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◇敵の会議






魔界。


魔界にある唯一の建造物として目立っている赤黒い城。そこの円卓(ラウンズ)を囲んで椅子に座っている人物が8人。前回の会議の時にいなかった残り4人のメンバーも揃っており、一同が会していた。


そんな中で痺れを切らした人物がいた。そいつは一角獣の柄がついているジャケットを羽織っていた。


「で、何の用だ?なんで俺達もこの場によんだんだ、ペッカー?場合によればお前に攻撃してもいいんだぞ」

「ぺムにそんなことするなら私を倒してからにして、ガンティ」

「・・・・・・チッ・・・」


ガンティと呼ばれた人物はペッカー・・・・・・もといペッカータムを脅すような口調で言う。そこへディアことインビディアに止められて、舌打ちをする。


ペッカータムはそんな2人のことを手で静止させる。そうしてようやく口を開く。


「先日、日本の神託が解決されたの」

『ッ!』

「だからこうして集まってもらったの」


ペッカータムの言葉に、この前いなかった4人に衝撃が走る。ペッカータムはそんなほかの4人のことはお構い無しに話を進めていく。


「一応、妨害するように神託の怪物を強化したりそれぞれが戦ったりしてるから。あとで動画送るから見といて」

「それはいいけど〜、戦ってみてどうだったの〜?あ、主観でいいからね」

「ニティ・・・はぁ。それぞれ言っても問題ない?」


インビディアがニティと呼んだ人物に呆れながら戦った他の3人に聞く。3人はそれぞれ頷いて返した。


「私は北欧の子と戦ったけど・・・・・・弱かったわ。その分、執念というかなんというか・・・・・・中々折れなかったわ」

「こっちはケルトだ。遠距離中距離は得意なんだろうが・・・近接は弱かったな。未だ慣れてないといえばいいのか?そんな感じだ」

「僕はドイツだったね。槍を使った攻撃がメインで身体能力、危機察知能力共に高かったよ。ただ、魔法か魔術は使わなかった。使えないのかもしれないけど」

「私はギリシャだったよ。一言で言うなら強かった。流石ギリシャ。ちなみに最高神が扱う風と雷は完全に手に取って扱えてたよ。コテンパンにされちゃった」


インビディアが苦笑いしながら答えた。それに対してイーラとニティことセグニティエスがインビディアを優しい目で見る。


「他はどうだったんだ?」

「戦ってないから分からない。けど、見てはいた。見ている中での主観なら教えられるけど?」

「・・・・・・それも教えろ」

「分かった。が、ガンティ、その感じ減らせよ・・・」

「うるせぇ、関係ねぇだ」


アロガンティアがゴーラのことを睨みつける。ゴーラは何処吹く風といった感じでその視線をスルーする。そうして先に見ていた4人が残りの4人について言い始める。


「俺はエジプトのやつだな。見た感じ近接はそこまで得意じゃないと見た。基本的に後衛にいて魔術を使って前で戦うメンバーを支援する感じだった」

「僕はマヤ・アステカだね。あの子は西洋剣をメインに使う前衛攻撃手だったね。多分、西洋剣が一番得意なんだろうけど時々魔法を軽く使っていたよ」

「次は日本だよ。日本は神の力を受け取っていたね。武器は弓矢がメインだけど近接もそこそこできる。神の力は南の守護神朱雀と鳳凰で、朱雀のときは全体的に力が向上しているようだった。鳳凰のときは素早くなっていたよ。朱雀のときだと炎を思うがままに操れている感じだったね」

「最後に・・・・・・私と似た感じの子。全ての神から愛されし子だよ。武器は私やゴーラと同じで日本刀。彼も神の力を受け取っているようで見れたのは東の守護神青龍。その時は速度が上がっていて、水を思うがままに操っていたね」


彼ら、彼女らが見ていた神の子達のことを主観で言うと、他4人はなるほどといった雰囲気になる。


「つまり今の段階だと日本と愛し子が強いわけか」

「みたいだね。他は多分私達でも倒せるかな?」

「そうですね〜。油断はいけませんけど多分今のところ問題は無さそうですよね〜」

「まぁ、お互い鍛練を怠ってはいけないが」

「それを怠惰の私に言います〜?」

「怠惰なのにそこまで怠惰してない貴方が言う?」

「それは言わないお約束で〜す」


円卓では外の雰囲気には全く似合わないゆったりとゆるりとした雰囲気が流れている。主にセグニティエスのせいだが。


「ともかく・・・次の神託まで各々鍛錬に励んでほしい。今はまだ先だけど、あの日に備えて力を蓄えておいて。私達もあの人達と共に戦うのだから」


私がそう言うと7人が頷いた。


「あの日までにそれぞれ苦手なことや得意なことを伸ばすように・・・。解散」


私は立ち上がりながら言う。言い終えたあと、皆はそれぞれ立ち上がって転移していった。私は皆が去った円卓を見つめながら声をあげる。


「そろそろ出てきたら?」


私が何もない空間に鋭い声で言うと目の前に2つの黒い球体が現れる。私はそれを睨みつけながら形が形成されていくのを見守る。


「やはり気づいていたか」

「だから言ったでしょ〜?ペッカーは気付くって」

「・・・・・・わざわざうちのトップ2が何の用で?」


私は形成されてから言い合い始めた2人を見ながら呆れた口調で聞く。すると、2人は私の方を向いた。


「いや、どんな会議をしてるのかと思ってな」

「そうそう。本当なら現れるつもりはなかったんだけど気付かれたからね〜」

「・・・・・・他の5人は?」

「アイツらは特に何もだな。変わらずだ。人の世に化けては各々がその名の通り好き勝手にしている」

「・・・バレてないならいいんじゃない?」

「あぁ。だから特に何も言ってない」


私はその言葉に呆れつつも納得する。そんな中、私はふと気になったことを口にする。


「そういえば昔みたいに私達と相手して力をつけさせることは?」

「良くも悪くも僕達は来なかったら基本無干渉だからね〜。だからそっちから来ない限り相手になることはないよ〜」

「それもそっか」


私は理解する。道理で昔と違って魔界から戦闘音を聞くことが減ったはずだ。


「あぁ、それと・・・・・・ペッカー。戻る前に忠告だ。アチラにうつつを抜かすな。周りに注意しておけ」

「・・・・・・分かってますよ」


私はそう言いながら、2人から体を逸らして目の前に黒いモヤを作る。それは形どっていき最終的に長方形で黒い波状のようなものができ上がる。私はそれをと通って魔界から去っていった。







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