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間が悪い

金曜日、ゼロ先輩はほかの3人を先に帰らせて俺だけを残した。そして俺にどうやって両立しているか聞いた。それから土日を挟んで日が経って今日は週の中日である水曜日。今は午前の授業が終わって2時間弱の昼休憩。


学校には食堂が三箇所あるけれど学科数が多く、それに比例して生徒数も多いため全員が食べ終えるのに時間がかかる。そのためこの学校は2時間近くの昼休憩の時間が取られている。


俺とルトは一緒に3つある食堂のうちの1つに来ていた。俺達は昼食を受け取り、席に着く。俺は肉うどん、ルトは和食を選んだ。


「この後確かぺぺがいる音楽科に行くんだったよね?」

「そう。ぺぺに伝えたら聞きに来いって言われたからな」

「いつ連絡とってたの?」

「この土日にな。部屋でプリン作ったときに食べるかどうか聞いたついでに言われた。アイツ甘党だし喜んでた」

「あー、まぁぺぺだしね」


俺達は行儀が悪いと思われるかもしれないが食べながら喋っている。当たり前だが、口の中に含んで喋っているわけじゃないからな。

それ以降は別の話題に移って会話を続けている。

食べ終えたら席を立ち、食べたものを返却口へと持っていく。


返したら食堂を出て俺達は自分達の国際交流科初等部がある学棟ではなくぺぺがいる音楽科初等部の学棟に向けて歩く。国際交流科と音楽科は食堂を挟んで反対側にあるから頻繁に行くことは少ない。それこそ知り合いがいない限り反対にある学棟に私用で行く人は中々居ない。


俺達は音楽科初等部の学棟についてぺぺがいる教室に向かう。ぺぺは3階の教室にいると伝えられていたため俺達は階段を上がっていく。そして言われていた教室につき開ける。


「ぺぺ、来たよ」


俺は扉を開けてぺぺに声をかけるがぺぺはピアノを弾くことに集中してるのか返事がない。俺達は顔を見合わせて肩を竦める。こうなるとぺぺは弾き終わるまで周りを気にしないため待つしかない。そのため俺達は教室にある椅子に座る。


〜〜♪・・・・


───パチパチパチ


「えっ。いつ入ってきた!?」

「声はかけたけどぺぺはさそっちに集中してたから反応なかったよ」


ルトはピアノを指さしながらぺぺに教える。


「あー、またしちゃった。ごめん」

「モーマンタイ。こっちもそれは理解してるから。少なくとも5年は付き合ってるんだ。全てとまでは行かないが多少は理解してる」

「ありがと」

「ところで、ぺぺ。神威の妹・・・・・・楓香とはどうなの?」

「へっ・・・・!?」

「確かに。楓香とどうなってんの?今」


ぺぺが理解してるってことに感謝しているとルトがなんの脈絡もなく楓香とのことを聞く。それにぺぺは顔を朱に染める。この様子から分かるようにぺぺは俺の妹である楓香のことが好きなのだ。前にさり気なく聞いてみたらいつの間にか惹かれてたらしい。


「い、いやぁその〜・・・・この前出かけるかどうかを誘いました・・・」

「おー、道理で。だから昨日電話かかってきたとき嬉しそうに言ってたわけか」

「え?」

「あー、なんか昨日神威言ってたね。楓香が嬉しそうだって」

「そ、そうなん?」

「そうそう。だからちゃんとエスコートしろよぺぺ」

「わ、分かってるからぁ」


はぁー、ホントこの2人は焦れったいな。楓香も楓香で嬉しそうにして自分の恋心を自覚してるんだから告ればいいのに。確かに俺達が告白するとなれば一筋縄でいかないけどさ。たまに音楽科の知り合いからどうにかしてくれと相談されるこっちの身にもなってほしい。


そんなことでぺぺのことをからかっていると予鈴のチャイムが鳴った。


「あー、終わりか。それじゃあぺぺ、俺達は国際科の方へ戻るわ」

「分かった」

「それじゃあね、ぺぺ」


俺達はぺぺと軽く拳を当てて別れる。




あの後、ぺぺと別れてから俺達は授業を受けて放課後になり俺とルトは寮に帰ってきた。帰ってきたらまずはお互いの部屋に戻った。俺は部屋に入ったら電気をつけて自室に向かう。自室の壁にカバンをかけてクローゼットから私服を取り出して着替える。


脱いだ服は洗面所に持っていって洗濯機に入れておく。入れたらタイミング良く玄関がノックされる。俺は玄関に行き扉を開ける。開けた先にいたのは思った通りルトがいた。


「いつも通り邪魔するね」

「邪魔するなら帰れ」

「はいはいいつものいつもの」


俺は手で入ることを促しながら軽口を叩く。それにルトは流すように返す。


「今日は何するつもりなの?」

「冷蔵庫の中確認してからどうするか決める。ある程度食べ物があるならFPSかギターするが無かったらスーパーに買い出しだな」


俺達はリビングに向かいながら話している。リビングに着いたらルトに座るように促して俺は飲み物を入れてだす。


「いつも思うけどよく自炊する気になるよね」

「いくら金持ちの子供といえどできることに損はないからな」

「それはそうだね」

「それに好きだから」

「自己紹介の時に言ってたね」

「そうだ」


俺はルトに飲み物を出したあと冷蔵庫を見ている。ルトと会話しながら冷蔵庫の中を見て減ったなーと思いながら。


「どう?」

「買い出し。全体的に数日足りるかどうかも怪しい」

「そっか。なら荷物持ちで着いてくよ」

「いいのか?」

「それくらいならね」

「それじゃあ行くか」


俺達はそうしてスーパーに向かって行く。





スーパーで買い出しをしてから俺達は帰路に着いている。そんな中俺はルトに呼びかけ言う。


「俺荷物置いたら師匠のところ行くから」

「あれ?今日なの?」

「そう。だから冷蔵庫に入れたら居らんなるから居てもいいし帰ってもいいからな」


俺がルトにそう言うとルトうーんと悩みながら最終的には俺が行ってからどうするか決めるとのことだ。それ以降部屋に着くまで俺達の間に会話は無くただただ歩いていくだけだった。


寮の部屋に着いたら買った荷物をキッチンに置いて仕分けして冷蔵庫に入れていく。


俺は入れ終えたら自室に立て掛けている『霊剣・風薙剣』と『霊剣・津水剣』を腰に下げる。そして、クローゼットにある鍵付きの棚から鍵を使って開けて中から神界に行くために俺専用の宝玉を取り出す。俺はそれらを持ってリビングに戻る。


「あ、霊剣」

「祖母ちゃんから今回も許可もらって持ってきた」

「相変わらず様になってるね」

「あんがと。それじゃあ行ってくる」

「行ってらっしゃーい」


俺は宝玉を上に掲げて少し力を入れる。すると宝玉自体が輝き始めて俺のことをその光で包み込む。霊剣を含めて包み込むと一際光を強めて俺のことを部屋から消し去る。


「うん、行ったね。鍛練、頑張ってね神威」






俺が次に目を開けたらそこはザ・和といった雰囲気の建物が多い場所だった。俺は目を開けたら手馴れたようにそこを歩き始める。


ここは神界。ここは数多の日本の神々が創り、住んでいる場所だ。俺はその内の1軒に向かって歩き続けている。そこは俺の師匠の家でもあり修練場でもある場所だ。俺の師匠は日本の神の中でも有名である。戦いに精通してる神であり戦いのことで師事するには持ってこいの神だ。


そう考えているといつの間にか師匠の修練場についていた。師匠はいつもノックとかせずに入ってこいとか言ってるから今回もいいだろう。


「師匠ー!今日も鍛練お願いしまー・・・・・・」

「えっ?」


いつも通りなにもノックをせずドアノブに手をかけて声を上げながら扉を開けた。そしたら中には先着が居た。居たのは同じクラスで金曜日に会った鳳凰が着替えてる最中で下着姿でいた。


俺は頭にクエスチョンマークが浮かべてはそのままフリーズした。


「き・・・」

「き?」

「キャアアアアア!!」


そして、俺が意識が戻ってきて状況を把握しようとした時には、既に鳳凰に平手打ちされて意識がフェードアウトした。





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