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宇宙艦隊の司令官から剣と魔法のファンタジー世界の冒険者に転職しました  作者: 地水火風


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ダンジョン攻略(上層階)

前にも書きましたが小ネタは年上の方に聞きましょう。

 いよいよ今日から本番ともいえる地下6階である。といっても極端に敵が強くなるということもなく、むしろEランク、Dランクの冒険者が多くいるせいで、殆ど戦闘がない……。

 

「いやー、流石に少し先に進まないか?」


 サラがまた、うんざりした口調で言ってくる。まあ確かにここから先は、マップを埋める作業自体が無駄なので、それも良いかなと思う。


「分かった。とりあえず、その階の転移の魔法陣を1回使わないと、その階には戻れないのか、下まで潜ったらそれ以上の階はどの階の魔法陣も使えるのかだけ試そう。さっき聞いたパーティーは知らなかったし……」


「まあ、それぐらいはしょうがないかな」


 サラはしぶしぶといった様子で納得する。


 コウ達は3Dデータを確認し、最短距離で地下8階まで向かう。1度だけ通過した後の壁が閉まっていくのを見た。こうやって、少しずつマップが変わっていくのだろう。

 地下8階の転移の魔法陣までやってきて、地上階、つまり0を頭に思い浮かべボタンに触れる。無事に地上階に戻る事が出来た。今度は地下7階を思い浮かべてボタンに触れる。一応動作はするようだ。3Dデータ上で自分の座標位置を確認すると確かに地下7階だった。


「連続で潜っても問題なさそうだな」


「じゃあ、ガンガン行こうぜ」


 コウの呟きに、サラが喜びの声を上げる。


「はしゃぎすぎですよ。サラ」


 ため息をつきながら、ユキが注意をする。私もそう思う。やはり元が戦艦ということもあり、戦闘に飢えているのだろうか?

 まあ、戦闘はともかく、他のパーティーが余り居ないところまでは行かないと、いくら宝箱や、モンスターが復活すると言っても効率が悪すぎる。自分の信念を崩した以上は効率を求めるのみである。

 もう一度サーチしてみると、地下20階より下は殆どパーティーはいない。今日は地下20階まで潜ることを目標にする。


 何回かおりていると、落とし穴にはただ単に、穴が開いていて落下してダメージを受けるもの、更に落とし穴の底に槍が飛び出していて、場合によっては即死になるようなもの、次の階まで落下するものがあることが分かった。それにより階段まで行かなくてよくなったので、潜る速度がさらに早くなる。

 しかし、床の厚さが90㎝なのになぜか落とし穴は下に落ちるものではなくても3mある。おかげで3Dマップが若干いびつだ。通路の中に落とし穴があるような感じになっている。が、その場所に行っても、実際にはそんなものはない。

 また、3Dマップに表示されない空間があるところは、どこかの壁からか入れる事になっているようだ。ナノマシンさえも通さないとは恐れ入る。やはり、実際に調査するのとナノマシンに任せるのでは、情報の精度が違うとつくづくコウは思う。

 戦場で亜空間レーダーで全部の情報が網羅出来るのなら、マリーの本体のような強行偵察艦など必要ないのだから。このダンジョンとの知恵比べをしているようになり、ちょっとコウは楽しくなる。特に隠し部屋は宝箱が置いてあることが多い。今までに20金貨程とマジックアイテムの武器3個、通常の武器15個を手に入れている。ただマジックアイテムの武器といっても、鑑定の眼鏡を使ってみたところ、あまり高いものではないようだ。まだ、深い階層ではないからだろう。敵もオークがメインで、たまにオーガが単体でいるぐらいだった。

 後はアンデッド系は相変わらず多い。一応体内にある魔石がお金になったり、場合によっては素材が取れたりするみたいだが、今の階層レベルだと銀貨数枚がせいぜいのところなので、迷わず焼き払う。もっとも、クレジットに換算すると数万クレジットなので、元の世界では絶対やらなかっただろうが。

 しかし、一度決まり事を破るとうやむやになってしまった。地下20階以降はまた、マイルールに従うとしよう。まあ、もちろん時と場合にはよるのだが。


 特に傷を負うことなく地下20階まで降りる事が出来る。地下13階にあった一気に3階層落っこちるという落とし穴で、ショートカットできたのが大きかった。まあ、落下距離が20mほどあったので、普通の人間なら良くて重傷、普通は死ぬような罠だったが。しかも落ちた先には大量のグールがいるというおまけつきである。

 

 その先に、地下21階への階段がある所まできた。10階層以下は必ずといっていいほど、階段の手前にその階層の一般的なモンスターより若干強いモンスターがいる部屋がある。階層のボスといったところだろうか。

 この階は、魔の森でこっそり倒したサイクロプスだった。


「今日一番の大物だな。一体だけだし、ここはあたいに任せてくれないかな」


 サラがコウに許可を求める。まあ、特に問題はないので頷く。


 サラが扉を開けると、そこは高さ6m、広さ9m×9mの部屋で中央にサイクロプスがいた。扉を開けるや否や襲い掛かってくる。

 サラは扉の所から一挙に飛び上がると、サイクロプスの首めがけて剣をふるう。本来なら空中に不用意に飛び上がるなど自殺行為だろう。だがそれは相手が反応できてこそである。

 事実、サラの方に視線を向ける暇もなく、サラの大剣が首をはねる。勢いよく飛び出したサラは天井と反対側の壁をけり着地した。その段階でもまだサイクロプスは倒れておらず、首は空中を舞っている。

 サラが戦闘モードを解き、ゆっくりと振り返った段階で、サイクロプスの首が落ち、同時に体も倒れていった。

 

 死体を亜空間ボックスへと収納する。多分このダンジョンをクリアした後は、収納量は大きくなったと報告する必要があるだろう。拾得物はとても詰め所の大きさには入らない量になるに違いない。

 それにしても、この世界の収納魔法は生き物も入るんだろうか? 自分たちの亜空間ボックスには犯罪防止のため、厳重なプロテクトが掛けてあり、生物を入れることはできない。破ることも不可能ではないが、もし違法な亜空間ボックスの所持が見つかったら死刑である。それほどの重罪だった。しかし、魔法にそんなプロテクトのような機能があるのだろうか? 自分たちが収納魔法の所持者であるという設定上、人に聞くことはできない。後で調べてみる必要があるだろう。


 部屋の奥には宝箱があった。今までよりちょっと豪華な感じがする宝箱だ。罠と鍵がかかっていたので、マリーがマニピュレーターを指先より出し、解除する。ちょっと人には見せられない姿だ。


 宝箱の中には金貨が10枚、銀貨が500枚それと、ルビーがはめ込まれたロングソードがあった。早速鑑定の眼鏡を使ってみる。


種別 マジックアイテム(武器)

希少度  B 

名称 ファイヤーソード 

効果 コマンドワード「ファイヤー」を使用することにより1日に3回まで剣に炎をまとわせることができる。使用すると、剣のダメージに炎のダメージを追加することができる。なお、この炎は使用者にダメージを与えない。


 流石、20階層。これまでで一番のお宝である。自分以外の3人のテンションも上がるのがわかる。


 階段を降りると敵の出ない高さ6m、広さ15m×15mの部屋があったので、そこで今夜は休むことにする。


 食事をとりながら、コウが呟く。


「このダンジョンのモンスターって、いきなり襲ってくるものばかりで、友好的なモンスターというのがいなかったなぁ」


「友好的なモンスターとは?」


 ユキが興味深げな顔をしている。


「会うなり、挨拶をしてきて、アイテムやお金をくれるモンスターの事」


「そんなモンスターが居るのですか?」


 ユキの頭に?マークが見える気がする。


「いや、いるかどうかは知らないけど、そういう伝説があるんだ……」


「伝説ですか……。まあ、あながち馬鹿にできない時もありますけど……」


 ああ、分かっているさ、ただの都市伝説ってことは。何も知らない人間にお金やアイテムをくれるモンスターがいるわけがない。

 

 なんとなく3人が呆れた雰囲気を出したのを感じると、コウはベッドへと潜り次の日に備えて休んだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 伝承はウィザードリィをベースにいろいろ混じってる感じでしょうか? wizの有効的は戦闘する/しないを選べるだけなので。 敵と会話や交渉できるRPGならメガテンが思い浮かびますなー。
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