温水プール
昨日、投稿できなくてすみませんでした!!
「せんせー、俺達の班は全員揃いました」
「おぉ・・・・。さすが、各学科の生徒会員と風紀委員が固まった班だな。1番早いぞ」
「示しがつきませんから。では、待機しておきますね」
「あぁ。そうしておいてくれ」
俺は、ここの担当になっている先生に自分の班員が全員揃ったことを報告した。すると、先生は俺達の班員の方を見てから周りを見渡して言った。俺はそれに笑顔で返した。
俺は並んでいる皆の元に戻っていく。戻ってきたら俺は皆に並ぶようにと指示を出す。
「まぁ、今日って自由だから言うほどすることないよね〜。私達生徒会員組は今日する内容知ってるし、このメンバーには横流ししてるし余計にね〜」
「ふぅちゃん、それは言ったらダメだよ?」
「でもまぁ、私も否定はしませんわ」
「それくらいにしなよ、3人とも。そろそろ他の班も来るんだから」
ぺぺが話していた3人に呼びかけると三者三様で返している。楓香が「は〜い・・・・」少し気だるそうに返して、ナタが「分かりました」と返し、鳳凰が少しバツが悪そうに返した。
その後、少ししたら次々と他の班の生徒が集まってきた。
俺達が今回来ているのは温水プール場である。ここもスケート場と同じくこの4日間は貸切にさせてもらっている。
「・・・・よし、全員揃ったようだな。それじゃあ、今日のことを説明するぞ。5日目である今日は、ここのプール内なら自由行動して問題ない。今日は特に何か行うこともないから完全なフリータイムだな」
先生が今日は特に交流戦はないと言った。俺達はそのことを知っていたため全く驚きがない。チラリと周りを見てみると、どの班も男女関係なく驚いている。
配布されたプリントには今日の日付のところは、プールとしか書かれていなかったから余計にそうなんだろう。
「後ろにあるプールや他のプールへ行っても問題はない。だが、勝手に脱衣所に戻って他のところに行くのは禁止だ。各プールや脱衣所の入口には他の先生方がいるからな。あと、常識的なことは守れ。それくらい5年生だから分かるだろう?」
先生が続けて説明を行った。ざっくり言うと最低限の常識やルールが守れていれば問題はないという。ただ、外に出ていくなと。
「分かったな?それじゃあ、解散!自由に動きな」
先生が行った行ったといった感じでボードを持った手を動かす。皆はそれに対して困惑しているのか、体を動かしているがぎこちない。
そう思ったら一部の男子がバッと立ち上がって我先にとプールへと向かって行った。それを見た周りは、一瞬だけポカンとしていたが他の皆もすぐにプールに向かって行った。
「私達は行く前にストレッチしておかないとね!」
「それじゃあ、皆、体育の授業でしている準備運動でいいよね?」
ルトがルーシャのストレッチのことを汲み取ってから、全員に準備運動のことを聞いた。それに対して俺達は頷くなどの行為をして良いという意思表示をした。
それを確認してからルトは準備運動を始めた。俺達もそれに続いて同じ準備運動をし始める。俺達はいつもの体育の準備運動よりも、より入念に準備運動を行う。特に足を重点的にしてほぐしていく。
そうやって準備運動をしていると最初に話していた先生が俺達の元へとやってきた。
「やっぱりお前らの班だけだな。準備運動をして怪我を減らそうと行動したのは」
「まぁ、なかなかいないですよねッ・・・・」
「まぁな。けど、ほとんどの班がそういう行動をせずに入って行ったのは驚いた」
「そんなもんじゃないですか。それこそ班の男女で仲が良くないと全員で準備運動なんてしませんからねッ・・・・」
先生の言葉に準備運動をしながら、俺と楓香の雲龍兄妹で答えていく。先生は他の・・・・主に準備運動をしている小グループを見る。
「どうやらそのようだな。男子だとしていない方が顕著みたいだがな」
先生は俺達にそう告げて笑いながら離れていった。俺達は少し苦笑いしながら残りの準備運動を終わらせていく。準備運動を終わらせた後に、特に入る順番に関係なくプールに入っていく。
「流石に温水プールでしたわね」
「そうですね。そうじゃないと入る気も失せますし」
「そうだね。にしても、皆がここに一気に入ったせいで中々空いてるところがないね」
そうなのだ。ルトの言う通りさっき全員が一斉にプールに入って行ったため空いている場所があまりない。
「他のところもあるみたいだしそっちに向かった方がいいかもね。どうする?おにぃちゃん」
「俺は移動するべきだと思うが・・・・他は?」
「私はいいと思うよ!ここだと他の人も多いしね!」
他の皆の意見も確認するために皆の方を見ると全員が頷いた。そのため俺達は一度プールから出て、他のプールへと向かう。
基本的に他の班はさっきのプールで泳いでいる人が多く、他のプールに行くと中々人はいなかった。居ても数人のグループで固まっているくらいだ。
行く先々に何か問題があった場合に備えて先生達がいるため俺達は会釈しながらどこに入るか探している。探していると、最初のプールより少し小さいがそれでも十分な広さのプールを見つけた。
「ここでいいね」
「・・・・ここのプールの敷地面積が気になるね・・・・」
「歩いて色んなところを見て回ったけど結構広かったからね」
「これは先生達もこっちに人数回されるはずだな」
俺達はプールに入りながらそんな会話をしている。
「ゆっくりできる今のうちに明日のこと決めておこうよ!」
ここのプールには他のグループの人がいなかったため、男子は女子から少し離れた場所で動き回っている。女子は女子で浅瀬に浮いて談笑しているようだ。談笑・動いてるところにルーシャに声をかけられた。俺達はタイミング良く浮上していたため、軽く水を蹴って女子達の元へと向かう。
「といっても明日ってこのプールを全て回ってポイントを稼ぐだったよね?」
「まぁ、実質遊びみたいなものだよね・・・・」
「それを言うなぁ。実際、俺達生徒会員が聞いた時もえっみたいな反応なってたんだからぁ」
「確かになったね・・・・でもアレはその反応になると思うよ。りっちゃんもそう思うよね?」
「そうですわね。正直あぁなるものだと思いますわ」
俺達、生徒会員組は苦笑い。
特に俺達はスケートを先にしたから余計にそう思ってしまう。確かにスケートの時と同じで勝負事だとしても、どうしても遊びだと思ってしまう。
「お、いたいた。おーい、役員チーム!」
俺達が明日のことで話していると、俺達のチーム名を呼ばれた。役員チーム。俺達の班に各学科の生徒会員・風紀委員が固まったから一括りにして教師側からいつの間にか命名されていた。
その名で呼ばれたということは誰か教師に呼ばれたに他ならない。俺達は呼ばれた方へと顔を向ける。呼ばれた方へと顔を向けるとこちらに向かってきている先生がいた。俺達のところに向かってきているのはこの四日間、プール側の教師と生徒をまとめる先生だった。
俺達は顔を見合わせる。色々なところを探して回っていたが特に何か問題を起こしたわけではないはずだから。
「何か用ですか?俺ら、特に問題起こしてないと思いますが・・・・」
「ん?あぁ、そうじゃないそうじゃない。別に怒るために来たわけじゃないからな」
「へ?じゃ、じゃあ何のために・・・?」
「明日のことで少しな」
「明日・・・・ですか?」
俺達は再び顔を見合わせる。特に生徒会である俺、鳳凰、楓花、拓矢はより困惑を極めた。俺達は教師側から聞いて、ほぼ遊びという認識でいたからだ。それに、特に手伝う必要もなく今回は班で回れと言われてもあるからだ。
「そうだ」
そんな俺達のことは露知らず先生は話を進める。先生は一度周りに視線をチラつかせて俺達全員が近くに来るように集めた。俺達は不思議に思いながらも近づく。
「お前らに明日のことで相談したくてな・・・・」
「明日のことなら先生らで決めたらいいんじゃないんですか?」
「例年ならな。お前らがあまりにも他と比べて強いから異例の事態なんだよ・・・・!」
「そんなこといわれても・・・・」
「こっちもそれは分かってるんだがなぁ・・・・。どうにかできないかってなってな・・・・」
俺達はまた顔を見合わせる。見合わせては少し引く。俺達の班は確かに強いとは思ったけど先生達が頭を悩ませる程だとは思ってなかった。
「それで僕達にどうして欲しいんですか?わざわざ伝えにまできて・・・・」
「あぁ、可能ならでいいんだ。明日はポイント制で競い合うことになってるだろ?」
「そうですね。そうなっていましたね」
「それでな、ポイントをマイナスから始めてくれないかとお前らに打診することになってな・・・・」
俺達の中から代表するようにしてペペが聞く。先生はそれに対して頷きながら答えた。そして、返答されたことに対して答えを出すために俺達は輪になって話し合う。
「どうする?」
「よーし、多数決でいこう。どっちでもは無しで」
「それじゃあ、まずは反対の人が手を上げましょうか。反対の人は?」
鳳凰の言葉に対してバッと手が上がる。反対に手を挙げたのはペペとナタ、それにルーシャだった。半分には足らずだからこれによりマイナス開始からとなる。
「と、まぁマイナスから始めることにするけど問題無い?三人は」
「まぁ、多数決で決まったし僕は文句ないよ」
「仕方ないです。私はないですよ。多分、かいさん達が稼いでくれるでしょう?」
「まぁな。ルーシャは?」
「皆が賛成ならそれに従うよ!それに勝てる見込みはあるんだよね?だったら大丈夫だよ!」
俺が反対派の三人に聞くと三者三様に返ってきた。俺はそれに頷いて返し、俺達は輪を崩す。改めて伝えに来た先生へと振り返る。
「というわけで、賛成派多数ということだったんでマイナスからのスタートで問題無いです」
「ありがとう・・・・!」
「先生、ポイントをマイナスにするのはいいのですが具体的にはどれくらいを予定してるのですか?」
「30くらいだとしてるが・・・・大丈夫か?」
俺が先生に伝え感謝を伝えられてる間に、鳳凰が俺も疑問に思っていたことを投げかけた。それに対して俺達に先生側で決めたポイントを伝えて大丈夫か聞いてくる。
俺は後ろの皆の反応を見るために振り返る。振り返ると全員が頷くか、いいよと言う返事をしてくる。俺はそれに頷き返して最後に鳳凰へと顔を向ける。
「問題無いですわ。それに・・・・神威だって30ポイントくらいで最下位になるとは思ってないのでしょう?」
「もちろん。・・・・というわけで、先生。俺達の班全員問題無いということなのでマイナス30ポイントからスタートで大丈夫です」
「・・・・・・恩に着る・・・!」
先生はそう言って立ち上がっては元の持ち場に戻って行った。その様子を見届けてから俺達は改めて輪を作る。
「30ポイントなら最短4箇所でプラスにできるね、おにぃちゃん」
「そうだな。だから積極的に最大ポイントを稼いでいけるようにしよう。基本ペアや班全員でしか稼げないから余計にな」
「そうですね。真ん中くらいには順位をあげておきたいですね」
「そうだね。その辺にいたらまだ総合優勝は狙えるからね」
俺達は輪になって、明日のことについてテンポよく決めて行く。全員考えることは似ているのか然程悩むことなくポンポンと案を出して詰めていくことができている。
「それじゃあ、明日はマイナスからのスタート。そしてほとんどの場所で最高ポイントを稼いでいく。それでいいな?」
拓矢が俺達全員に聞くとさっきと同じように頷くか返事を返した。
「それなら明日も頑張っていこうね!」
「明日はマイナススタートとだけど上位目指して頑張るぞー!」
ルトが皆の士気を上げるようにして言い、それに続けて俺が「おー!」と続けられるような掛け声を言う。それに対して全員に沈黙で返された。
「って、誰か一人くらいノッてこいよ!?」
俺がツッコムと少し遅れて比較的ノリに乗ってくれるルーシャ、ペペ、楓香が「おー!」と返事を返してくれた。
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では次回の話しでお会いしましょう!




