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括り付けた脈動する糸
切り落とし、咎を授け
痛みの先に伸ばされたその腕は
誰も見向きもしない芥となる
私は灰になる
広がる血の中に堕ちながら
何処かで聞いた鼓動を耳にしながら
剥がれ朽ち、消えていく景色を目に映しながら
真白な雛鳥よ
私を連れて
無償の愛を乗せ
私を連れて
今度はちゃんと
私を受け入れ、抱き締めてくれる人へと
私を
黝い死体が蠢く
一人の命を抱えながら
黒焦げとなったその体
一人の命を抱えながら
貴方は
抱く希望
縋る意味
顔を失ったお人形
貴方はもう
私の事は既に忘れ
新たな夢を孕み
黝い死体が蠢く
一人の命を抱えながら
黒焦げとなったその体
一人の命を抱えながら
貴方は
もう、その心は誰にも分からない
斑の中に隠した本心
私は小さく目を開き
夢寐に漂いながら蠱毒の中で永久に祈り
祈り
そして
「祝福と罪過を」
どうか
貴方に