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邂逅

本日付けにてテスト期間及びテストが終わったため投稿を再開したいと思います。

大変お待たせしました。


それでは本編へどうぞ


現時刻は夜の9時半頃。良い子は寝る時間であろう時刻に俺は未だに起きており、自室でギターを鳴らしていた。ここの学生寮は全棟、全部屋防音室である。そのため、どれだけ音をかき鳴らそうが迷惑はかからない。


そんなことをしている俺だが、日課である時間分は終わらせたため弾くのをやめる。肩から外して立ち上がりギターを置く。置いた後は、そのまま洗面所に向かい寝支度を始める。

俺は、寝支度を終えて寝ようと布団に入ったところで苛立つ。俺は舌打ちをしてから、部屋の壁に立て掛けてある刀を腰に下げて、玄関に向かう。玄関に置いてある運動靴を持ってベランダに行き、靴を履いて町を見据える。


「ホント、タイミング最悪だよ・・・・・・!」


少し苛立った声でいいながら俺はベランダの柵に足をかけて飛び出した。飛び出しては、隣の学生棟の屋上に風を扱って無事に着地する。そこから走っては次の学生棟の屋上に飛び移ることを繰り返して学園の敷地内から誰にもバレずに抜け出す。


俺は地面に着いてからは、“ある場所”へと向かうために路地裏に入る。路地裏に入って建物の壁をパルクールをして上に上にへと駆け上っていく。


「よっ・・・と・・・・」


俺は、屋上に飛び出ると学生棟の時と同じようにパルクールの要領で駆けていく。俺はできるだけ早く着くために風の力を上手く使って空気抵抗を減らしている。


俺はその“ある場所”の近くの屋上から下の道を見据える。そこには約30体の武装したスケルトンがいる。俺が苛立ち、舌打ちした理由がこれだ。寝るタイミングで怪物が現れた気配を感知したからだ。


そんなことはさておいて、俺は上から見据えているためスケルトンがどう行動しているかが分かる。やはり、俺達の学生寮に向かって歩いていっている。俺はそれを見過ごすほど甘くはない。


「狙いは絶対に俺達だな・・・・」


俺は規則正しく並んで行進しているスケルトンの軍を上から眺めながら呟いた。


俺の基本武器は霊剣である刀だが、師匠達からは各々の得意なことで指導してくれる。オーさんだと魔術と槍。爺ちゃんだと風と雷といった感じに。そのため、どの武器も一定の力量は持っている。


俺は神の力を使って虚空から弓を顕現させる。この弓はアス姉が小3の誕生日にくれた天目一箇神(あめのまひとつのかみ)さんが造ってくれた俺専用の弓。俺はその弓をスケルトンの群衆に向けて構える。構えては魔術を使って雷の矢と火矢を創り装填する。俺は狙いをつけて矢を引いて打ち出す。


「いっ・・・・・・けぇぇぇーー!!!」


俺はついそんな声を出してしまう。未だに弓の扱いには慣れていない。そのため、こうやって声を出して少しでも力を強めておく必要がある。


打ち出した矢はスケルトンに向かっていく途中で2種類の矢は分かれ、お互い5本ずつになる。合計10本の矢がスケルトンの群衆に向かっていく。


分かれた矢は歩んでいるスケルトンにバラバラにあたる。矢に当たったスケルトンは体が塵となっていった。それを見たスケルトン達は大慌てになり列が崩れた。しかし、群衆の中で唯一マントを羽織っているスケルトンが慌てふためくスケルトンに指示するように右手を前に出した。それによりスケルトン達は慌てるのをやめてそのスケルトンを守るように円陣になる。


「もう一発!」


俺はその様子を上から見て、声に出しては先程と同じで途中で分かれる矢を装填して放つ。放った矢は同じように分かれて1番外側にいるスケルトン達にあたる。が、しかし一部のスケルトンは盾を頭上に持ち上げて防いでいた。


「流石に対処される・・・か・・・・」


俺はそれを確認して、弓を下ろして消す。返すことにより空いた手に腰に下げていた刀を抜く。抜いた刀は月明かりを反射し、刀身には月が映っている。


「相変わらず綺麗だな・・・・。ってこんなことしてる場合じゃなかった!」


俺はそんな刀を構えてリーダーであろうマントを羽織っているスケルトンに向かって飛び降りる。


俺は風にのり、音を立てながらスケルトンに迫る。俺が刀を振りかざして倒そうとしたところでスケルトンは気配を感じ取ったのか、俺の方を見てきて剣を刀に当ててきた。それにより俺は弾かれてスケルトンの軍と距離をおく。


リーダーのスケルトンは俺が離れたことを良いようにスケルトンに指示を出す。指示をされたスケルトンはリーダーの前に来て剣先をこちらに向ける。


「一対多……ね。まだ、スケルトンなだけマシと思うべき……」


俺はスケルトン達のことを見ながら1人つぶやく。


少しの間、俺とリーダーのスケルトンはお互いが目を見て牽制しあっている。


そこへ一風が吹き、落ち葉が舞い上がる。


それを皮切りに俺とスケルトンの戦闘の火蓋が切って落とされた。


俺とスケルトンはお互いに走り出す。スケルトンの軍の後ろからは仕返しとばかりに矢が放たれた。俺は迫ってくる矢を躱しながら走ってきているスケルトン達に斬りかかる。


1番前にいたスケルトンは俺の刀を剣で弾く。弾いた直後、隣にいたスケルトンが数体がかりで剣を振りかざしてきた。俺はそれを受け流して横凪に刀を振りかざして纏めて倒す。


「よしっ!」


俺はガッツポーズなどはしていないが声をあげる。内心ではガッツポーズをしている。


これにより右側を一時的に気にしなくてよくなった。


その後、後ろ側から剣を振りかざしてきた。俺はそのままの遠心力で振り返っては刀を剣にあてて、横に弾く。弾いた先に居たのは一番最初に剣を交えたスケルトンだ。そのスケルトンは、先程弾いた剣によって斬られたがその前に俺に向けて斬りかかってきていた。


「ッ〜〜!!!」


俺はその対処に間に合わず、剣が右胸横に当たった。俺は少し悲鳴を上げた。斬られた服のところは破け、血が滲み出るが、師匠にやらされた特訓の時より断然マシだ。俺は急いで正面にいる味方を斬るように誘導したスケルトンを斬る。


俺は斬られた痛みに耐えながらも少し空いたルートからリーダーに向けて走る。リーダースケルトンは急いで近くにいたスケルトンに周りを固めるように指示を出した。しかし、それよりも早くに俺が懐に入って斬りかかる。


リーダーのスケルトンは刀に剣を当てて、鍔迫り合いになる。お互い金属を当てているためか交わっているところでは火花が散っている。


俺はリーダーのスケルトンとの鍔迫り合いから逃げるように刀を離す。改めて刀をしっかりと握り直し、リーダースケルトンを斬る。だが、その攻撃がリーダーのスケルトンに当たることはなかった。


「がっ・・・・・・!?」


俺は斬りかかろうと刀をかざした瞬間に口から吐血した。なんで・・・!?と俺が思った次の瞬間には、リーダースケルトンが俺の横腹を蹴り、飛ばす。


「カハッ・・・・!」


俺は飛ばされたことにより少し宙を飛び、地面に打ち付けられてゴロゴロと転がり、家の塀に当たる。それにより俺の体には激痛が走り、さらにはその場に吐血する。


転がっていた際と、塀にぶつけた激痛で先程自分が吐血した理由を理解した。俺は司令塔であったスケルトンを倒そうとするあまり周りを見えていなかった。そのため、他のスケルトンが後ろに居たことに気づかず背中を斬られた。だから、あの時にスケルトンを前に吐血し、その一瞬の隙を突かれて蹴り飛ばされた。


それでも俺は刀を支えにして立ち上がる。だが、立ち上がってもふらついており視界も揺れている。そうして、また戦おうとした瞬間に誰かの声に遮られた。


「神威君!?」


俺は未だ、安定しない視界で声の主の方へと向く。そこに居たのは、ゼロ先輩とアーシャ先輩だった。


「せん・・・・・・ぱい・・・・?」

「神威君!?大丈夫!?ってこの血・・・・!」

「やらないと・・・・俺が倒さないと・・・・・・!」

「だ、ダメだよ神威君!?そんな状態で戦っちゃっ!?」

「で、でも・・・・!」

「神威。落ち着いて」

「ゼロ・・・・先輩・・・?」


俺はゼロ先輩に声をかけられる。俺はゼロ先輩の方を向く。


「ここからは僕が倒しておくから。神威はしっかり休んでよね。アーシャ、神威の回復をお願い」

「え・・・・・・?なん・・・・で・・・?」

「神威君と同じって言えばいいかな?とりあえずあのスケルトン達はゼロに任せてもらえばいいからね?神威君はここで私と一緒に待機だよ!その間に私が神威君の傷を治癒するからね」

「だ、だけど・・・・!」

「ほら、神威。ここは先輩の僕達に任せてよ。こう見えて僕もちゃんと強いからね?」

「わ、分かりました・・・・」

「それと聞いてたのに間に合わなくてごめん」

「えっ?」


俺はゼロ先輩とアーシャ先輩に説得されて渋々頷く。頷いたらアーシャ先輩が俺の肩を掴んで強制的に座らされた。ゼロ先輩は座らされた俺のことを見て少し笑みを浮かべてはスケルトンの軍へと向く。そして、俺が弓を顕現させるのと同じように虚空から槍を創って持ち向かって行く。けど、その際に気になる一言を呟いていった。




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