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閑話.ネロ視点

今回は閑話です。

本編とは関係のないお話となっています!

 こんにちは。

 私はネロ・ビネッツと申します。以外お見知り置きを。



 突然ですが、私はフォルティーニ公爵家でアイリスお嬢様の専属侍女としておつかえしております。



 フォルティーニ公爵家は少し前までは冷え切った家でした。

 冷え切った家庭、とすら言えないくらいに家族の繋がりがなかったのです。旦那様は家をずっと空けており、奥様は部屋に閉じこもり出てこず、お二人の姿を拝見することすら滅多にありませんでした。

 そんな家庭で一人孤独に育ったのがアイリスお嬢様です。

 お嬢様は産まれたときから両親が絶縁ともいえる状態だったため、いつも一人でいらっしゃいました。お嬢様は親に甘えることが出来なかったためか、表現が動くことがなく、まるで人形のようでした。そんなお嬢様にあの手この手を使い、使用人一同で人の温かさなどを伝えようとしましたが、お嬢様には全く通じず、お嬢様は年々感情そのものが薄くなっていきました。

 私達は何も出来ず、お嬢様が歪んでいくのを見ているだけでした。




 ですが、お嬢様が突然お変りにらなられました。

 明るくなられたのです。笑顔が増え、沢山話すようになりました。今まで引きこもり…閉じこもっていた奥様も、お嬢様の力により自室から出てくるようになりました。



 フォルティーニ公爵家邸は急激に光が差し込むようになったのです。

 旦那様は…まだ帰ってきていませんが、使用人の先輩方によると、本当は奥様とお嬢様を溺愛しているそうなので、大丈夫でしょう。



 …何より、お嬢様はとても可愛らしくなられました。

 以前から可愛いには可愛いのですが、それは無機質な人形のような美しさでした。ですが今は…まるで女神のようです。

 6歳児に女神はどうなんだ?いえ、正に女神です。

 使用人に笑顔で挨拶をし、労いの言葉をかけ、談笑をして下さいます。それだけでもありがたいことなのですが、何よりふとしたときに見せる笑顔が最高です。

 嬉しくてたまらない、そう伝えてくる笑顔を見たときには、心臓が止まるかと思うほど衝撃を受けました。ちなみに、これは使用人全員の総意です。

 お嬢様=女神

 フォルティーニ公爵家に仕える人間には、この方式が常識となっております。



 お嬢様に近づく悪い虫がいたら?

 うふふふ、害虫はもちろん駆除しますよ?もう二度とお嬢様に近づけないくらいに、ね。



 …おっと、もう訓練の時間ですね。

 それでは行って参ります。またお会いしましょう。







ご覧頂きありがとうございました!

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