現れる


<これをお使いください>


「ハイテクやねぇ…じゃあ早速割り振っていこうかな、あっ振る値の上限みたいなのある?」


<合計が81を越えないようにお願いします>


「おけおけ」


───10分後


【取得技能】

回避78 キック80 こぶし80 投擲40

応急手当70 隠れる80 聞き耳80

忍び歩き80 図書館65 目星80

機械修理70 乗馬75 跳躍75

言いくるめ25 信用45 説得35

オカルト45 クトゥルフ神話10

コンピューター31


「これでも命かけるってなったら不安になるよね」


<痛覚も3倍になっておられますしね>


「すっげぇ胸痛い」


<では次に取得する魔術を決めます。魔術はクトゥルフ神話に存在する魔術をこの世界に合わせ改変したものと何とか力を注ぎこんで作った魔術が3つあります>


「ふむふむ」


<このルーレットに全て入っているので三本のダーツを投げてください>


急に目の前にデカイルーレットが現れて手の中にダーツが突然出現したくらいじゃもう驚かないよ俺は


「ほいっほいっほいっ」


躊躇っても仕方がないためリズミカルに三本ダーツを放つ


<ダーツの結果、精神衝撃、支配、プリンのアンナタ十字を獲得しました。大当たりです>


おっなんか良さげか?


【精神衝撃】

5MP、SAN値1d3の消費

発動時間:瞬時

対象の精神にダメージを与え1時間発狂させる

発狂は全てに対する恐怖症固定

対抗POWロールが必要


【支配】

1MP、SAN値1消費

発動時間:瞬時

対象の意志を曲げ意のままに操ることが出来る

効果は永続であり1人につき1度しか使えない

対抗POWロール-20が必要

一日二度まで使用可能


【プリンのアンサタ十字】

15POW、20MP、6のSAN値永続消費

発動時間:瞬時

クトゥルフ神話に登場する神話生物を無条件で一体永久に消滅させることが可能なアンサタ十字(アンク)の作成が可能


「全部強いな…強いて言うなら精神衝撃が神話生物相手には使えそうにないことか…」


<バグには人も含まれてますので有用な時は必ず来ると思いますよ>


「やれるかなぁ…」




<以上でボーナスの配布は終了しました>


「迂闊に使えないよなぁ…支配とか…」


<バグを治して頂けるなら犯罪に使っても構いませんよ?>


「いやいいや、罪悪感で死にそう」


<これからどうなされますか?バグが動きを見せるまで私共では何も出来ませんが>


「一先ず家に帰りたいかなぁ…絶対心配かけてるし、あっでも服と胸に穴空いてんだよな今」


<ではこちらの服をお使いください>


「おっ同じデザインだ。ありがと神様」


<いえ、こんな使命を背負わせてしまったのでこれくらいはさせてください>


「別にそんなに背負わなくても…」


生きてる…生きてる?生きてるだけで儲けもんよ

神話生物と戦うのは不安でしかないけど頑張らないとなぁ…

バグ広がって親友達が襲われたら嫌だし


…怒られそうだなぁ…






───暫くあと


「ただいまー…」


そう言ってドアを開けるとドタバタとリビングの方から音がする


「無事だったか了!」


俺を特殊な呼び方するこの人は俺の叔父の朽木(くちき) 龍之介(りゅうのすけ)さん

親にネグレクトされてた俺を救ってくれた人だ


「いやごめん何か記憶なくて気が付いたら山に…」

「一体何が…いやそれよりも無事で良かった」

「どれくらい帰ってなかった?」

「2日くらいだな。じゃあ俺は捜索届けを出していたからそれを取り消してくるから了は晴ちゃんと夜染さんに会いに行きなさい。心配してたから」

「おけ行ってくる」


いやまぁそうだよなぁ…心配するよなぁ…

申し訳ねぇなぁ…





ピンポーン

『はい。何方ですか?』

「あっ真菰?俺俺帰ってきたよん」


バァン!


凄い音がして勢い良く扉が開かれる

扉の先には目尻に涙を浮かべる親友の姿があった


「いやすまんな心配かけたみたいで」

「心配かけたみたいで…じゃないよぉ…死んじゃったのかと思って、不安で…不安で…」

「……大丈夫大丈夫俺は死なんよ。昔言ったやん?何時までも一緒やって」

「そうだよね…居なくならない…よね?」

「勿論」

「よ、良かったぁ…あっじゃっじゃあ早く晴にも会いに会いに行ってあげて!あの子も凄い心配してたから!」

「愛されてるねぇ俺は…言ってくるよ。また明日」

「また明日!」


笑顔で手を振る親友と別れ晴ちゃんの家へと向かう

晴ちゃんは色々あって仲良くなって引っ越してきた近所の中学生の女の子で親友と俺で良く遊んでたんだよな

懐かしい…





ピンポーン

『はい、何方様でしょうか』

「あっ了真です。晴ちゃんいらっしゃいますか?」

『了真君!?ちょっと待っててね!』




少し待っているとこれまた勢い良く玄関が開かれる


「大丈夫でしたかお兄さん!」

「やぁ晴ちゃん、この通り元気だよ。ごめんね心配かけちゃって」

「お怪我とかがないなら良かったです!お兄さんに死なれると困りますからね!」

「なははそうだねぇ過去からは考えられない程愛されてるからね俺は」

「そうですよ!いつも卑下しますけどお兄さんは素晴らしい人なんです!あの時も─」










「分かりましたかお兄さん!」

「分かったから2時間も褒めちぎるのはやめて?」


新手の拷問だよこんなの…ひねくれ陰キャくんには染みる…


「また会いましょお兄さん!」


真菰と同じように手を振る晴ちゃんに別れを告げ帰路に着く


こう言うのを見ると生きてて良かったなって思うよね。生きてるかは微妙な所だけど


バグ消すために頑張らないとなぁ

アイツらの生活を脅かさせる訳には行かんばい




それからは前と変わらず平穏な日々を過ごした

急に増した筋力に最初は慣れなかったが今はすっかり慣れてきて安定している


何も無くとも素晴らしい一日一日を過ごしているとシロから知らせを受ける


あっシロってのは女神様の名前ね

名前欲しいって言ってたから何者にもなれるって意味込めて何の色にも染まってない白にしたよ

そしたら何故か名付けの親ってことでパパって呼ばれるようになったよ


<パパ、バグの特定が完了した。場所は■■県の山奥>


(状況は?)


そうそう伝えようと思って考えた思いなら声に出さなくても伝わるらしくてこうしてるよ

独り言話しまくる奴だと思われたくないからね


<大きなニュースにはなってないけど行方不明者が不自然に多いらしい>


(ほぼ情報はない感じか現地に行って情報収集からかな)


<その場所に転送するけど今大丈夫?>


(ちょっと待ってろ遅くなるかもって連絡入れとく)


(良しOK向かおう)


<頑張ろうねパパ>


(あぁ…そうだな)


決意を新たにしていると白い光に包まれ視界を失う


視界が開けると眼前には村が広がっていた


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