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神器




俺はあの日、予言の八岐大蛇を倒した後に入手した天叢雲剣を皆にバレないように空中で隠した。俺が隠したのは収納魔法の中だからバレることはない。


あの日に起きたことは超常現象としてニュースになっていた。やっぱり、ミストの力は異常だが便利だと再認識した瞬間だ。


俺達は戻ってきたあとは普通に学校生活に戻った。しかし、俺は入手した天叢雲剣をタイミングをみて鳳凰にだけ見せた。


他のみんなを信用してないわけではないが、天叢雲剣のことで見せても問題ないのは同じ日本人の鳳凰だと直感が言っていた。


鳳凰は驚いたが、禍々しい天叢雲剣を見て三種の神器だけど三種の神器ではないと判断したのか俺に聞いてきた。


「それは・・・天叢雲剣ですよね?」

「多分な・・・・・・。このことはお前にしか言ってないし、このあと師匠達に聞きに行くが・・・鳳凰もくるか?」

「・・・行きますわ。それについては私も気になりますしね」

「分かった。なら、放課後に」

「えぇ。分かりましたわ」


俺は収納魔法に禍々しいオーラを放つ天叢雲剣を入れる。俺達は放課後各々でアソコに向かうことを決めてこの話はやめた。


その日はその後普通に授業を受けて、空いた時間に師匠達、日本の神々に連絡をとった。


そして放課後。俺はあの場所に転移する。俺は転移したらいつものあの家屋に向かっていく。俺は着いたら遠慮なしに扉を開ける。そして、師匠達の神力を辿っていく。


辿っていった場所は、この家屋に併設している隣の道場。俺が開けると既に鳳凰は来ており、その他に日本の神々がいた。


来ていた神は、師匠こと建御雷神にアス姉こと天照大御神。過去に八岐大蛇を討伐したことのある須佐之男命とアス姉の孫である邇邇芸命。


師匠に連絡を取ったから師匠がいるのは分かるし、神話に基づけば他の三柱がくるのも理解できる。


「お久しぶりです。須佐之男命さん、邇邇芸命さん」

「あぁ。久しいな。どうやらまた・・・実力をあげたようだな」

「久しぶりだね、神威。で、天叢雲剣が出たんだって?」

「はい。それが・・・こちらになります」


俺は収納魔法から、八岐大蛇から出た天叢雲剣を取り出す。それは、この場には場違い過ぎる禍々しいオーラを放つ天叢雲剣であった。


「我が姉君に渡したのとは随分と違うな」

「そうね・・・・・・。なんというか、悪魔の力を有しているような感じね」

「そうだね・・・。これは随分と・・・」

「・・・・・・皆さんの力で無くしたりはできないのですか?」


今まで黙っていた鳳凰が口を挟む。鳳凰は頭を傾げながら不思議そうに問いかけた。


「・・・そうしたいのは山々なんだけどね。天鈴ちゃん。私達はそもそもその力に特化していないし、私達日本神の中で特化してる子でも精々半分も無くせれば上々よ」

「そうだね・・・。僕達はそっち方面に強いわけじゃない。それこそその力は他の国の神に分配があがる」

「そうだな。俺達が一番近いところといえばローマのとこだろうな。全体的に好戦的な奴らが多いからな」

「あぁ。だから我ら日本はあまり力になれないため、無駄が答えになる」


アス姉達がそう答える。鳳凰は日本の子だから納得といった表情になっていた。


「まぁ、少なくとも私が渡した三種の神器とは別の天叢雲剣よ」

「そうだね。僕もそれは分かるよ。だって今でも渡した天叢雲剣は見つかってなくてあの場所に放置されてるし」

「我も手にしたから分かるからな。これはハッキリと違うと断言できる」

「そうですか・・・・・・」


鳳凰はアス姉達の言葉を聞いてホッとしたような声色で答えた。


「・・・・・・アス姉。どこの神に頼んだら完全に無くすことができる?」

「インドのスーリヤだ」

「「え?」」

「あぁ・・・たしかにあの神ならいけるかも」

「確かに・・・・・・インドのあの神なら・・・」

「ま、無償でやってくれるなんてことはないだろうがな」


師匠が少し呆れながら言った。まぁ、たしかに中々無償でやってくれる神はいない。俺も今までやってきたけど対価として色々してきたし。


「まぁ、どうにかしてみます」

「なら神威君。これは神威君が持っていて。私達が持っていても意味無いもの」

「分かった」


俺はアス姉から天叢雲剣を受け渡してもらって収納魔法に入れる。収納魔法に入れた時、収納魔法に入れていたある物がポロッと落ちた。


「神威。落としたぞ」

「あっ。ありが・・・」

「ちょっと待て!?」


スサノオさんが俺が落としたのを拾ってくれて渡そうとしてくれる。俺は受け取ろうとしたら横から師匠がそれを取っていった。


「おまっ、これ!霊剣だろ!?風薙の方の!」

「あっとぉ・・・・・・それはぁ・・・」

「お前・・・・・・やったな?ここまで砕けると直せるものも直せないぞ」

「この後そっちの神界に行って天目一箇神に頼んでこようと思ってたから!!」


俺と師匠で言い争いを始める。他の三柱と鳳凰を置いて。


「・・・・・・私は帰りますね、アマテラス様」

「えぇ。まぁ、神威君は・・・あとで勝手に戻るからほっといていいね」

「・・・でもアソコまで綺麗に刀身が無いと建御雷神様が言いたいのは分かるな」

「それほど使ったということであろう。それでいいではないか」

「あれをそう言っていいか分からないですけどね。それでは」


鳳凰はこの場から去った。神威と建御雷神はそれに気付かずにまだ言い争いをしている。


「それでは姉君。我も用が無くなったため戻る」

「えぇ。ありがとうね。急だったのに」

「なに。問題ないさ。ではな」


須佐之男命は黒紫色の球体になってこの場から消え去った。それでも言い争いを続ける2人。


「それでは祖母上。僕も帰らせてもらうね」

「えぇ。それじゃあね」

「はい。では」


天照大神はそれを確認して未だ言い争っている2人に近づいては両手握り拳を作って振りかぶる。


「いい加減にして!みっともない!」


アス姉に頭を叩かれる。俺達はそれで言い争いをやめる。


「とにかく・・・天目一箇神に頼むから」


俺はそう言ってこの場から消えて日本の神界に飛ぶ。






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