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◇会合





「・・・で?わざわざ神威のやつに内緒にしてまで俺達を集めたのはどうしてだ?」

「・・・そうですね。わたしも気になります」

「だから教えてくれないかな?天鈴ちゃん」


私は神界にある家屋の居間で3人に迫られていますわ。ユーランス先輩は壁に背中を預けて右目を閉じ左目だけで私のことを見ていますわ。ミーシアさんとアーシャさんは少しピリついた状態で聞いてきていますわ。


多分、神威に隠し事をすることを嫌っているのでしょうね。ですが・・・神威のことを話すために集めたのですからそこは納得してもらう必要がありますわ。


「・・・それは神威についてだからですわ」

「?神威について?」

「えぇ。ですから神威を除いた各世界の神話の愛し子の皆さんを集めたのですわ」

「神威くんに何かあったの?」


ルーが首を傾げながら聞いてきましたわ。私はそれに対して頷きながら話しますわ。


「私のところの最高神・・・・・・アマテラス様やタケミカヅチ様に聞いた話ですわ。2人によるとどうやら神威は無意識のうちに自分の力にストッパーをかけているらしいですわ」

「・・・・・・どういうことなの?それって・・・」

「簡単に言うならば、神威は手加減している状態ですわ。しかも無意識ですから自分が手加減していることに気づいてませんもの。そのため今の神威の実力は私達でも底が知れませんわ」

「・・・なるほどね。でもそれと集めた訳には何の繋がりがあるのかな?」

「それもちゃんと説明しますわ」


私はアマテラス様達から聞いた昔の神威のことを思い出しながら答えていきますわ。


「私はアマテラス様達に頼んで昔の神威のことを見せてもらいましたわ。その時の実力は・・・・・・今の実力と比べたら数倍強かったですわ」


私がそういうと全員から驚きの声があがりましたわ。


おかしいですわね。てっきりルイスは神威から聞いてるものだと思っていたのですけど・・・。


「なるほどな・・・。だから前に戦ったとき比較的軽いと感じたわけか」

「どういうことなの?アリャン君」

「多分近接戦闘してる人なら分かるんですけど・・・人によって得物の重さが変わるんですよ。同じ武器なのに」

「確かにありますね。ですがトアそれがどうかしたのですか?」

「まぁその時のアイツの重さが重くはあるけど決心がついてないのか多少軽く感じたんだ。それと同時に・・・恐れているようなものも感じ取れたな」


私はそれを聞いてアマテラス様が言ってたことと照らし合わせます。


アマテラス様とタケミカヅチ様はある日を境に無意識で力を加減するようになったと言ってましたわ。それが何が原因なのかは分かっていないようでした。無意識で加減して恐れを抱いている・・・・・・?


「・・・トラウマ・・・・・・?」


私がふとそう思い呟くと全員がハッとした顔になりましたわ。


「確かに・・・それなら恐れを抱くのも手加減するのも分かるね・・・」

「ただそのトラウマがなんなのかってところだね。それが分かったら解決できるかもしれないのに・・・」


私達はまた考え始めますわ。神威がトラウマを抱えていると仮定してどうすればいいかを。ですが、仮に分かったとしても私達が動いていいのでしょうか・・・?


「少しいいか?仮に神威のトラウマが何らかのおかげで無くなったとしよう。そうすると俺達はどうなる?今よりも断然強いアイツと一緒に戦えるのか?」


アリャン先輩の言葉を聞いて私を含めた他7人が1度確かにという顔になりましたわ。しかし、その後目に見えて分かりやすいくらいに焦り始めましたわ。


「確かにそうなると僕達は厳しくなるね・・・」

「このままだと置いていかれる可能性がありますね」

「特に僕達近接戦闘を得意としていれば特に・・・。まだ後方組は支援することでどうにかできるだろうけど」


私達の中にあーといった雰囲気が流れる。


確かに私達後方組は大抵支援に回ることが多いですわ。だから置いてかれても多少は問題なくついていけるということですわね。


「でも・・・それだけだとダメだよ、きっと。ルー達だって後方支援がメインといっても近接はできるから。もちろん、前で戦っている皆とは実力が落ちるけど・・・・・・」

「そうだね・・・。私達も後ろだからって思ってたらダメだよね」

「私はまだマシですわね。メインは弓ですが近接組に負けない自信がありますしね」


ルーが俯いた状態から顔を上げながらそう言った。私達もそれに続くようにいいましたわ。


「それに前に神威から聞いたけど、神威は僕達よりも戦闘センスが高いよ。なんせ時間を早められた世界で2年くらい戦い続けてたらしいし」

「どういうことだ?」

「皆が知ってるかは分からないけど、神界には怪物が多くいる島があってそこに修行の1つとして行ってたみたいだよ。寝てはいたけど日中はほとんど戦ってみたいだよ」

「だから、神威って戦いに関しての野生の勘は凄まじく高いよ」


ゼロ先輩とアーシャ先輩から神威について聞いて反応が2分されましたわ。片方がなんの事か分かってない様子で、もう片方は少し顔を青ざめましたわ。私は青ざめましたわ。私の他にアリャンさんとミーヤがそうなっていましたわ。


「あの島に・・・?」

「何年も・・・」

「道理で闘気が練られていて、強いわけですわね・・・」


私達は三者三様で返した。ルー達はまだ分かっていませんが私達の言葉を聞いてイメージしたのか顔を青ざめていましたわ。


「まぁ、それは一旦置いておいて・・・。仮にトラウマがあってそれを克服したとき僕達は絶対に置いてかれる」

「だから私達がやることは・・・・・・皆、分かってるよね?」


アーシャ先輩の言葉に私達は頷いて返す。


仮に神威にあったとしてそれを克服できた時、私達の実力が彼に近くなければ意味が無い。他の怪物と戦った時に足手まといになってしまってはいけない。だから、そうならないように今以上に力をつける。


神威を除いた私達はこれからの方針を決めてそれぞれ帰っていった。


私は皆が帰ったのを見て日本の神界に転移する。そして、ある神のもとに向かって足を進めた。








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