表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

第2話 世界のバグと謎の人選

「ほぉーじゃあ貴方はダイスの女神って訳かい。クトゥルフの」


<その認識で間違いありません>


頭に響くこの声の主はクトゥルフの…と言うよりTRPGのダイスの女神様ってやつらしい

どうやら昔生まれた小さなバグが世界に侵食して世界がバグり散らかしてしまったから世界を守るために生まれた人の意志の集合体みたいなもんらしい


んで自我がはっきりしてからバグを治す…つまり問題解決に動こうとしたみたいだけど思ったよりもバグが広がってたみたいで…


1人だと無理だから助けてくれる人を探してたら死に体の俺を見つけたらしい


「なんで俺やったん?」


<驚異的な生存能力と意志の力があったからです>


「ふーん…俺の扱いってどうなんの?胸に風穴空いてるし人間にゃなれんだろ」


<そうですね…今の貴方は人間と別の種族の狭間のようなものです。これから貴方のステータスを見せようと思っていましたがまずは種族からお決めしましょう>


「何種類か候補ある感じ?」


<3種類の候補があります。どれにもメリットデメリットがあります>


「取り敢えずどんな候補があるか教えてくれない?」


<1つ目はゾンビ。STRが3倍HPとCONが2倍になりダメボに1d6の補正が入り、相手からの物理攻撃のダメージを半減にし生肉を食べることで回復しますがその代わり物理以外の攻撃は2倍喰らいますし常に体に痛みが走り痛覚が通常の3倍になります>


「ふむ」


<2つ目はゴースト。MPが3倍になりINT、EDUが2倍増え物理攻撃を無効化出来、魔術を追加で3つ覚えることが出来ますがその他SIZを除く全てのステータスが半減され物理以外の攻撃を2倍喰らい、霊体のため基本的にものに触れることが出来ません>


「ピーキーすぎるな…」


<3つ目は吸血鬼。SIZ以外の全てのステータスが3倍になり特殊な魔術の行使が可能になりますが日差しを浴びると耐え難い苦痛を感じますしほぼ常に吸血衝動に苛まれます>


「成程…」


<この3種類の中から自身の種族を決定させてください>


「聞きたいんだけどバグって神話生物とかのこと?」


<それに加え私ですら正体が掴めないのが複数、並の神話生物では相手にもならないような者も存在します>


「どう頑張っても俺だけじゃ無理じゃね?」


<最初にボーナスとしてMPに1d20の補正、ダメボ1d6追加、職業や趣味の技能ポイントの再度の割り振り、ランダムな3つの呪文、残機1d100の追加です>


「何でダイスで決まるやつあんの?」


<名前の通りです>


「残機が無くなったらどうなる?」


<今度こそ確実に死ぬでしょう。逆に残機がある限り完全に死ぬことも老いることはありません>


「なるほどねぇ…」


<申し訳ございません。この様なことに巻き込んでしまって>


「もう会えないと思った友に会えるなら構わないさ…許可取れとは思うけどな」


<見つけた時には後少しで死ぬ所でしたので>


「胸貫かれてたのに良く生きてたよな」


<えぇ…本当に…>


「やっぱ何かしたい時はダイス必要?」


<普段の生活ならば必要ありませんが戦闘やバグの調査などでは必要になります>


「戦闘の処理はどうなる?」


<1R何てものは無くなり臨機応変に対応する必要があります>


「ステータスが倍になったら100超えるやつあると思うんだけどそれらはどうなんの?」


<自動成功扱いになります>


「吸血鬼…んーでも吸血衝動がネックすぎるしなぁ…ゴーストは論外だしやっぱゾンビかなぁ…ゾンビなったら見た目ってどうなる?」


<見た目は今と何も変わりません>


「ゾンビになります」


<分かりました。では実行します>


女神様がそう言ったと思うと体に激痛が走る

内側から全ての骨を破壊され体の再構築が始まる


「ガ…ア、アァ…」


声にならない悲鳴を上げ意識を手放す

また何か聞こえたような気がした


<ごめんなさい…ごめんなさい…力になれなくてごめんなさい…こんな事背負わせてごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…>


その声には後悔と深い深い絶望の感情が乗っていたように感じた




────暫くあと


「これが俺の新しい体…違いが分かんねぇ」


<ないですからね違い>


「ステータス見せてもらう事って出来る?」


<分かりました。まずはボーナスのMPと残機を決めるのでダイスを振ってください>


「どうやって振るの?」


<技能名を宣言するか振るダイスを宣言してくだされば振ることが出来ます>


「1d20と1d100振りたい」


<1d20の方は7、1d100の方は97が出たのでMPに7の補正、残機97を追加してステータスを表示します>


「1番いいファンブルはこれやな」


【ステータス】

名前:朽木 了真

年齢:17

性別:男

種族:ゾンビ

残機:97

STR33 CON20 POW19 DEX14

APP12 SIZ14 INT12 EDU14

HP34 MP19 ダメボ+4d6 装甲4

技能<

魔術 未習得


「これでもバグの対処キツそうなん?」


<1番下のバグ…ようはミ=ゴや深きもの辺りなら余裕でしょうが彼らの中でも強い個体ならステータス同じくらいですし他も軒並み強化されてるので厳しいですね>


「詰んでんなぁ本当に…あれてか何でPOW19あんの?最高値18じゃなかった?」


<何でなんですか?>


「分からねぇのか…俺そんな精神強い感じでも無いんだけどなぁー。あっそうだSAN値チェックってどんな処理になってる?」


<TRPGと基本は変わりませんが一時的発狂がなく不定条件は50以下になっています>


「そこら辺は安心…SAN値が0になったらどうなんの?」


<残機が一つ減ります>


「了解」


<では次に技能の割り振りをしましょう>


良ければ感想や評価、ブックマークお願いします

執筆の励みになります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ