最終話 夜のお楽しみ♡
たくさん遊んでいるうちに、とうとう夕食の時間になりました。みんながそれぞれ得意料理や食べたいものを作るので、我が家の食卓はいつでもまるでフルコース。今夜は一際豪勢です♪
翔子ママの焼きビーフンや理沙お母さんのシチュー、怜ちゃんのテリーヌに私の肉じゃが――自ら作ったタンドリーシュリンプも含めて色んなお料理を少しずつ堪能しているお父さんの隣へやって来たのは、晴子ちゃん。コーラの瓶を片手に、出来上がっているようです♪ お父さんの首に腕を回してキスしたかと思えば、そのまま押し倒しちゃいました!
「いい夜だな、アイボー。でも、本番はこれからだぜ。オレがもっと盛り上げてやるよ」
しばらくお父さんの上でじゃれた後、晴子ちゃんは宴席の端へ移動しギターを弾き始めました。穏やかないい曲です♪ みんなで聞き惚れていると、おとなしくかまぼこをかじっていた白亜ちゃんが反応しました。
「この曲……」
晴子ちゃんが白亜ちゃんにアイコンタクトを送ります。
「白亜がチョウチョさんたちと歌っている歌。晴子姉さまは知っていたのね……♪」
立ち上がり、ギターに合わせて澄んだ歌声を響かせる白亜ちゃん。その目が主にお父さんへ向いていることを、私は見逃しません! これは心のこもった恋の歌ですもの♡
そして、さっきからうずうずしていた唄ちゃんも、とうとう立ち上がりました。
「おとがなったら、おど~る~のよ~♪」
見たことない不思議な振り付けだけれど、唄ちゃんが踊ると何だか曲とぴったり合っている気がしてきます♪
「ほら、パパもみんなも、おどり~ましょ♪」
唄ちゃんに手を引かれたお父さんも踊り出しました。ダンスパーティーの始まりですね♪
「イヨーッ、ハイ!」
元気な合いの手まで入れる唄ちゃん。楽しい宴はまだまだ続きます!
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夕食の後は、次のお楽しみ♪ 七十四人家族全員が十分入れる大浴場にて、みんなでおふろの時間です♡ しかも、そのほとんどは、小学生以下の女の子。とってもやわらか~いバスタイムの始まりですよ!
みんなそろってはだかんぼになって、洗いっこを始めます。そんな中、真っ先にお父さんへ接近したのは、純ちゃんと灯ちゃん。
「父さん、手足を広げて横になり、無防備な姿を包み隠さず娘たちの目の前へさらしてください。すみずみまで洗って差し上げます」
「父、安心するです。灯たちの次は、みんなが順に父を洗うです。みんなが満足するまで、この後何十回でも洗われるですよ。ぴっかぴかになるです!」
ふたりとも、張り切っていますね! おふろの床にはマットが敷かれているので、寝転んでも大丈夫です♪
「父さんのここ……きれいな形をしてますね。この部位については、私は父さん似でしょうか」
「父、じっとするです! 父のほくろ、いくつまで数えたか忘れたですよ。もう一回最初からやるです」
本当にすみずみまで洗ってもらえて、よかったですね、お父さん♪ それに、ほら、空子ちゃんにもアイデアがあるようですよ。
「パパ、いいこと考えたの。みんなであわあわになって、合体して、ひとつのおっきなあわになる遊び♪ おふろの中が、みんなあわよ。今夜は、おわのお家で寝るの」
試したところ、そこまで大きな泡はなかなかできないことが分かったので、代わりに別の遊びが採用されました。目隠ししたお父さんが、目の前にいる人を指先の感触だけで当てるクイズです♪ 最初にお父さんの前に座ったのは美果ちゃん。迫力のあるお胸を反らして、気合い十分です。そして、お父さんの指は、迷いなく、吸い込まれるように動き――美果ちゃんのやわらかなほっぺに軽く触れました。
「美果だね」
即答、そして正解! さすがお父さんです♪ 娘のほっぺの感触も、しっかり指で覚えているんですね。
「ほっぺだけで当ててくれるなんて……嬉しいけど、何か悔しい~!」
複雑そうな美果ちゃんですが、そのお顔は笑顔です♪
「次は、弥生が行きます……!」
続いて手を挙げたのは弥生ちゃん。勇気を振り絞ったようで、緊張が伝わってきます。順番を隠すため、お父さんに密着して耳を塞いでいた美果ちゃんが離れると、二問目の始まり。今度もお父さんの指は迷いなく動き、弥生ちゃんのほっぺへと――触れる直前。かぷ、と弥生ちゃんの小さなくちびるがお父さんの指をくわえました……!
「…………」
数秒の沈黙。弥生ちゃんの大胆で勇気ある行動に、思わずみんなが息を呑みます。
「……弥生?」
それでも冷静に当てるお父さん! もちろん、娘のくちびるの感触も覚えているんですね♪ その後もクイズは続き、お父さんは娘のことを何でも知っていると証明されました♪
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さて、いよいよ本日最後にして最大のお楽しみ。家族全員大集合のベッドタイムです♪ みんなそれぞれ自室にもベッドがあるけれど、今夜みたいにいくらでも大騒ぎできる夜には、こうして特大ベッドルームに集まることが多いですね。全員で飛んだり跳ねたり、たくさん運動しても平気なくらい広いお部屋。ベッドというより、一面ふかふかな体育館のようです。
パジャマに着替えた私たちがそこで待っているのは、もちろんお父さん。このお部屋へ足を踏み入れたが最後、必ず朝まで大変なことになると分かっているから、準備を整えて、ひとりだけ最後に来るんです。お父さんを待つみんなの瞳は、ギラギラと燃えたぎっています! 望美ちゃんもベビードール姿で気合十分♪
「今日こそパパに思い知らせてあげるわ! 望美を子どもあつかいしちゃいけないってね!」
大人っぽいベビードールが、かえって望美ちゃんの幼さを強調している気もするけれど、セクシーで可愛いです♪ お父さんに想いが届くといいね♡ でも、こんな空間に父さんが入ってくるのは、確かに勇気がいるかも……♪
カチャッ、キイ……。とうとう、ベッドルームのドアが開かれました。現れたのはもちろん、パジャマのお父さん。みんなの体から立ち上る凄まじい気迫が一段と濃くなります。つい先ほど、おふろでたっぷりお父さんと洗いっこをしたけれど、ベッドの上で可愛がってもらうのはまた特別。お父さんのことだから、今夜も絶対にみんなを平等に愛してくれるはずだけれど……それはそれとして、真っ先にお父さんの胸へ飛び込み、押し倒し、愛を伝えるのは、私たちの大きな喜びなんです♡ みんなの情念が流れ込んでくる雅ちゃんは、早くも頬を紅潮させています。
「相変わらず父上の心は、どこまでも穏やかな愛で満たされておるな。それにひきかえ、その娘たちはどうじゃ。母上たちも、幼き子らも、発情の極み。見ておれ父上、今にそちも、激しく乱れさせてやるからの……♡」
みんなの注目を浴びながら、お部屋の中央へゆっくり歩を進めるお父さん。それを取り囲む私たちの輪も、徐々に狭まります。ヒツジスタイルのもこもこパジャマを着た風子ちゃんと牧ちゃんも、ころころ転がりながらお父さんへ近付きます。
「今夜の風子は、ヒツジ拳で父さんを夢の世界へおつれします! 牧ちゃん、ヒツジ仲間としてよろしくね!」
「めええ……。我が家のヒツジは、夜、牙をむく……!」
お父さんの包囲がぎりぎりまで狭まると、沙織ママが口を開きました。
「あなた、覚悟はいいかしら? こうしたお楽しみは、これまで何度も繰り返してきたけれど、今夜のみんなの意気込みは一段と凄いと感じるでしょう? 七十三人の愛を必ず全て受け止めなさい。もちろん私も、娘たちに遠慮して一歩引く気なんて全くないわ。あなたを愛する妻の一人として、全力を尽くすつもり。幸い、明日も明後日もその先も、大連休が続くから、今夜あなたの体力が枯れ果てても問題ないけれど。私たちがたった一晩で満足するとは思わないことね……!」
「分かっている。沙織と結婚したときから、沙織を愛し続け、沙織の愛を受け止め続ける決意はしているよ。それに、娘たちの望みを叶えて幸せにすることも、父の本懐だ」
お父さんと沙織ママはやっぱり素敵……! でも、私だって、沙織ママに遠慮する気なんて少しもないんだから! お父さんと沙織ママの間には、このまま抱き合ってキスしそうな強い引力があったけれど、今はまだお互いに指一本触れません。そうした瞬間、始まってしまうことが分かっているから。でも、もしかしたら――もうふたりの間では、始まっているのかも。
そして、お父さんは――何と、私を真っすぐに見つめました!
「恵理、今日はありがとう。家族のことを色々紹介してくれて。あらためて、みんなの魅力や気持ちがよくわかったよ」
あれ……? 私が心の中でしていた家族の紹介。もしかして、ときどき声に出て、お父さんに聞こえていたの? 伝わっていたんだ。届いていたんだ……!
「いえ、私のほうこそ……一日、私の声を聞いてくれて、ありがとう、お父さん♡」
そして、照明が薄暗くなり、ベッドルームにムーディーな夜の気配が増します。みんな、待っている。お父さんに飛びかかるときを。始まりを告げる、その一声を。
「ぱっぱ……♡」
優結ちゃんママにだっこされた未来ちゃんも、お父さんに手を伸ばして、足をばたばたさせばがら、今にも飛び出しそうに興奮しています。
――ついに、合図の声が、お父さんの口から放たれました。
「それでは」
――おやすみなさい!




